火星衛星探査機(MMX)に8Kカメラを搭載
スーパーハイビジョンで火星を撮影

宇宙航空研究開発機構(JAXA)および日本放送協会(NHK)は、宇宙での撮影が可能となるスーパーハイビジョンカメラ(4K・8Kカメラ)を共同開発し、JAXAの火星衛星探査機(MMX:Martian Moons eXploration)に搭載することを決定しました。史上初めて間近からの火星および火星衛星の8K撮影に挑むとともに、探査機の実際の飛行データと組み合わせることで、3億キロメートル彼方かなたの火星やその衛星(火星圏)の探査の様子を超高精細映像で再現する試みです。

JAXAは、火星衛星の起源や火星圏の進化の過程を明らかにすることを目的として、2024年度の打上げを目指し、現在、MMXの開発を進めています。MMXは、火星の衛星であるフォボス・ダイモスや火星の科学観測を行うとともに、フォボスに着陸してその表面から「砂」を採取し、地球に帰還することを目指す国際的に注目度の高いサンプルリターンミッションです。

NHKは、MMXの挑戦をスーパーハイビジョンで映像化し放送などで広くお伝えするため、JAXAと共同でMMXに搭載する宇宙空間での撮影が可能な4Kと8Kカメラの開発を進めています。一定間隔で撮影した画像は、一部を地球に伝送して滑らかな映像にします。また、オリジナルの撮影データは、MMXの帰還カプセル内のメモリーに記録し地球に持ち帰ることを計画中です。

JAXAとNHKは、1992年のスペースシャトルからの生中継以来、これまで月周回衛星「かぐや」でのハイビジョン撮影、国際宇宙ステーション(ISS)での4K撮影、小惑星探査機「はやぶさ2」着陸時の映像化など、長年にわたり宇宙の世界を映像で伝えるべく挑戦し続けてきました。そして今回、これまでの技術協力で培ったノウハウを生かしながら、世界に先駆けて火星および火星衛星の8K撮影を目指すものです。また、撮影される4K・8K画像とMMXの飛行データに基づいて実際の探査機の挙動を可視化し、スーパーハイビジョンで臨場感高く映像化するとともに探査機の運用に役立てることを目指します。

はるか3億キロメートル彼方の火星圏でMMXが挑戦するミッションをスーパーハイビジョンで撮影することにより、これまで見ることができなかった新たな世界の魅力をより鮮やかで感動的に多くの人々にお伝えできるよう、JAXAとNHKは連携して準備を進めてまいります。

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