“城マスター”千田嘉博先生が徹底解明!

絶対行きたくなる!ニッポン不滅の名城「松山城」

10月3日(土)[BSプレミアム/BS4K]後6:00

全国各地の名城の秘密を解き明かすシリーズ「絶対行きたくなる!ニッポン不滅の名城」の10月3日放送回では、愛媛県松山市の道後平野にそびえる高さ130メートルもの山上に築かれた松山城にスポットが当たります!

松山城の天守が不思議な形をしている理由は? 城内に残る深さ40メートルもの井戸はどうやって作られた? そして、松山城の築城主・加藤嘉明が城を内陸に建てた真の目的とは──?

松山城に眠る3つの謎を徹底解明するのは、おなじみ“城マスター”の千田嘉博教授(奈良大学)。千田先生に番組の見どころを聞くとともに、壮大な城のあちこちを計測できる便利グッズを教えてもらいました!

松山のシンボル的存在の伊予松山城。天守からは松山の景色が一望できるばかりか、天気が良ければ瀬戸内海まで見渡すことができる

強固な防御力を誇る松山城

──そもそも松山城とはどういうお城なのですか?

松山城といえば、現存する12天守のうちの一つであり、重要文化財に指定されている大天守が注目されるお城ですね。しかし、魅力はそれだけではありません! 実は山の上からふもとにある三の丸まで、堀や石垣を重ねて徹底的に防御する堅固なお城になっていたのです。番組でも、石垣や天守のまわりの複雑な造りにぜひ注目していただけたらと思います。

「松山城の本丸は見事な高石垣に囲まれています。写真は隠門続櫓かくれもんつづきやぐらの石垣」(撮影/千田嘉博)

──それは知りませんでした! 今回の「不滅の名城」でも、松山城の守りにスポットが当たるのでしょうか?

戦国時代から天下泰平の江戸時代の世になり、ほかのお城の多くが政治的なシンボルになっていくなか、松山城はずっと実戦を意識した強固な防御に徹したお城だったんです。松山城の初代城主は、豊臣秀吉の子飼いの武将・加藤嘉明です。この嘉明が、関ヶ原の戦いの直後30年近い年月をかけて松山城を造ったときも、やがてその後に城主となった徳川家康の甥・松平定行が大規模な改築を行ったときも、防御を何よりも第一に考えていたのです。「果たしてそれはなぜなのか」が、今回の登場する3つの謎を解く大きなヒントになります。番組内では、松山城の固い守りについても紹介しますので、どうぞご覧ください!

城内は、豪壮な石垣をまるで迷路のように組んでいる

──番組では、松山城に関する3つの謎を解明していきますが、それぞれのヒントをすこ〜しだけ教えてください! まず1つ目の謎は「なぜ松山城の天守は不思議な形をしているのか?」ですね。

松山城の天守がある「本壇」は、いくつかの建物が集まって建っていて、大坂城や名古屋城のように飛び抜けて高い天守がなく、ユニークな形をしています。それは、あの形が何かの役に立っていたからなのです。さて、いったい何の役に立っていたと思いますか…? それを考えてみると謎が解けると思いますよ。

「松山城は天守ややぐらがつながった連立式天守で知られています。その美しさがよくわかる1枚。奥が大天守、左が小天守です」(撮影/千田嘉博)

──2つ目の謎は、「本丸に築かれた深い井戸はどうやって造られたのか」。確かに、深さ約40メートルもある井戸をどうやって掘ったのか、とても興味があります!

実は、この謎を解明することにこそ、松山城の巨大な本丸ができた謎を解く鍵があります。今回、テレビ初の試みとして、井戸内にカメラを入れ、井戸の石積みを詳細に観察しました。すると井戸底周辺の壁の石材が、加藤嘉明時代の伊予松山城の石垣石材と共通するのを発見したのです! そうした発見を手がかりに、松山城の本丸工事の秘密をひもといていきます。

深さ44メートルもの井戸内部にカメラが潜入! そこで見つけたものとは…?

──井戸の中にカメラを!? それはすごい試みですね。そして3つ目の謎が「なぜ加藤嘉明は、内陸に松山城を築いたのか?」ですが…。

初代城主の加藤嘉明は、松山城を築く前は同じ平野の臨海部にある松前まさき城にいました。つまり、より内陸部の山の上にわざわざ新しくお城を造って、そこに引っ越したわけです。それはなぜなのかというのが3つ目の謎です。実はそれに大きく関わってくるのが「海賊」なんです。戦国時代、瀬戸内海には海賊と呼ばれる人たちがたくさんいました。そのような人たちが、江戸時代になってどうなっていったのか…。それを想像すれば答えは見えてきますよ。

松山城のルーツを求めて、瀬戸内海の海賊の城へ!

──まさか海賊にまで話が及ぶとは! やはりお城にロマンはつきものですね。最後に、今回のロケで千田先生がいちばん印象に残っていることを教えてください。

松山城の本丸にある井戸の中を実際に見せてもらったことです。深さが44メートルもあると聞いていましたが、実際にのぞき込むととにかく深かった。照明をあてるとはるか遠くに水面が見えて、恐いくらいでした。そして井戸内部の石積みも見事でしたね〜。深い位置に残る加藤嘉明の時代の井戸の石積みを映像でとらえたのは、今回が初めてです! ぜひ注目していただけたらと思います。

山頂にたたずむ松山城の荘厳な姿。番組では、城に秘められた必殺の仕掛けも紹介されます!

貴重な映像が満載の、今回の「不滅の名城」。四国の名城・松山城の魅力をとくとご覧あれ!

連載コラム「教えて!千田先生」
“城歩きのコツ” その4

広大な堀も石垣も、レーザー測定器なら一瞬で測定!

レーザー測距器は、レーザー光を使って距離を測る道具です。例えば、堀の幅が何メートルくらいあるのかが知りたいときなどに、これを使えば一瞬で測定できるんです。高機能なものは高さを測ることもできるので、石垣の高さがどのくらいあるのかを知ることもできますよ。

発掘によってその規模や大きさが注目された松山城二ノ丸の大井戸遺構。その四辺の長さを計測中の千田先生

絶対行きたくなる!ニッポン不滅の名城「松山城」

【放送予定】10月3日(土)[BSプレミアム/BS4K]後6:00

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