「#こもりびと」 “こもりびと” を知る。

「#こもりびと」プロジェクト

みんなが“自粛”を経験した今、あらためて考える「ひきこもり」のこと。
13の番組でさまざまな角度からお伝えします。

内閣府の調査で、その数100万人以上と推計される「ひきこもり」。かつては若者に特有のものとされましたが、今では「中高年のひきこもり」が61万人に上り、世代を問わず、多くの人にとって身近なテーマとなっています。

そんな中、今年は新型コロナウイルスの影響で、多くの人が自宅に長い時間とどまる経験をしました。今こそ、「ひきこもり」について、あらためて考えるチャンスではないでしょうか。

立ち上げたプロジェクトの名前は「#こもりびと」。「こもりびと」は、神奈川県大和市が「ひきこもり」よりも温かみのある呼び方を、と名付けた呼称です。今回のプロジェクトも、従来のイメージにとらわれず、“家にこもっている1人1人の人”として向き合いたいという思いから「#こもりびと」としました。

プロジェクトには、NHKのさまざまな番組が集結。高齢の親が、中高年となったひきこもりの本人と共に孤立してしまう「8050問題」の実態に迫るNHKスペシャル ドラマ「こもりびと」(11月22日放送)ドキュメンタリー(11月29日放送)をはじめ、親の視点から子どものひきこもりや不登校について考える「ウワサの保護者会」(11月21日放送)、ひきこもる本人の声を伝える「みんなでひきこもりラジオ」(11月23日放送)など、本人や家族、支援者などのさまざまな視点から放送します。すでにイメージのついた「ひきこもり」ではなく、「こもりびと」という言葉を使うことで、先入観なく「ひきこもり」について考えられる機会を提供します。

■NHKスペシャル ドラマ「こもりびと」

【放送予定】11月22日(日)[総合]後9:00~10:13

10年以上にわたってひきこもり生活を送る倉田雅夫(松山ケンイチ)。重いストレスを抱え働けなくなったことがきっかけだった。厳格な父・一夫(武田鉄矢)は元教師。地元でも尊敬を集める存在だが、雅夫の存在を世間から隠し、立ち直らせることも諦めていた。しかし、自らの余命宣告を機に、最後にもう一度息子と向き合うことに。一方の雅夫は、閉ざされた部屋の中で人知れず、ひきこもりから抜け出す道を必死で探っていた──。

【作】羽原大介

【音楽】上野耕路

【挿入歌】ザ・ブルーハーツ

【出演】松山ケンイチ / 北 香那、迫田孝也、根岸季衣 / 武田鉄矢 ほか

松山ケンイチさんのコメント
ひきこもりの特性上、関係のない人たちが作り上げた像がそのまま認識されているような気がします。切り捨ててもいい存在。自分たちには関係のない人種。でももし、ひきこもりの人がいなかったら、誰が思いやりや優しさよりも効率ばかり求める社会にNOと言えるのかなと、少しだけですが当事者に触れてみて感じました。
ステレオタイプのひきこもりからこの作品を通して少しでもその印象が変化していくことに期待していますし、各々の捨ててしまったもの、忘れてしまったものを振り返る機会になっていただけたらと思っています。

特設ホームページ「#こもりびと」でも情報発信

ホームページでは、ひきこもりに関する記事や動画、寄せられた当事者やご家族の声を掲載。番組の放送予定はもちろん、番組の内容を記事でお読みいただけます。

《こもりびと 関連番組》

ウワサの保護者会 わが子がひきこもったとき

【放送予定】11月21日(土)[Eテレ]後9:30

子どもが学校に行かず、ひきこもりがちになったとき、親は何をすればよいのだろうか? ゲストに尾木ママを迎え、中学で不登校を経験しその後も断続的にひきこもった青年や、中学2年生で不登校になり、そのまま学校に行かなかった女性に話を聞く。彼らにとって「ひきこもった時期」はどのような意味があったのか、また当時の親の接し方や、本当はどう対応してほしかったのかを聞きながら、子どもが社会と距離を置くことの背景に何があるのかを探る。

ETV特集「親のとなりが自分の居場所 ~小堀先生と親子の日々~」

【放送予定】11月21日(土)[Eテレ]後11:00

在宅での終末医療を担う“看取みとり医”の小堀鷗一郎医師。訪問先の高齢患者の家で、たびたび「ひきこもり状態」の子と出会ってきた。多くが中高年で独身、主に親の年金収入で暮らす。小堀医師は彼らに、親のケアに加わるよう誘う。彼らの幸福な最期のためには、家族の協力が欠かせないと考えるからだ。そんな「こもりびと」の一人、厳しい職場に耐えきれず、心を閉ざすようになった50代の男性。小堀医師に導かれ、おそるおそる末期がんの父親の看護を始めると、少しずつ変化が。会話が増え、表情が豊かになり、近寄りがたかった父親との関係も変わっていった。
番組では、小堀医師と患者親子の日々を長期にわたって取材。親の看取りを担う中で、子どもたちが、次第に自分の居場所を見つけていくまでの姿を追う。

みんなでひきこもりラジオ

【放送予定】11月23日(月・祝)[ラジオ第1]後6:05~7:55、後10:05~10:55

ひきこもりの当事者が、聴いてつながる「みんなでひきこもりラジオ」。ラジオ第1で5月から隔月で放送を始め、今回は4回目。多くの当事者が参加している。参加する多くの人の声を聴くことで、それぞれに異なる暮らしや抱えている困難、悩みや思いが見えてくる。一人一人が、当事者として、リスナーとしてつながり、共感したり違いに気づいたり…。「みんなでひきこもりラジオ」は、今回もラジオメディアらしいアプローチで、当事者を含めたすべてのリスナーとつながる。

きょうの健康「“ひきこもり”総力特集」

【放送予定】11月23日(月・祝)~26日(木)[Eテレ]後8:30

学校や仕事に行けず、家に閉じこもる「ひきこもり」。なぜひきこもるのか、「ひきこもり」は病気なのか、4回シリーズで考える。さらに、「ひきこもり」の原因の一つでもある「ゲーム障害」についても解説。視聴者の皆さんからの質問に答える回では、ひきこもり経験のあるお笑いコンビ「髭男爵」の山田ルイ53世さんも出演し、当事者の悩みに寄り添う。

23日(月・祝)ひきこもり 実像に迫る
24日(火)ゲーム障害とひきこもり
25日(水)家族ができること
26日(木)Q&A ここが聞きたい・知りたい

あさイチ「“ひきこもり” 家族が…もしかして私も?」

【放送予定】11月25日(水)[総合]前8:15

新型コロナウイルスの影響で、以前にも増して社会からの孤立を深めている「ひきこもり」の当事者や家族の悩みを取材。家庭への訪問活動など公的機関による支援が滞る中、家族はどう向き合えばいいのか? また、これまで「専業主婦」や「家事手伝い」という言葉に隠れ、実態を捉えきれていなかった「女性のひきこもり」にも注目。「良い母」「良い妻」でいなければという重圧から、生きづらさを抱えこんでしまった女性たちの胸の内とは? 放送中に寄せられる視聴者の体験談や意見も織り交ぜ、解決に向けた道を考える。

逆転人生<選>「“人づきあいが苦手”から大逆転!新進気鋭のロボット開発者」

【放送予定】11月26日(木)[総合]後11:45

さまざまな事情で部屋から出られない人の孤独を解消する分身ロボット「オリヒメ」。開発者の吉藤健太朗さんは、小学5年のとき、不登校に。部屋に引きこもり、折り紙に没頭する日々を過ごした。この経験を開発につなげた吉藤さんは、アメリカの経済誌で“アジアを代表する若きリーダー”に選ばれた。スタジオでは、司会の山里亮太さんと、山田ルイ53世さん、市川紗椰さんが、ロボットを使った新たなコミュニケーションに挑戦する。

【司会】山里亮太、杉浦友紀アナウンサー

【ゲスト】吉藤健太朗

【出演】市川紗椰、山田ルイ53世

プロフェッショナル 仕事の流儀
「人を癒やし、人に癒やされる ~ひきこもり支援・石川 清~」

【放送予定】11月29日(日)[総合]後4:10

ひきこもる人たちと向き合い、20年にわたって支援を続けてきたエキスパート、石川 清さんは、組織に属することなく一人で活動を行う一匹狼。支援の対象は、医療機関や支援団体ではどうすることもできなかった“重度のひきこもり”の人が中心だ。他者との関わりを拒絶し、支援を受けることすら拒む人。人生を悲観し、自暴自棄になる人。石川さんはそうした人のもとを訪ね、何年もかけて信頼関係を築き、希望の明かりをともしていく。何十年もひきこもっていた人が支援で自立し、就職や結婚に至るケースも多くあり、悩みを抱える家族からの依頼は絶えない。(今年1月に放送したものを追加取材して再構成。)

NHKスペシャル「ある、ひきこもりの死 扉の向こうの家族」

【放送予定】11月29日(日)[総合]後9:00

長年にわたるひきこもりの果てに、命を落とす──。そんな深刻な事態が全国に広がっている。推計61万人とされる中高年のひきこもり。高齢の親の死後、生きるすべを失った子が餓死・病死するケースが相次ぐなど、「8050問題」が“最終局面”に差し掛かっている実態が、NHKの独自調査で明らかになった。親の介護や退職など、さまざまな事情で社会とつながりを失い、死にまで追い込まれる人々の現実を、当事者たちへの長期取材で伝え、どうすれば命を守ることができるのか考えます。

クローズアップ現代+「ひきこもり あなたに伝えたい本音」(仮)

【放送予定】12月9日(水)[総合]後10:00

多くのひきこもりの人にとって、親をはじめとする家族は、生活に欠かせない存在である一方、時に「◯◯すべき」など、当事者にプレッシャーをかける存在にもなっている。番組では直接、本音を伝え合うのが難しい、当事者と家族、それぞれ本音に徹底的に寄り添い、建設的なコミュニケーションの場を提供。悩みを抱えた人も暮らしやすい社会にするためにはどのような環境が必要か…。課題解決への具体的な貢献を目指す。

ETV特集「ひきこもり文学 ~葛藤と前進の記録~」

【放送予定】12月5日(土)[Eテレ]後11:00

国内に100万人以上いるとされる“ひきこもり”の人たち。彼らはなぜひきこもり、何を感じているのか。当事者や経験者自身が執筆・運営する雑誌『ひきポス』の活動や関係者の生きざまを通じて、知られざる多様なひきこもりの人たちのリアルに迫るドキュメント。自分とひたすら向き合い、考え抜き、現状を良くしたいともがく、そんな当事者たちの頭の中の小宇宙を描き出す。

ハートネットTV「ひきこもりVR 親子対談」

【放送予定】12月8日(火)[Eテレ]後8:00


自宅からオンラインでつながれるVR(バーチャルリアリティー)を使って、全国のひきこもりの皆さんが番組オリジナルのバーチャル空間に集合し、語り合うシリーズ。親に伝えたいことがあるけどうまく伝えられない本人と、ひきこもる子どもの気持ちが分からないという親。面と向かっては言えない、聞けない“もやもや”について語り合う。互いを理解し、溝を埋める糸口は見つかるのか!?

ひきこもりからドームへ ネット時代の先駆者・まふまふ <アンコール放送>

【放送予定】11月27日(金)[総合]前0:35 ※26日(木)深夜

インターネットを中心に活躍するアーティスト、まふまふ。楽曲の制作からライブ・MVのプロデュースなど、すべての音楽活動を一人でこなすマルチクリエイターにNHKが初密着! ひきこもっていた学生時代から、東京ドームのステージに立つ夢をかなえるまで、自分を救った音楽に賭ける思いを語る。動画クリエイター・HIKAKINとの対談も実現! 二人を大きなステージに導いたネットの未来について語り合う。

※番組情報は変更になる場合があります。

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