生物学者・福岡伸一が語る「ヒューマニエンス」の魅力

ヒューマニエンス 〜40億年のたくらみ〜「“嗅覚” 生命のバロメーター」

11月12日(木)[BSプレミアム]後8:00
11月16日(月)[BSプレミアム]後11:45

▶︎ 番組ホームページ

司会に織田裕二さんを迎え、10月にスタートした新番組「ヒューマニエンス」。“人間”という不確かで不思議な存在とは何か、科学と未知の領域を行き来しながら、その真の姿に迫っていくシリーズです。

11月12日(木)放送回のテーマは、「嗅覚」。数十万種という「におい物質」を見分ける探知能力を持ち、脳の連携によって得られた複雑なシステムについて妄想します。脳の情動や記憶の中枢を通じ、感情をもコントロールする嗅覚の生命に直結する力、嗅覚がもたらす喜びとは?

この「嗅覚」の回にゲスト出演した生物学者の福岡伸一さんにお話をお聞きしました。

「ヒューマニエンス」は語りやすい番組になるのでは

番組の今後のラインナップも少し聞きましたけれど、「体毛」や「自由意志」など、なかなかおもしろい着眼点で、人体の中の残されたフロンティアに切り込んでいる番組だなと思いました。
みなさん、自分の身体からだのことは大体分かっていると思ってしまいがちですが、人体こそいちばん身近な自然で、未知の要素がたくさんあるし、なんとなく説明され尽くしているようだけどまだまだ分からないことばかりなんです。
MCである織田裕二さんの興味も尽きず、時間もゆったりとディスカッションできるし台本もかっちりとは決められていないので、この番組はいろいろと語りやすい番組になるのではないかと期待しています。

数十万種のにおい物質に囲まれる私たち

嗅覚には、センス・オブ・ワンダーを感じる

「五感」は、それぞれに深い問題が横たわっていますので、もう「聴覚」はやられたようですが、順番にやるとおもしろいと思います。特に今回の「嗅覚」は、五感の中でもまだ謎が多い感覚。記憶とか解釈にも密接に関わっていて、充分には解決されていないんです。
嗅覚のレセプター(受容器)は全部で398もあるんですが、まるでその一つ一つの細胞に意思があるかのようで、なかなか説明するのも難しいんです。センス・オブ・ワンダーを感じます。
生命が本来的に持っている不思議さは、余裕や無駄。ある種の重複みたいなところに、生命のカギがあるんですが、嗅覚はその最たるものではないでしょうか。

嗅覚受容体(ノーベル賞研究)から分かった最新研究とは?

妄想する時間がおもしろい

ガチガチの進化論だけで考えると生命の持っているゆたかさを見失ってしまう可能性があるので、説明をつけすぎないほうが、生命をみるうえでより楽しいし、ゆたかな物語を感じることができると思います。
NHKの番組は、順序だてて説明し、分かりやすい結論を導くものも多いですけど、オープンクエスチョンがたくさんあるんだということを知らせてくれるほうが楽しいし、この番組はそういう作り方になっていると思いましたね。
答えなんて簡単に見つかりっこないので、進化のプロセスをたどってみたり、ほかの生物はどうしてるかを比べてみたり、いろいろなことをして分かってくるものもあれば、説明できないことも多い。
ですから、すべてのことを説明しすぎず、問題の在りかを示すのが、こうした科学番組の正しい在り方ではないでしょうか。妄想する時間がおもしろいと思います。

嗅覚第一人者と生物学者・福岡伸一さんがナゾに迫る!

ヒューマニエンス 〜40億年のたくらみ〜「“嗅覚” 生命のバロメーター」

【放送予定】
11月12日(木)[BSプレミアム]後8:00
11月16日(月)[BSプレミアム]後11:45

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