ピアニスト・清塚信也&歌手・鈴木愛理インタビュー

クラシックTV

【放送予定】
第1回「ベートーベン・コンプレックス ~大作曲家の功罪~」
12月17日(木)[Eテレ]後10:50
第2回「知っているようで知らない クリスマスの音楽☆」
12月24日(木)[Eテレ]後10:50

クラシックって、なんだか難しそうで苦手…。そう感じている人、多いですよね? 「クラシックTV」は、そんなクラシックビギナーの方におすすめしたい音楽教養エンターテインメント番組。人気ピアニストの清塚信也さんと、歌手・モデルの鈴木愛理さんが、ゲストとともに幅広い音楽の魅力を「クラシック音楽の視点」でひもときます。もちろん、難しい話は一切なし! 時には「音楽実験」や「実演解説」を交えながら、おもしろくて実りあるトークが繰り広げられます。しかも、清塚さんをはじめとした一流アーティストの生演奏まで楽しめちゃうんですよ~。

今回は、収録を終えたばかりの清塚さんと鈴木さんにインタビュー!
収録の感想や番組の見どころを聞きました。さらに、ゲストの俳優・遠藤憲一さん(第1回)、クリスマス文化研究家・木村正裕さん(第2回)のメッセージもお届けします。

クラシックを身近に感じてもらいたい

──収録はいかがでしたか。

清塚:自分が演奏したりあれこれトークをしながら、知っていることを伝えたり、逆に勉強させていただいたり・・・実は私、こういう番組がずっとやりたかったんです。クラシックをテーマにした番組って、演奏そのものを聴くか、その背景に焦点を当てるか、どちらかにかたよりがちですよね。ですが、この番組はどちらも同時に伝えられるんです。

鈴木:私は、クラシックについて全然詳しくないビギナーなんですが、例えば第2回の「クリスマス」のように身近なテーマだと、クリスマスの「歴史」と「音楽」を同時に学べます。視聴者の皆さんもすてきな時間を過ごしていただけるんじゃないかなと思いますね。

清塚:そう言ってもらえるとうれしいなあ。クリスマスの回は、知らないことをたくさん知ることができて、私自身もとても楽しかったですね。第1回の「ベートーベン」では、「ベートーベンの悪口を言ってみよう」という、音楽家だからこそできる回。

鈴木:それもおもしろかったです!

清塚:決してベートーベンをディスってるわけじゃないんですよ! ベートーベンの話って、尊敬の念がないと始まらないのは確かなんです。でも私たち音楽家は、それありきでこれまでさんざん演奏してきましたから、今回はあえてそこを免除していただいて、「ベートーベンって罪なやつなんだよ」という視点で掘り下げてみようと。

鈴木:小学生の頃に教科書で勉強した時より、ベートーベンのことがスッと頭に入ってきました。歴史なんかも漫画で読んだほうが覚えやすかったりしますよね。あれと同じ感覚かも。しかも、クラシックの背景や知らなかったエピソードを知ることで、もっとクラシックのことが知りたくなる。そんな相乗効果のある番組だなと思いました。何よりも、すごく楽しかったです!

──MCとして初共演されたおふたりですが、お互いの印象はいかがでしたか?

清塚:結果として、めちゃくちゃチームワークがいいと思います。

鈴木:やったー!

清塚:愛理ちゃんは「今、コメント欲しい!」というときにひと言くれるし、「困った!」というときは助けてくれる。本当に聡明そうめいな方で、今後どんな女性になっていくのだろうという末恐ろしささえ感じるほどですよ。

鈴木:…え、ちょっと待ってください。どこまで私を持ち上げるんですか?

清塚:何よりも好奇心が前面に出ていて、愛理ちゃんが視聴者の皆さんの「知りたい」を代弁してくれるので、とても助かりました。

鈴木:ありがとうございます! 私からすると、清塚さんは音楽の面でもトークの面でもすごくぜいたくな先生です。この番組を通じて、私自身、人として濃くなっていく気がします。

第1回は、俳優・遠藤憲一さんをゲストに迎えて、ベートーベンについて熱く語ります!

──生演奏を聴くことができるのも、この番組の魅力ですね。

鈴木:そうなんです! 「チケット代を払わなくていいんですか?」って思うくらい、清塚さんが急にすてきな音楽をさし込んでこられて。私も、「聴き逃してはならぬ!」と覚悟しながら収録に臨みました(笑)。

清塚:生演奏を交えつつ、というのもこだわりなんです。音楽番組って、トーク部分を終えたら必ずセットチェンジがありますよね。特にクラシックだと、セットチェンジの瞬間に急に仰々しくなってしまいがちで、そこが嫌だったんです。この番組では、私は常にピアノ前の席に座っていて、皆さんと話したりピアノを演奏したりというのを体の向きを変えるだけで気軽にできるようにしたんです。こうすることで「音楽ってすぐそばにあるんだな」と感じていただけるんじゃないかなと。

鈴木:清塚さん、左手でピアノを弾きながら、右手でチェレスタも弾いちゃうんですよ!? びっくりしました。

清塚:1800年代のテツヤコムロみたいでしょ?

鈴木:あははは。でも確かに、クラシックってどこか“お堅い”印象がありますけど、こんなふうに身近に感じられると、気になることをなんでも聞いていいのかなって思えますよね。

清塚:番組に出演してくれたアーティストも、テノール歌手の田代万里生くんをはじめ一流の方ばかり。アットホームな雰囲気のなかで、一流アーティストによる生演奏をお届けするというのも、大きな見どころだと思います。それに、愛理ちゃんと一緒に演奏できたのもうれしかったですねぇ。

鈴木:私はすっごく緊張しました。歌う少し前から、心臓が急にドキドキし始めて。

清塚:上がってたの? 全然そうは見えなかったよ。歌声は、ふだんよりも大人っぽいよね。すごくしっとりした歌声で、とてもすてきでした。

清塚さんは、時にピアノ演奏を交えながらクラシックについて分かりやすく解説してくれます。
第2回では、清塚さん、鈴木さんらがクリスマスソングを披露!

──最後に、番組をご覧になる皆さまにメッセージをお願います!

鈴木:番組名に「クラシック」と入っているので、「クラシックのこと、知らないなあ」とか「背筋を伸ばして聞くような内容なのかな?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、この番組は“開けてびっくり玉手箱”な内容です! 想像以上にバラエティーに富んでいて、クラシック好きの方でも知らないような秘密のエピソードも飛び出すので、いろいろな世代の方に楽しんでいただける番組になると思います!

清塚:この番組を通じて、「知識を得る」って勉強して記憶することではなく、しゃべったり音を奏でたり聞いたりしながら、体で感じることなんだということを知っていただきたいですね。ぜひ「知識を感じる」快感を味わっていただきたいです。

ありがとうございます! おふたりのお話から、番組の楽しい雰囲気が伝わってきますね。

第1回は、ベートーベンの悪口を言っちゃう!?

12月17日(第1回)の放送では、今年2020年に生誕250年を迎えたベートーベンにスポットを当てます。「ベートーベンは、尊敬を超えてむしろコンプレックスを感じてしまう存在だ」と語る清塚さん。ピアノ演奏を交えて、ロックやジャズの要素が詰まったベートーベンの音楽の魅力やその型破りな人間性を解説。そして、音楽家たちがベートーベンのどんな部分にコンプレックスを感じるのかを語ります。ゲストは、俳優の遠藤憲一さん。ベートーベン好きを公言する遠藤さんとともに、ベートーベンの功罪を余すところなく掘り下げます。

ベートーベンにコンプレックスを抱いていたというシューベルトの歌曲「魔王」を、テノール歌手・田代万里生さんが熱唱!

第1回ゲスト 遠藤憲一さんよりメッセージ

ベートーベンは、高校時代に『英雄(エロイカ)』という曲を初めて聴いたときに、涙が流れるほど感動してしまって、それ以来ずっと好きなんです。とはいえ、詳しいわけではないんですよ。なのでこの番組を通じて、知らなかったことをたくさん知ることができて、とても楽しかったですね。
特に印象的だったのは、ベートーベンが自由人だったということ。なんとなく悩み苦しみながら音楽作りをしていた印象があったのですが、実はものすごく自由な人だったと知って、ベートーベンに対する印象が変わりました。とはいえ、当時は彼が作るような音楽は一切なかったわけで、その中で自分のやりたいことを表現するって本当に勇気がいることだったと思います。でもそこをやってしまうという、ある意味“非常識”な面も作り手としては必要なんだなと改めて思いました。
もちろん、清塚さんの演奏もすばらしかったです! 「今日の曲は、何回くらい練習されたんですか?」と聞いたんですが、「ほとんどやってない」と。長年かけて体にたたき込んだものはすごいなあと驚きましたね。清塚さんの演奏もぜひ聴いてください!

第2回は、クリスマスの知られざるエピソードが満載!

クリスマスイブである12月24日(第2回)放送のテーマは、ストレートに「クリスマス」!
クリスマスの音楽の起源は、キリスト教の教会音楽ですが、1500年代の宗教改革のころ多くの市民に広まり、その後、クリスマスの文化的変化に付随して、「クリスマス・キャロル」や平和を願う歌、そしてラブソングといった幅広い種類のクリスマス音楽へと発展を遂げました。クリスマス文化研究家・木村正裕さんをゲストに迎え、クリスマスの歴史をたどりながら、その名曲たちに隠された魅力や意外な真実を紹介していきます。

クリスマスイブの放送にふさわしく、数々のクリスマスソングを紹介します。

第2回ゲスト 木村正裕さんよりメッセージ

「クリスマスの音楽」というテーマで、クリスマスについて改めて考察したのは今回が初めてでした。クリスマスの歴史と音楽は密接に関係していることを再確認できて、いい機会をいただいたなと感じております。クリスマスは、宗教的な面を強調する傾向がありますが、その一方で、家族や恋人など人と人とのつながりを見つめなおす日でもあります。そんな中で、音楽は非常に大切なもの。クリスマスという行事とクリスマスの音楽は、切っても切り離せないものなのです。番組で紹介された数々の音楽とともに、クリスマスを100%楽しんでいただけたらうれしいですね。


クラシックTV

【放送予定】
第1回「ベートーベン・コンプレックス ~大作曲家の功罪~」
12月17日(木)[Eテレ]後10:50

第2回「知っているようで知らない クリスマスの音楽☆」
12月24日(木)[Eテレ]後10:50

その他の注目記事