生放送当日は、こんな感じ!「うたコン」の舞台裏をご紹介

うたコン

【放送予定】毎週火曜 [総合] 後7:57
▶︎ 番組ホームページ

2016年4月に放送開始した「うたコン」も、はや5年目!
NHKホールから全国へ向けて、毎週火曜に生歌を届ける生放送番組として、幅広い年齢層の皆さまから愛され続けてきました。

今回は、「うたコン」の顔でもあるMC・谷原章介さんにインタビュー。番組にかける思いをお聞きしました。さらに、生放送当日のNHKホールの様子をご紹介します!

「歌い手と観客、両者がそろって『うたコン』なんだと改めて感じました」谷原章介

──5年目を迎えてのお気持ちをお聞かせください。

あっという間でしたね。はじめにこの番組にMCとして出させていただくお話をいただいたときは、正直不安だったんです。音楽はもともと好きでしたが、邦楽は疎くて、しかも歌手の皆さんとのおつきあいもなかったので、こんな僕を受け入れてくださるだろうかと…。ですが放送が始まってすぐに、「こんなにぜいたくな番組、ほかにない!」と実感しました。毎回、NHKホールに集まった3000人ほどのお客様へ、生の歌唱と生の演奏をお届けする様子を、生で放送する。それこそ毎週、プチ紅白をやらせていただいているような感覚です。

──コロナの影響で、2020年6月から無観客でNHKホールからの放送、10月から再びお客様の前で生放送が再開されましたが、その際はどんなお気持ちでしたか?

6月までは僕自身もリモートでの出演で、過去の放送を振り返るというような内容でした。その時は“総集編”をやっているような感覚で、やはりいつもの熱気は感じられませんでしたね。6月から、ミュージシャンの方々の歌声と演奏をNHKホールから生放送でお届けできるようになりました。演奏はすばらしいのですが、目の前にお客様がいないことで、どうしても一方通行のように感じてしまって。ですから、10月になって再びお客様の前で放送できるようになったときは、無意識のうちに観客の皆さんからこんなに大きなエネルギーをもらっていたんだと改めて感じました。客席は2~3階席のみで席数も大幅に削減したうえで、声援を一切禁止しているにも関わらず、お客様がいるおかげで、ご出演の皆さんのノリが明らかに違うのを感じたんです。歌い手だけでもダメだし観客だけでもダメ。両者がそろって初めて「うたコン」なんですね。投げ手と受け手、その両者が同じ空間にいることの大切さを改めて実感しました。

2020年10月から、観客数を大幅に削減して、NHKホールでの生放送が再開されました。

──谷原さんとゲストの皆さんとの軽快なトークも、「うたコン」の魅力ですね。

いまだに模索している部分はありますけど、この番組で最も大事なのは出演者の皆さんと観客の皆さんとの関係性。あくまで僕は、両者を盛り上げる立場で、自分が無理やり前に出て、皆さんの気分を損ねることはあってはならないと思っています。ですが、予定調和なことだけを話していてもなかなか熱が高まらない場合もあります。時には、少し踏み込んだ発言をしてみるというようなトライをしていますね。例えば、女性グループの中に、たまたまその日が卒業前最後の出演の方がいる場合は、「最後のうたコンはどうでしたか?」などと台本にないことを投げてみます。そうすると、準備していない新鮮な表情と、たどたどしくても短くても、とても温度感のあるいいメッセージをいただけるんです。今では、「うたコン」は台本にないトークが飛び出すということが浸透して、出演者の皆さんもある程度準備してくださっているようです。ありがたいですね。

11/24(火)の放送では、三山ひろしさんと夫婦円満の秘けつについて語る谷原さん。本番では「やっぱり、たまには目を見て『愛してる』と伝えることですかね。僕はできませんけどー!」と語り、会場を沸かせました。

──トークのやり取りで、印象に残っていることは?

德永英明さんに最初に出ていただいた時に、僕がリハーサルで台本にないことばを投げかけたんです。台本以外の進行に驚かれたのか、もしくは僕が踏み込みすぎたのか、とてもビックリされたんです。ですが、この番組で何度かご一緒するうちに、德永さんもだんだんとそのやりとりを楽しんでくださるようになって、最近では德永さんからふざけて、台本と全然関係ないお話をされることもありました(笑)。僕のことを受け入れてくださったんだなと思うと、本当にうれしいですね。德永さんだけでなく、北島三郎さんや細川たかしさんのような大ベテランの方や、若手のグループの皆さんなど、この場をお借りしてふだん出会うことのない歌の世界の方々とつながりを築けたのは、僕にとってかけがえのない財産です。

──印象に残っているステージはありますか?

生放送ですから、毎回いろんなことが起きますね。印象に残っているのは、カーリングシトーンズの皆さんと宮本浩次さんが一緒に出演された回。リハーサルでは、シトーンズの皆さんと宮本さんとの間に少し距離があるように感じて、「ふだんはあまりお話されないのかな」と思いながら見ていたんです。そうしたら、本番のステージで、宮本さんが、MC席に座っていたシトーンズの皆さんの上にバーンとダイブしてきて。あれにはびっくりしました(笑)。僕ら役者は、どちらかというと感情を抑えて抑えて、物語のピークでドンとカタルシスに至ったら、またぐ~っと抑えます。ですが歌の世界の方々って、常に解放している。僕らの世界では見ることができない、相反するところなので、すごいなと思うと同時に、うらやましいなと思いますね。

──では、今後の目標をお聞かせください!

まずはコロナがおさまって、前と同じようにホールに満席のお客様をお迎えしたいですね。そして、「きよしく〜ん」「ひ〜ろみ〜」といったお客様の大きな歓声とともに、生歌を楽しんでいただきたいです。それこそが「うたコン」の信条ですから。もちろんそれまでは、きちんとディスタンスをたもったうえで、最大限皆さんに楽しんでいただきたい。週一回のぜいたくな時間を、僕も皆さんと共有できればと思います。

「うたコン」生放送当日に密着!

11月24日に放送された「うたコン」の生放送現場へ潜入。リハーサルから本番までの様子をご紹介します!

13:30  ステージリハーサル開始

出演者も含めて、段取りを確認しながら、丁寧にサウンドチェックをしていきます。大がかりな舞台装置の動きの確認も、合わせて行います。

14:30  MC打ち合わせ

ステージリハーサルと並行して、谷原さんはMCの打ち合わせを。

16:50 カメラリハーサル

トーク部分も歌唱部分も含めて、本番と同じように通しで最終リハーサルを行います。毎回、放送時間と同じ時間を想定しているのですが、トークが盛り上がり大幅にオーバーしてしまうことがほとんどだそう。

終わり次第 台本修正

カメラリハーサルを終えて、時間内に放送が収まるよう、どのトークを生かしどのトークを省くかを、秒単位に至るまで最終調整。曲の長さは決まっているので、トーク部分でトータル時間を調整します。

18:40 客入れ

全座席数3400席のNHKホールですが、11月24日放送回では、コロナ対策のため600席弱まで席数を減らしています。1階席は全て空席にした上で、2~3階席は1席ごとに空席を設けています。もちろん歓声などの大声を発することも禁止するなど、徹底した感染対策を行っています。

19:57 本番スタート!

いよいよ、本番が始まりました。11月24日の回は、11月27日に最終回を迎えた連続テレビ小説「エール」と、いい夫婦の日(11月22日)との2つがテーマでした。

「エール」に夫婦役で出演した山崎育三郎さん、井上希美さん2人のデュエットも、「うたコン」だけの貴重なコラボ!
11月24日の回では、細川たかしさんが、亡き妻を思い涙ながらにデビュー曲を歌唱。観客席からは自然と手拍子が…。こんな場面も生放送ならではです。
「副調整室」と呼ばれる部屋では、各カメラの映像やマイクからの音声等を調整して、放送用の番組を制作します。

「うたコン」といえば、他の番組では見られないコラボレーションが楽しめるのも大きな魅力。どんなことを心がけながら企画しているかを制作統括の一坊寺 剛チーフ・プロデューサーに聞きました。

一坊寺チーフ・プロデューサー

緊急事態宣言が出た4月から、番組では「わたしたちには歌がある!」をテーマに掲げ放送してきました。こういう困難な時代においてテレビの歌番組を作る自分たちにできることは、視聴者のみなさまが、今、どんな音楽を求めているのか真摯しんしに向き合うことだと思っています。加えて毎週の生放送だからこそ、きちんと“今”を描かなければいけないと考えています。そこでそれまでになかった試みとして、視聴者のみなさまが今聴きたい曲のリクエスト、そしてそこに込める思いやエピソードを恒常的に募集することにしました。そうしたみなさまからのリクエストや思いを、毎回のセットリストに生かさせてもらっております。

フラッシュ金子さんの指揮で、専属バンドのmusic concertoによる生演奏が聴けるのもぜいたく! なんと番組に登場する曲のアレンジは、「うたコン」オリジナルなんです!

20:42 生放送終了!

生放送終了後、谷原さんからその日のステージを振り返るようなひと言が。観客の皆さんには、うれしい心遣いですよね。さすが、歌のコンシェルジュ! 観客の皆さんも、笑顔でホールを後にされていました。

2021年最初の「うたコン」は、1月19日(火)の放送です! 谷原さんがいうように、「うたコン」は、まさにプチ紅白。生放送でしか味わえない感動をぜひ堪能してください!


取り上げた番組はこちらです!

その他の注目記事