それでもテレビが好きだから。

あたらしいテレビ2021

【放送予定】2021年1月1日(金・祝)[総合]後10:00~11:13
【出演】佐久間宣行(テレビ東京 プロデューサー)
辻愛沙子(クリエイティブディレクター)
野木亜紀子(脚本家)
ヒャダイン(音楽クリエーター)
山之内すず(タレント・俳優)
【インタビューゲスト】黒柳徹子、星野 源、石川佳純
【語り】松本まりか
【司会】近江友里恵(NHKアナウンサー)
▶︎ 番組ホームページ

2021年元日夜、これまでの「新春テレビ放談」に代わり、「テレビ」のアップデートを図る番組を放送します。

“テレビはオワコン”とのことばすら死語に聞こえるいま、「テレビ」の価値を再定義し、「テレビ」のおもしろさを見つめ直す番組、それが『あたらしいテレビ』です。

「テレビ」とは、地上波テレビだけを指すわけではありません。家庭のテレビ、パソコン、スマホなど、あらゆる媒体で目にする映像コンテンツを上に載せ、映像文化のこれから──<あたらしいテレビ>について考え、深く鋭く語り合います。

パネリストは、ラジオパーソナリティとしても人気のTVプロデューサー・佐久間宣行さん、「逃げるは恥だが役に立つ」「MIU404」などの脚本家・野木亜紀子さん、“10代のカリスマ”と呼ばれるタレント・俳優の山之内すずさんなど。さらにVTRインタビューで黒柳徹子さん星野 源さん石川佳純さんが登場! 2020年に世に送り出されたNHKや民放の番組はもとより、配信コンテンツなどもふくめたさまざまな映像コンテンツのヒット作・話題作・出来事を題材に、「テレビ」について徹底トークします。

注目は、各パネリストがそれぞれ選んだ「2020年に心を動かされた映像コンテンツトップ10」。パネリストたちが、ときに真剣にときに和やかに、「テレビ」について語り合う中で、コロナの影響によって大きく変わろうとする、いまの‟時代“や‟社会”が自然と浮かび上がります。

12月上旬にリモートで行われた収録後、パネリストの皆さんと司会の近江アナウンサーに感想をお聞きしました。

佐久間宣行さん(テレビ東京 プロデューサー)

ことし一年は、如実に配信が伸びた時代なんだなと感じました。みんなが圧倒的に支持するコンテンツが生まれる時代ではなくなってるんですね。選択肢がたくさんある分、選ぶものが変わってくる。出会う場所もたくさんある。その中でテレビは何をするのかな。こんなに映像作品の選択肢がたくさんあって、それ以外も見ることができる時代の中で、テレビはどうしていくべきか、自分自身も考えるきっかけになりました。
今日出演された皆さんの「心を動かされたコンテンツ」のランキングを見られたのが楽しかったですが、中でも一番若い山之内すずさんは、数ある中からコレを選ぶんだっていうのが多くて、10代で前線を張ってる人のアンテナがすごく勉強になりましたね。テレビだけでなく、いろいろなコンテンツが過渡期を迎えている時代で、特にそれがコロナ禍で表面化されていく中でのエンターテインメントの話だったので、単純に「あれがおもしろかった」って言える年じゃなかったんですけど、来年は気楽にお酒でも飲みながら「おもしろかった」って言える年になるといいですよね。

辻 愛沙子さん(クリエイティブディレクター)

ことし一年は、視聴者も制作者も、職業や住んでいる地域に限らず、みんな混乱して大変なSF映画の中にいるような日々だったので、リアルの世界でつらいことが起こるとエンターテインメントに救われるんだなって、不要不急の大切さをものすごく感じた一年でした。逆にいうと、すごくつらいことがたくさんあったからこそ、学んだことも多かったです。その時は向き合わなきゃいけないですけど、積み重なっていくと社会って学んでいくんだなっていうのを感じました。たとえば、リアルの場でできないからオンラインでできることなど、技術の進化も含めて社会全体で成長した面もある1年になったと思いました。
私は広告がメインのフィールドなのでテレビ番組とは少し違うんですけど、広告クリエイティブやブランディングで、社会課題を解決していく発信って何だろうって考えながら仕事している身として、エンターテインメントとジャーナリズムの共存をすごく考えて仕事しています。これからはますます「〇〇屋さん」と区切れない社会になっていくんじゃないかな。境目がどんどんなくなってきていて、業界を越境えっきょうしてモノを作っていくのがどんどん増えていくと思うので、私も、みずから閉じこもらず、自分のフィールドを固めず守らず、いろいろな人たちから学びながら、モノを作っていきたいなと思いました。

野木亜紀子さん(脚本家)

今日出演された皆さんがランキングに挙げたコンテンツを見るだけでも、ためになりそうです。全部見たらかなりの時間がかかるとは思いますが。19歳の山之内すずさんのランキングを見て、日常的に触れているメディアが完全に、テレビよりもYouTubeなんだ、と改めて思いました。辻さんも、ドラマをたくさん見ているのに「家にテレビ無い」っておっしゃってましたしね。これだけ多種多様な配信があり、YouTubeもあり、一生分のお楽しみがネットにある。だけど、お互いに食い合う話でもなくて、それぞれが得意なものでやっていけば、われわれ視聴者の選択肢も広がるし、本当にいい時代だなと思います。テレビでいえば、全国の人が同じ時間に同じものを見られることが利点だと思うので、一緒に見て、みんなでわいわい楽しもうとか、そういう方向で作っていくしかないのかなという気がしました。そして、ネットと違ってPVを稼ぐことが至上命題しじょうめいだいではないので、テレビならではの正確性や、テレビだから伝えられることをちゃんと考えて作っていけたらいいなと思います。

ヒャダインさん(音楽クリエーター)

このえげつない2020年に世に出た映像メディアやコンテンツについていろいろ語ったわけですが、いろいろなものの変革期に来ているということを肌で感じる収録になりましたね。テレビがYouTubeに食われるんじゃないかって言っていた未来も現実になっていますし。リアリティーショーについての話もありましたけど、出ている側の負担がすごく大きくて傷つく、というのは、われわれ外側にいる人間にはなかなか気づけないこと。SNS上で交わされるみなさんのことばは凶器になってナイフになって、その人を刺していっている可能性があるので、それを考えて動くべきだと思いました。自分がそうなっていないか、自分の中に「第三者委員会」を設けて自分が自分に気をつけてモノづくりしていかないと、どんどん人が傷ついていってしまう。昔の価値観や押し付けがあぶり出される時代になっていることを前提にしたモノづくりをしていかないといけない、と皆さんおっしゃっていたので、僕も「常にアップデートしていく」というのが2021年の課題だなと思いました。

山之内すずさん(タレント・俳優)

テレビに対するお話を、同世代の方とすることはあっても、実際に作っていらっしゃる側の方とはお話する機会がなかなかないので、舞台裏はこうなってるんだとか、こんなことが大変なんだというのを知ることができたのが良かったです。ありがたい経験になりました。
「バズる」に対しても、ずっと思うところがあって、そのあたりも皆さんとお話できて、すごく安心できました。ふだんからバラエティー番組のプロデューサーの方に「これをバズらせたい」「どうしたらバズらせられる?」と聞かれることが多くて、なかなかお答えしづらかったんですけど、今日の収録で思っていたことを言えたのがよかったです。「バズる」は結果論でしかないし、「バズる=いいこと」というわけでもないですし。ご出演の皆さんが、私も感じていたことを言ってくださってスッキリしました。
収録では、それぞれの出演者の皆さんのいろいろな視点から話題が展開されていったので、作品の見方も変わるでしょうし、SNS、テレビ、メディアに対しても変わると思います。私も、今日お聞きした皆さんのことばを頭の片隅に置いて、2021年のテレビやメディアを一緒に楽しみにしていけたらなと思います。

近江友里恵(NHKアナウンサー)

今日ご参加いただいたパネリストのみなさん全員に共通することですが、おもしろいコンテンツを誰よりも早くキャッチしようという興味や好奇心の旺盛さ、アンテナの張り方がすごいなと思いました。私もNetflixや民放の番組はチェックするようにしているんですけど、なかなかYouTubeまではしっかりチェックできていなかったので、今回をきっかけに、皆さんが「心に響いた」とおっしゃっていたYouTubeの作品を見ようと思います。
私も「あさイチ」をお送りしていて、常々感じることですが、視聴者の皆さんは、うそとかヤラセとか、作り込まれたものを好まないのかなと思います。あさイチも、本番がリハーサルどおりに進行した時には、視聴者の皆さんからのリアクションがあまり盛り上がらない印象があります。それよりも、一生懸命やっているのにリハーサルどおりに行かず、想定外のハプニングが起こった時の方が、みなさん「リアルが見られた」とおっしゃってくださいます。特にテレビというメディアには、リアルであること、正直であることが求められているのかなと感じますね。
今回の「あたらしいテレビ」では、コンテンツの作り手も、苦しみながらもがきながら、いろんな思いを抱えて作ってるんだということを、ちょっとおもしろがりながら見ていただき、知っていただけたらうれしいです。


あたらしいテレビ2021

【放送予定】2021年1月1日(金・祝)[総合]後10:00~11:13

【出演】佐久間宣行(テレビ東京 プロデューサー)
辻愛沙子(クリエイティブディレクター)
野木亜紀子(脚本家)
ヒャダイン(音楽クリエーター)
山之内すず(タレント・俳優)

【インタビューゲスト】黒柳徹子、星野 源、石川佳純

【語り】松本まりか

【司会】近江友里恵(NHKアナウンサー)

▶︎ 番組ホームページ



その他の注目記事