テントを背負って、小さな冒険に出かけよう!
大自然の中でキャンプをする“冒険”を描く「テントを背負って」。昨年夏に引き続いての2月12日(金)放送回は、“大人の海遊び”と“白銀の森での生き物探し”がテーマ。秋や冬だからこそ味わえるアウトドアのだいご味を、静かな自然の音と心を癒す風景とともに味わえる、ゆった〜りぜいたくな60分です!
今回は、制作に携わった古橋 徹プロデューサーと仲川陽介ディレクターに、番組制作のこだわりをお聞きしました!
前半は「白うさぎを探して」裏磐梯 編
番組前半で訪れるのは、冬の裏磐梯。あたり一面、雪に覆われた真っ白な世界です。旅人は、モデルの仲川希良さん。厳しい寒さの中、凍った湖のほとりでテント泊に挑戦。温かいポトフで体を温めます。



凍えた体を温めるために、ジンジャーとガーリック、たかの爪を効かせたポトフを作ります。
翌日は、冬のわずかな期間しか立ち入ることができないブナの森へ──。
スノーシューをはき、白うさぎを探して白銀の世界を探索します。森の奥へ進むと、なんと動物たちの足跡を発見! 果たして、白うさぎに出会うことはかなうのでしょうか?

後半は「黒潮の海に遊ぶ」 西伊豆 編
後半のテーマは「黒潮の海に遊ぶ」。アウトドアライター・宮原 悠さんと、カヤックフィッシングガイド・佐野愛降さんという“アウトドアの達人”2人が、西伊豆の海を訪れます。浜辺からカヤックでこぎ出し、目指すは入り江にたたずむキャンプ場。一日一組限定のキャンプサイトで、思い思いのスタイルでテントをはります。


アウトドアの達人、宮原 悠さん(左)と佐野愛降(右)さん。

その後、浜辺で拾った流木を使ったウッドクラフト、磯遊び、釣りと、大人の海遊びを堪能する2人。海の幸満載のたき火料理とともに、西伊豆の美しい海をぜいたくに味わいます。


西伊豆ならではの地形を眺める時間も格別(左)。海の幸をふんだんに使ったキャンプ飯のお味は?
ノーナレーションだからこそ味わえる臨場感
番組の大きな特徴は、ノーナレーションだということ。鳥の声や、たき火の音など、実際に現場で耳にする音しか聞こえてきません。白銀の世界や広大な海という絶景とともに、その音色に耳を傾けていると、まるでその場にいるかのような感覚を味わうことができるのです。

古橋P
今回最も大切にしたのは『自然の中での豊かでぜいたくなひとときを、画面を通して伝える』ということです。あれこれ説明を加えるのではなく、環境音を大切にすることで、より臨場感、没入感を感じてもらおうと意識しました。美しい映像とともにそれらを届けることで、より自然の豊かさを届けられればと。もう一つ意識したのが、旅人の存在です。彼らが、自然の中でリアルに体感したことを表現するからこそ、その魅力がより一層伝わると思います。ぜひ旅人たちのリアクションにも注目していただきたいですね。
仲川D
山や海でのロケではなかなか使用しない一眼レフカメラを使用しています。一眼レフだと、奥行きを感じさせる“色気のある画”が撮れるうえに、色彩も細かい部分まで調整できるので、野山の風景をより美しく撮影することができるんです。一方、音を捉えるうえで意識したことは、あえて『調べない』ということ(笑)。事前にあれこれ調べてロケに臨むと、どうしても自分の中でストーリーを作ってしまう。そこで暮らす方々の話も参考にしながら、『あれ、みみずくの音が聞こえるな』というように、自分の第一印象を大事にしようと努めました。
“キャンプ術”を感じる
さらに見逃せないのは、専門家のアドバイスをもとにした、テントを設営する際のコツやキャンプ飯の作り方など、すぐに役立つキャンプ術。カヤックフィッシングやスノーシューを使った冬の森の散策など、この季節ならではのアウトドアの楽しみ方も知ることができます。とはいえ、情報番組のように、細かな説明は一切なし! 旅人の“冒険”物語の一部として描かれることで、「テントの設営から食事の準備まで、すべての時間が楽しそう」と感じさせてくれるんです。
古橋P
前半の注目してほしい“キャンプ術”は、雪の上にテントをはるときのコツですね。地面を整地する際にスノーシューで踏み固めるなど、雪上ならではの技が登場します。後半では、アウトドアの達人2人が、砂浜で拾った流木でさまざまなものを作り出す場面です。木を削って、釣りに使うルアーやスプーンを作ったりと、達人ならではのテクニックが垣間見えます。『手間をかける時間さえも楽しんでいる』という雰囲気を感じ取っていただければうれしいですね。


あなたもきっと、“冒険”に飛び出したくなるはず!
「テントを背負って2」
【放送予定】2月12日(金)[BSプレミアム]後10:00