4月にスタートした新番組「ツクランカー」は世界各国で注目される「STEAM教育」を小・中学校で実践するための学校放送番組です。子どもたちが主人公のツクランカーの目線で、お助けAIのレディ-・ガチャ、相棒もおでると一緒に、ものづくりに取り組み、試行錯誤をしながら、問題解決能力を育みます。
STEAM教育とは…
STEAM の5つのアルファベットはScience(科学)・Technology (技術)・Engineering(工学)・Art(アートなど)・Mathematics(数学)の頭文字。つくるために調べる、調べながらつくることで問題解決能力を育み、実社会でイノベーションを起こす人材を育成すると世界で注目されている新しい教育です。
レディー・ガチャの声はアンガールズの田中卓志さん、もおでるは俳優の北香那さんが演じます。
今回は「いきもの」をヒントにスタート!
「いきもの」の形や仕組みがさまざまなものづくりにいかされていること、知っていますか? 飛行機の部品から、高性能の家電製品、さらには車のデザインにまで! 身の回りのものづくりには、自然界をたくましく生き抜く動物・昆虫・植物など「いきもの」たちの知恵が隠されているんです。今回はそんな「いきもの」からヒントをもらうものづくりにツクランカーが挑戦します。
「いきもの」とものづくり…子どもたちが大好きなこの2つをかけあわせたら、どんなアイデアが飛び出すのか? 学校を訪れて子どもたちとふれあえない中、まずはアンケートという形で子どもたちの頭の中をのぞかせてもらうことにしました。小学3年生から6年生まで、総勢126人の子どもたちから集まったアイデアは型破りなものばかり。
「ダンゴムシのように、さわるとすぐに丸まるエコバッグ」
「チンアナゴロボットを作って、災害時にがれきの下じきになった人を救う」
「イルカの認知機能を使って、もの忘れが多い教頭先生を助ける」
「お花の成分でお父さんをいいにおいにする」
子どもたちのめくるめく創造の世界にディレクターはクラクラしながら、学校の先生と試作と検討を重ねました。
そこで今回番組がたどりついたのは、夏になると鳴き出す“あの昆虫”! 観察して分かったことをもとに作って試して、アイデアをふくらませていきます。昆虫からもらったヒントをどんな問題解決に役立てるのか? ものづくりの始まりとなる探求過程を「いきもの①」(6月8日&15日放送)でお伝えします。
プログラミングに挑戦!
STEAM教育 ✕ ものづくり
「いきもの②」(6月22日&29日放送)では、いよいよ本格的なものづくりに入っていきます。ロボットとして動きを作るため、プログラミングにも挑戦しました。使ったのは教育用マイコンボードの「マイクロビット(micro:bit)」。音を出したり光らせたり、無線通信できたりとさまざまな用途を選べる優れもの! プログラミング教育でも注目されています。マイクロビットと工作を組み合わせ、目的のロボットを作っていきます。
「いきもの」をヒントにしたロボット、一体どんなものができあがるのか…乞うご期待!
●番組ホームページでは、先生のための単元計画案やワークシートなど教材や関連するクリップ動画も紹介しています。今注目されるSTEAM教育の実践としてもお役立てください。
公式HPでは過去の放送もご覧いただけます
●ツクランカーのバーチャル背景ができました! こちらからダウンロードができます。
ツクランカー
【放送予定】
毎週火曜[Eテレ]前10:05~10:15
※見逃し配信あり
「いきもの①」6月8日、15日
「いきもの②」6月22日、29日