漫才からツッコミを抜いたら…“生きる”ヒントが見えてくる

社会実験ドキュメント サビ抜きで。

7月16日(金)[Eテレ]後10:30「ツッコミ抜きの漫才」
7月23日(金)[Eテレ]後10:30「涙抜きの結婚式」

おすしからワサビを抜くように、欠かせないものをあえて“抜いてみる”と意外な結果が見えてくるかも――?

この番組は、盛ってばかりの世の中から、思い切って何かを「抜いてみる」社会実験番組です。

今回のテーマは、“笑い”“涙”
科学的実験の結果をもとに、MCの小籔千豊さん、中園ミホさんがさまざまな角度から考察します。サビを抜くことで分かった意外な結果やメカニズムとは? 一体どんな本質が見えてくるのでしょうか。

【7月16日(金)】「ツッコミ抜きの漫才」

漫才のだいご味でもあるボケとツッコミ。7月16日は、当たり前にあるその構図からツッコミを抜いて「笑い」について考えていきます。

実験に協力してくれたのは、人気漫才コンビのカミナリアキナの2組です。

カミナリのテッパンネタ「10回クイズ」
アキナは「親子」の漫才を披露

見ていくのは、前頭前野ぜんとうぜんやと呼ばれる思考や感情をつかさどる部分の脳の動き。漫才を見に来たお客さん、そして本人たちにも脳の動きを測る機械を装着してもらい、ツッコミがあるときとないときの脳の活動を測定します。

この機械、「楽しい」と感じたときに反応するのですが…。実験データから、両コンビの特徴や、漫才のエンターテインメント性が浮かび上がります!

お客さんにも脳の動きを測定する機械を着けてもらいました

また、検証結果から見えてきたのは、両コンビそれぞれの“強化ポイント”です。それをもとに、“最強の漫才”にも挑戦してもらいました。これまでに見たことがない、カミナリとアキナの新たな世界もお楽しみに!

ツッコミ抜きの漫才をやってみていかがでしたか?

ツッコミ抜きの漫才を終えて、「怖くなっちゃった」「シャリがないすしだ」と口々に言うカミナリ、アキナの2組。それぞれ感想を聞いてきました。

カミナリ~実験を終えて~

実験は正直全部楽しかったです。ツッコミ抜きの漫才なんてやったことなかったので、どうなるか分からなくて不安でしたが、お客さんの反応はイマイチでしたけど、楽しめました(笑)。また、実験データをもとに作った最強の漫才も、新しいことができたので、刺激という意味でとてもいい体験ができました。NHKとは思えないくらい、ぶっとんだ企画ですし、新しいカミナリが見られると思うので、ぜひ楽しみにしていてください!

アキナ~実験を終えて~

恥ずかしい部分をたくさんさらけだしちゃいましたけど、お笑いの実験すごかったです。科学で漫才を解き明かせるんだと、びっくりしました。科学はウソをつかないですね(笑)。初心を忘れないつもりで、ずっと何十年と漫才をやってきましたが、忘れていたこともたくさんありました。データから、ネタをしているときのテンションや、お客さんとの向き合い方などさまざまな指摘をしてもらい、「これまで何してんねん!」と思う反面、本当に番組に感謝しています(笑)。この強化ポイントは、ほかの芸人にも教えたいところですが、みんなが成長しちゃうと思うと教えられないですね。僕らだけで成長していきたいと思います。

実験データの分析や考察を深めてくださるのはこの方!

東北大学加齢医学研究所 所長 川島隆太さん

人間にとっての笑いの効果や健康と脳のつながりなども明らかにしていきます!

MCの小籔さんと中園さんにとっての「笑い」とは?

小籔千豊さん(吉本新喜劇・座長)
舞台上で感じていたことが立証された

「笑い」がテーマということでちょっとお笑いの勉強のような感じになるのかなと思っていましたが、演者や見る側の脳の反応を検証することでいろいろなことが分かっておもしろかったです。個人的には、僕ら芸人が舞台上で感じてきたことや、まことしやかにささやかれていた先輩たちが言っていたことが、科学的にも立証されたことがよかったなと思います。
それにしても、ツッコミを抜いたネタを作りなおして、さらには実験をもとに全く違った笑いに対応したカミナリとアキナにはお見事としか言えません。即座にできるって結構な腕がないと無理なので。カミナリは達者やな、アキナはええ子やなと思ってVTRを見させてもらいました。
これまで職場からダメ出しを、おばけ屋敷からおばけを抜くなど検証してきましたが、中園さんの共感力が番組の考察を高めるなと感じています。いろいろなものに興味をもっていらっしゃったり、この番組中に悩みを打ち明けられたりして、こっちも考えさせられるんですよね。これからもいろいろなものを抜いて実験はしますけど、中園さんだけは抜かんといてほしいですね(笑)。

中園ミホさん(脚本家)
脚本でも、笑いって難しいんです

番組のMCが小籔さんなので、いつかは「笑い」を題材にして詳しくお話を聞きたいなと思っていました。いざいろいろな角度から考察してみると、小籔さんの頭の中をちょっとだけ見せてもらった感じもあって貴重な回になったんじゃないかと思います。
また、カミナリさんもアキナさんもファンだったので単純にネタが見られてうれしかったのと、その中でも予想していなかった結果が出たり、実験結果をふまえて別の笑いに挑戦する場面があったり、お笑いをやっている人のフットワークに驚かされました。改めて、やっぱりお笑いは深くて高尚なものだと思いました。脚本でも、私にとっては泣かせるより笑わせるほうがよっぽど難しいことなので、尊敬しかありません。
お笑いが好きな人も、そうじゃない人も、笑いの構造というのをちょっと知ると、自分が強くなれたり、ストレスから開放されたり、お仕事する仲間とも共感できたりすると思います。番組に出てくるいくつかのヒントをもとに、ぜひみなさんも人間関係に生かしてほしいなと思いました。

「笑い」についてアタナも考察してみませんか?

【7月23日(金)】「涙抜きの結婚式」

結婚式って、なぜか泣いちゃいますよねえ。
7月23日は、感動的な結婚式をテーマに「なぜ人は心を動かし涙するのか」を見ていきます。

実験に参加したのは、20~80代の男女16名。他人の結婚式の映像を見て、脳はどんな反応をするのか、どんなタイミングで涙が出るのかを調査します。

データから見えてきたのは、ある“泣けるポイント”です。それを抜いてみた結婚式の映像を作ってみると…、まったく感動しなくなっちゃった!? 被験者の心にどんな変化があったのでしょうか。

番組では、京都大学霊長類研究所・高次脳機能分野教授の中村克樹さんの解説とともに、人の涙のメカニズムや心の動き、細胞の秘密を徹底検証。「花子とアン」や「西郷どん」でも感動を届けてくれた脚本家の中園さんも、物語における“泣けるポイント”について考察をめぐらせちゃうかもしれません!

「笑い」の次は、「涙」の本質です。みなさんぜひお楽しみに~!

社会実験ドキュメント サビ抜きで。

【放送予定】
7月16日(金)[Eテレ]後10:30「ツッコミ抜きの漫才」
7月23日(金)[Eテレ]後10:30「涙抜きの結婚式」

▶︎ 番組ホームページ

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