チョウ・ユンファ、ジョン・ウー監督の出世作
銃弾が乱れ飛ぶガンアクションに注目!

男たちの挽歌【坂本朋彦のシネフィル・コラム】

7月27日(火)[BSプレミアム]後1:00

今回ご紹介するのは香港が舞台のアクション映画。国際犯罪組織の幹部ホーと、その弟で刑事のキット、ホーの親友マーク。3人の友情と絆、犯罪組織との対決を描いて大ヒットし、その後の映画・コミック、ゲームにも影響を与えた名作です。

35年前のこの作品、何といっても見どころは迫力のガン・アクション。ダイナミックな構図のスローモーションやワイヤーを使ったアクション、静と動を絶妙のタイミングで表現する編集、スタイリッシュな映像美と演出は何度見てもほれぼれしてしまいます。銃弾が乱れ飛ぶアクションに“いったい弾が何発あるの!?”と愛のある突っ込みを入れるのもファンの皆さんのお約束ですよね。

監督・脚本のジョン・ウーは、ジョン・トラボルタ、ニコラス・ケイジ共演の「フェイス/オフ」(1997)、トム・クルーズ主演の人気シリーズ第2作「M:I-2」(2000)、超大作「レッドクリフ」シリーズ(2008・2009)など、国際的に活躍しています。これが出世作となったウー監督は、こよなく敬愛する黒澤 明、デビッド・リーン、サム・ペキンパー、フランスのジャン・ピエール・メルヴィルといった巨匠のように、アクションと詩情にあふれた作品を作りつづけています。二丁拳銃にサングラス、ダークスーツにロングコート、ウー監督のトレードマークともいえるアイテムはこの作品にも登場します。製作を務めたツイ・ハークもアクション映画の名監督として知られています。

タフで義きょう心にあふれるマークを演じるのは中国映画を代表するスーパースター、チョウ・ユンファ。当時30代前半、銃撃戦でのクールでニヒルな姿と、ときおり見せる少年のようなピュアな笑顔、スターならではのオーラが伝わってきます。
正義感あふれるキットを演じるのはレスリー・チャン。甘く端正な姿、繊細な演技が魅力的なチャンは、当時香港を代表する歌手・アイドルとして活躍。この作品が新境地となり、演技派俳優として数々の名作に出演しました。46歳で亡くなってから18年。今も多くのファンに愛されています。
主人公のホーを演じるのがティ・ロン。数々のカンフー映画に出演しアクションを得意としてきたロンですが、感情を抑えながらも無言の表情で語る映画ならではの名演技をみせてくれます。

チョウ・ユンファ、レスリー・チャン、ティ・ロンが再共演し、ガン・アクションもパワーアップした続編「男たちの挽歌Ⅱ」(1987)も続けて放送します。熱い男たちに心動かされる名作、ぜひご覧ください。

プレミアムシネマ「男たちの挽歌」

7月27日(火)[BSプレミアム]後1:00〜2:37

プレミアムシネマ「男たちの挽歌Ⅱ」

7月27日(火)[BSプレミアム]後2:37〜4:22


坂本朋彦

【コラム執筆者】坂本朋彦(さかもと・ともひこ)

1990年アナウンサーとしてNHK入局。キャスターやニュースなどさまざまな番組を担当。2014年6月からプレミアムシネマの担当プロデューサーに。

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