太平洋戦争80年 関連番組のお知らせ

2021年12月8日、太平洋戦争開戦から80年となるのに合わせ、NHKではドキュメンタリーやドラマなどさまざまな角度からお伝えします。

NHKスペシャルでは、終戦80年の2025年8月までを視野に、大型シリーズ「新・ドキュメント太平洋戦争」を展開。
2025年、終戦80年は放送100年でもあります。シリーズに伴って、NHKが所蔵する膨大な戦争関連の映像や資料をデータベース化し、一般の方が利用できる環境の整備も目指していきます。公共メディアとして、放送・デジタル・アーカイブを駆使する手法を踏襲しながらシリーズを展開していく予定です。

総合

NHKスペシャル シリーズ 新・ドキュメント太平洋戦争
第1回「1941・開戦」(前編)

【放送予定】
12月4日(土)[総合]後9:00~9:49

甚大な犠牲者を出した太平洋戦争に、なぜ日本は突入したのか? 開戦直前までの道程をエゴ・ドキュメントからひもとく前編。多様な立場の「心の軌跡」を見ていくと、国家と国民の意識がときにすれ違い、共鳴しあいながら危機へと陥っていく様子が生々しく浮かび上がる。開戦前年、市民の日記には、敵国となるアメリカへの憧れが見て取れる。ハリウッド映画、ジャズ、ハワイアンなどに親しんでいたのだ。ところが今回、10万日分のエゴ・ドキュメントをAI解析したところ、41年に入ってから人々の“戦意”が急速に高まっていたことが分かった。その要因として浮かび上がる、現代でいうインフルエンサーの存在とは? 一方、アメリカとの圧倒的な国力差を理解していた政府や軍中央。陸軍大臣・東條英機の日記からは、開戦前年、世論が反米に傾かないようメディアの情報統制を行い、対米戦を回避しようとしていたことがうかがえる。しかし、合理的だったはずの避戦の道は閉ざされていく。その判断に影響を与えた、ある感情とは? そして、日本は国家存亡をかけて、開戦に踏み切ることになる。

<エゴ・ドキュメント朗読出演>(順不同)
國村 隼 豊川悦司 松重 豊 西島秀俊 橋本 愛 小野花梨 髙田彪我 ほか

NHKスペシャル シリーズ 新・ドキュメント太平洋戦争
第1回「1941・開戦」(後編)

【放送予定】
12月5日(日)[総合]後9:00~9:49

後編は、運命の日となった12月8日とその結末を、国の指導者・兵士・市民それぞれのエゴ・ドキュメントから立体的に描く。日本は東インドの資源獲得を目指した「南方作戦」とアメリカをけん制する「ハワイ作戦」とを同時に決行。真珠湾とシンガポールという米英の拠点で、予想を超える“勝利”をおさめた。エゴ・ドキュメントからは、最前線の兵士の高揚感や緊迫感、勝利に熱狂する市民、日米の指導者たちの思惑、一部の軍人たちが抱いていた戦争の出口戦略への懸念などが立体的に浮かび上がってくる。マレー半島の前線では、兵士たちの日誌に「食料不足」や「物資不足」などの苦境を訴える記述があり、すでに戦争の暗い先行きが暗示されていた。しかし、開戦から1か月余り、東條英機首相は施政方針演説で、戦争の目的は「大東亜共栄圏建設」であると発表。開戦時の戦争目的「自存自衛」から、大きく一歩踏み出し戦争の拡大にかじを切ったのである。日誌に「和平ができにくくなる」と危惧をつづる軍人もいる中、日本は長い泥沼の闘いへと足を踏み入れていくことになった。

<エゴ・ドキュメント朗読出演>(順不同)
國村 隼 豊川悦司 松重 豊 西島秀俊 橋本 愛 小野花梨 髙田彪我 ほか

歴史探偵「写真で迫る真珠湾戦争のリアル」

【放送予定】
12月8日(水)[総合]後10:30~11:15

【出演】佐藤二朗、河合 敦

【司会】渡邊佐和子アナウンサー、青井 実アナウンサー

80年前のその時、真珠湾攻撃に関わった若者たちは、何を見、何を感じたのか? 当時の写真をカラー化してその心の内を探る。パイロットとして出撃する直前に撮られた宴会写真。満面の笑みの裏には、どんな思いがあったのか? 仲間で撮った集合写真。なぜ、1人だけ白く塗りつぶされてしまったのか? さらに、日本人捕虜第1号として絶望のどん底に落ちた若者を救ったハワイの謎の老人とは? 貴重な写真の数々をひもときながら、若者たちが体験した真珠湾攻撃のリアルに迫る。

80年前にSNSがあったら お笑い芸人編(仮)

【放送予定】
12月28日(火)[総合]後10:50~11:20

戦争に向かっていく世の中とは、どんな雰囲気なのか? 1人の芸人の目線で太平洋戦争を追体験する試み。昭和の喜劇王と呼ばれる、古川ロッパ。舞台で爆笑をさらい、レストランで洋食に舌鼓…そんな彼の生活は、検閲や物資不足で締めつけられていく。それでも、自分の笑いを失うまいとあがいたロッパ。その姿は、コロナ禍を生きる私たちに多くを訴えかける。今回、現代の若手俳優がロッパに転生し、“80年前から”SNSを発信! 若い世代も共感できる、新たな戦争関連企画としたい。

太平洋戦争80年・特集ドラマ「倫敦ノ山本五十六」

【放送予定】
12月30日(木)[総合]後10:00~11:13

昭和9年、国家の命運を背負い、列強との軍縮交渉に臨んだ海軍将校、山本五十六。後に真珠湾攻撃を指揮することになる男だ。アメリカの絶大な国力を知り、戦争は避けるべきと考える五十六は、ぎりぎりまで決裂回避の道を探るが、軍備拡大を目指す本国の海軍首脳部からは、“結論ありき”の交渉を命じられる。優先すべきは、国民の命か、国家の誇りか。苦悩の末に五十六が下した「ある決断」とは? NHKの独自取材で明らかになった、海軍内部の極秘文書に基づく実録ドラマ。

アンコール放送

NHKスペシャル選「開戦 太平洋戦争~日中米英知られざる攻防~」
(2021/8/15 初回放送)

【放送予定】
11月30日(火)[総合]前1:48~2:47 ※29日(月)深夜

中国国民政府を率いた蒋介石しょうかいせきの膨大な日記の全貌が明らかになった。近年公開された蒋の外交史料と合わせて浮かび上がるのは日中戦争の国際化をもくろんだ戦略である。アメリカ・イギリスの思惑も交錯しながら太平洋戦争開戦へとつながっていた。一方で、日本は多くの選択肢がありながら「引き返し可能地点」を何度も失っていたことも明らかになった。太平洋戦争開戦秘録から浮かび上がる現代への教訓とは。

NHKスペシャル選「日米開戦への道 知られざる国際情報戦」
(2013/12/8 初回放送)

【放送予定】
12月1日(水)[総合]前1:55~2:53 ※30日(火)深夜

1941年12月、日本は真珠湾攻撃によりアメリカとの戦争に突入した。両国内のさまざまな要因に加え、国際情勢が複雑に絡み合い勃発した日米開戦。近年、「情報」という視点からの研究が進んでいる。第二次大戦期の情報工作に関する機密文書が、英国など各国で公開されているからだ。情報は、開戦までの道のりに、どのような影響を及ぼしたのか。史料と証言から、開戦の知られざる側面を浮き彫りにする。

BS1

BS1スペシャル「真珠湾80年 生きて愛して、そして ~隊員900人の太平洋戦争~」(仮)

【放送予定】
12月5日(日)[BS1]後10:00~11:49

80年前、太平洋戦争の口火を切った真珠湾攻撃には900人近い航空隊の搭乗員が参加していた。彼らはその後、どんな運命をたどったのか。一人一人の記録をたどると、半数近くが開戦から1年以内に戦死し、生きて終戦を迎えたのは2割に満たなかった。卓越する技量を持つが故に、危険な最前線に投入され続けた者。死を覚悟する一方、家を継ぐために縁談を急いだ者。前線の基地から妻に宛て、焦がれるような思いの手紙を何通も送り続けた者。10年以上にわたり撮影してきた元隊員や遺族の証言を通して、“真珠湾の英雄”とその家族の、生と死を描く。

BS1スペシャル「空の証言者 ~ガンカメラが見た太平洋戦争の真実~」(仮)

【放送予定】
12月12日(日)[BS1]後9:00~9:49

太平洋戦争の開戦から80年。今、アメリカ軍が戦争中に撮影した映像資料を解析する試みが進んでいる。戦闘機に搭載されていた「ガンカメラ」や、爆撃機から撮影された膨大なフィルム。その多くは、いつ、どこで、何を撮影したものかなど、詳細が不明だった。しかし、これらのフィルムをワンカットごとに分析した結果、アメリカ軍が日本本土だけではなく、アジア各地で大規模な空襲を行っていた事実が明らかになった。特に、日本の統治下にあった台湾では、日本本土上陸を見据えて「ナパーム弾」を使った実験的な空襲が繰り返され、多くの市街地が焼け野原となった。知られざる「アジアの空襲」。映像から、太平洋戦争の真実が浮かび上がる。

BS1スペシャル「歩兵第11連隊の太平洋戦争 ~“銀輪部隊”英雄の真実~」(仮)

【放送予定】
12月19日(日)[BS1]後10:00~11:49

1941年12月8日、日本陸軍は、マレー上陸作戦を開始した。海軍の真珠湾攻撃に先立つこと1時間あまり、太平洋戦争は、アジアで始まったのである。イギリス植民地だったこの地域を占領し、戦略資源を確保するよう命じられたのは、広島で編成された歩兵第11連隊。自転車に乗って進軍し、次々とイギリス軍を破った兵士たちは、「銀輪部隊」の英雄と讃えられた。しかしその後、兵士たちは繰り返し苛酷で理不尽な状況に追い込まれることになる。生存者の貴重な証言や、奇跡的に残された陣中日誌から、知られざる11連隊の戦争を描く。

BS1スペシャル「完全版 開戦 太平洋戦争 ~日中米英・知られざる攻防~」

【放送予定】
12月30日(木)[BS1]後8:00~9:49

日本はなぜ、太平洋戦争の開戦に突き進んでしまったのか。今夏、NHKは中国国民政府を率いた蔣介石(しょう・かいせき)の膨大な日記や各国の外交史料を独自に入手。「NHKスペシャル」で、日中戦争を国際化しようと狙った中国の戦略と、アメリカ・イギリスの思惑が交錯し太平洋戦争の開戦へと至った舞台裏を描き、大きな反響が寄せられました。今回は、中国との和平工作を担っていた日本陸軍の新資料などを新たに取材し、「引き返し可能地点」を逸した日本の組織的問題をさらに深くひもといていきます。

BSプレミアム

映像の世紀プレミアム 第21集「太平洋戦争 銃後・もうひとつの戦場」

【放送予定】
12月4日(土)[BSプレミアム]後7:30~9:00

太平洋戦争で、プロパガンダ報道が前線の「勝利」を伝え続けた中、カメラは戦時下の日常も克明に捉えている。自分の写真を慰問袋にしのばせて戦地の兵隊に送る女性、「少国民」と呼ばれた子どもたちの、集団疎開先での生活、雨の神宮外苑で出陣学徒壮行会に臨む学生のボロボロの長靴、そして、新たな支配者となった日本人に何度もお辞儀する南方の人々。熱狂から絶望へ、戦場ではない、人々の1347日の暮らしを発掘映像で描く。

昭和の選択スペシャル「1941 日本はなぜ開戦したのか」

【放送予定】
12月8日(水)[BSプレミアム]後7:30~9:30

【ゲスト】藪中三十二、真山 仁、一ノ瀬俊也、小谷 賢、中野信子

【司会】杉浦友紀アナウンサー

昭和16年(1941年)12月8日、太平洋戦争開戦。日本は、圧倒的な国力差のアメリカと、なぜ戦争を始めたのか? 開戦直前に至るまで、戦争を回避できる分岐点はいくつもあった。しかし、日本の指導者は国際情勢を見誤って国策の統一を先送りし、希望的観測にすがった選択を繰り返した。どうすれば戦争を回避できたのか? 番組では、1941年の1年をカウントダウンしながら、日本を対米開戦へと向かわせた主要な選択を徹底検証する。当時の世相や民衆の姿を克明に記した作家・永井荷風(ながい・かふう)のオリジナル・アニメを交え、歴史学だけでなく組織論や行動経済学、社会心理学など、多角的なアプローチで「開戦への分岐点」を掘り下げ、現代に生かすべき教訓を探る。

NHKでは、戦争体験者の証言を中心に後世に戦争の実相を伝えていくために「戦争証言アーカイブス」を開設しています。

▶︎ 戦争証言アーカイブス

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