筧 利夫、真飛 聖、勝村政信が武将を支えた名湯をめぐる

武将温泉〜名将の陰に名湯あり〜

12月11日(土)[BSプレミアム]後7:30

合戦、謀略、決断。歴史が動く転換点には、“温泉”を利用する武将たちの姿がありました。傷ついた体を癒やす者、裸の付き合いで相手と縁を結ぶ者、浮世を離れ今後の戦略を練る者――。

12月11日(土)放送の「武将温泉〜名将の陰に名湯あり〜」では、武将が愛した温泉地を訪れ、その思いを探ることで、知られざる歴史を温泉から解き明かしていきます。

武将の中でもトップクラスの温泉好きの武田信玄。彼が持っていた“隠し湯”を訪ねるのは、信玄の信念が大好きという筧 利夫さん。有馬温泉には、宝塚時代に何度も通ったという真飛 聖さん。そして、徳川家康ゆかりの熱海温泉には、家康を襲う武将の役を演じ、家康の思いを深く探りたいという勝村政信さんが、歴史の専門家とともに訪ねました。

歴史と温泉が大好きな3人に、番組の見どころを聞きました。

武田信玄が作った隠し湯へ
筧 利夫さん コメント

武田信玄は、戦国武将の中でもトップクラスの温泉好きで、ゆかりのある温泉がたくさんありました。それらを巡らせていただく中で、信玄の本拠地があった武田神社にも行かせていただきました。実は去年、「武田信玄公生誕500年祭」というイベントの信玄役に抜てきされていたんです。新型コロナウイルスの影響で、ことしに延期されたんですが、ことしも中止に…。でも、そのイベントで行くはずだった武田神社を訪ねることができ、「結局、ここに来ることができたんだな」と、とてもご縁を感じましたね。

筧さんが特に印象深いと語る、松川渓谷温泉

温泉好きの信玄は、「信玄の隠し湯」と呼ばれる温泉をおよそ30は作ったそうなんです。敵に見つからないように、山に囲まれた場所に作っているんですが、今は行きやすく整備されています。当時は、けわしい山道を信玄や兵たちは通っていたんだなと想像を巡らしましたね。

この番組で一番驚いたのは、温泉を戦いで負った傷を癒やす、いわば病院がわりに使っていたこと。現代の人とは違う、温泉の使い方をしていたんです。また、隠し湯の一つ、松川渓谷温泉は特に印象的で、景色がとてもすばらしいところでしたね。

紅葉の名所と言われる松川渓谷 見ごろの時期は、紅葉を眺めながらお湯を楽しめる

歴史番組とはいえ、温泉を通して戦国の歴史を見つめると、堅苦しくなく見ることができると思います。また、僕と勝村政信くんと、真飛 聖さんという、3人の美男美女が名湯を巡ります! 勝村くんとは同じ劇団だったので、リポーターとして同じ番組に出演できたことは、感慨深いです。歴史専門家の本郷先生とのトークもおもしろいですし、温泉に込めた武将たちの心意気に触れていただけたらと思います。

豊臣秀吉がほれ込んだ有馬温泉へ
真飛 聖さん コメント

有馬温泉は宝塚時代から通っていて、とてもなじみがあったのですが、豊臣秀吉の歴史をひもときながら巡らせていただいて、今までとは違った目線で楽しむことができました。秀吉の銅像や太閤橋など、彼にちなんだものがこんなにもあったのかと、温泉街を歩いたことで改めて気づかされましたね。

有馬名物のお菓子、炭酸せんべいでひと休み。

秀吉は疲れた体を癒やしていたほかに、天下取りのために温泉を利用していたことには、とても驚きました。敵を有馬温泉に招き、おもてなしをしていたそうなんです。それまでは敵同士でも、有馬のお湯につかったことで緊張がほぐれ、ふだんよりも腹を割って話すことができたのではないでしょうか。「裸の付き合い」ということばもあるように、ここで話し合ったからこそ生まれた絆があったと思います。
秀吉がもてなした人の中には彼の家臣たちもいて、後輩たちをねぎらうこともあったそうです。秀吉の有馬温泉にまつわるエピソードには、策略家として知られる彼とは別の、あたたかさを感じる一面を見ることができました。

秀吉を魅了した「金の湯」(写真:左)。そこに訪れたと言われる有名人の名前が書かれた看板を眺める真飛さんと本郷先生(写真:右)。

秀吉が通ったと言われる温泉に私もつかりましたが、気持ちよかったですよ。有馬のお湯は、見え方によっては金色に見える泉質。温泉をひと目見た瞬間に「有馬温泉はこの色だった」と懐かしさもありましたし、時代は違えど、秀吉さんと同じお湯を感じられたことは純粋にうれしかったですね。

豊臣秀吉を知っていたとしても、有馬温泉との深い結び付きがあったことは知らない人も多いと思います。この番組を見て、秀吉さんはじめ戦国武将と温泉のつながりを感じていただいて、みなさんも新たな視点で名湯をたどっていただきたいですね。

徳川家康を支えた熱海温泉へ
勝村政信さん コメント

今回訪れた熱海は、徳川家康が特別に大切にしていた場所なのだと思いました。静岡、江戸、日光などももちろんですが、それらは、戦い、仕事、開拓など、息もつけない、安らぎのほとんどない、いわば、“動”の場所です。熱海は、ほかの場所とは違い、安らぎを求めた、安心できる“静”の場所です。熱海があったからこそ、家康はあれほどの武将になれたのだと思いました。

家康が気に入ったとされる温泉にて

印象的だったのは、当時から、そのままの温泉が残っていること。徳川家康が入った温泉に、僕らも入ることができますからね。歴史を、それこそ肌で感じることができる。それも紆余曲折を経て、東京を作った人だと思うとなおさらです。

温泉が噴き出す様子に驚く勝村さんと本郷先生

歴史のおもしろいところは、さまざまな角度から考察することができること。人間、場所、戦略、戦術、女性、家来、城等々、どんな角度からも人間が浮き出てきます。この番組は、さまざまな角度の中でも、温泉という、一番気が抜ける、油断ができる場所からの角度。しかも湯治。ストレスのたまった身体の療養という、最も冷静でフラットで、人間が見えて、エネルギーが満ちる場所。上も下もない、一人の男としての無防備な個人を探ることができる、最もエッジの効いた番組です。ぜひご覧ください!

武将たちがこよなく愛した名湯。戦国時代に、どんな役目を果たしていたのか?
奥深い“温泉歴史ミステリー”をお楽しみください!


「武将温泉〜名将の陰に名湯あり〜」

【放送予定】
12月11日(土)[BSプレミアム]後7:30

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