カールさんとティーナさんがよみがえらせた古民家村へ

カールさんとティーナさんの古民家村だより2021夏・秋

12月25日(土)[BSプレミアム・BS4K]後6:00
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新潟県十日町市竹所たけところ。かつては限界集落だったこの村を、一組の夫婦が古民家再生によってよみがえらせました。四季の変化に富んだ古民家村の暮らしを追う「カールさんとティーナさんの古民家村だより」。見ているだけで豊かで穏やかな気持ちになれるこのシリーズも、12月25日の放送で第3弾を迎えます。

古民家の再生に力を尽くしてきたのは、ドイツ生まれの建築デザイナー、カール・ベンクスさん。彼と、村の自然をこよなく愛する妻・クリスティーナさん=通称ティーナさん、そして古民家に惹かれて村にやってきた人々と、もともとの住民のみなさんは、2021年の夏から秋をどのように過ごしたのでしょうか?

番組を制作したスタッフによるこぼれ話とともに、見どころをご紹介します!

カールさんとティーナさんが暮らす「双鶴庵」

ドイツで暮らしていたカールさん夫妻が、限界集落だった竹所にやってきたのは、26年前。築120年以上のかやぶき屋根の古民家にほれ込んだ2人は、その家をリノベーションして「双鶴庵」と名付けて暮らし始めました。家の名前は、死ぬまで添い遂げるとされるつがいの鶴にちなんでいるのだとか。

築120年以上の古民家を、カールさんがリノベーションした「双鶴庵」。
太い柱やはりを生かした開放感たっぷりのリビング。

壁をバラ色に塗って仕上げた「双鶴庵」に続き、養蚕農家だった家を三角屋根&黄色い壁の「イエローハウス」に生まれ変わらせたカールさんは、その後も次々に古民家を改築。カラフルな景観に生まれ変わった集落は、移住者を含む多くの人々を呼び込むように。もともとの住民との間に新たな交流が生まれ、廃れそうになっていた行事も復活したといいます。

壁の色がとてもキレイでおとぎ話に出てきそう!

「双鶴庵」に届いたご近所からの野菜の差し入れを調理するのは、料理とガーデニングが大好きなティーナさん。アルゼンチン出身で、キャビンアテンダントとして世界を飛び回る中でカールさんと出会い、結婚しました。ティーナさんのセンスあふれる料理は、古民家村でも評判なのだそう。

野菜をたっぷりつかったティーナさんの手料理。
二人は食事の時間をとても大切にしているのだとか
藤井康之ディレクターのひとことポイント

なんてことない(と自分たちには思える)田舎の風景や廃屋を、カールさんとティーナさんが「世界でいちばんステキな場所」と表現するのが不思議だったのですが、カールさんには今見えている風景の「先」が見えているんだと思います。カールさんが「ステキだね」と口にすることで、住んでいる人たちの意識も変化して、いつの間にか風景がカールさんのいう「ステキ」なものに変わっていく。これこそが「カールマジック」だと感じます。

古民家にひかれて移住してきた人々

カールさんがリノベーションする古民家の特徴は、カラフルな壁。なかでもひときわ鮮やかな赤い壁の家「べんがらの家」には、金井さん夫妻が暮らしています。

移住してきてから、自家菜園で育てた野菜を料理するのが何よりの楽しみになったという金井さん。現在ニホンミツバチの養蜂にも挑戦中。ハチミツを採取するのは西洋ミツバチよりも難しいそうですが、ことしはハチミツにありつけるのでしょうか?

金井さんのご近所の移住家族もニホンミツバチの養蜂仲間。

ほかにも、カールさんの古民家に魅せられたことがきっかけで、人生が変わった女性が続々登場。オーストラリアでバリスタの修業をした若井さんは、カールさんが手がけた古民家カフェでインターンとして働き始め、そのまま定住することに。ことし6月には地元の青年と結婚式を挙げました。

若井さんが働く古民家カフェは明治時代に建てられた旅館をリノベーション

また、カールさんが改築したシェアハウスに住みたくて竹所に移住してきた大出さんは、カールさんの秘書として働きながら、自然農法による果樹園造りに挑戦中。自分の夢を自分の力で形にしようとしている彼女たちの姿に、元気と勇気をもらえるはずです。

木で熟したフルーツのおいしさに魅了されたという大出さん。
藤井康之ディレクターのひとことポイント

ニホンミツバチは同じ場所に毎年帰ってくるわけではないそうで、野生のミツバチをまず丸太の巣に捕獲してから、飼育用の巣箱に移し替えるなど、細かいケアが必要です。巣の移動に成功した金井さんが子どものように喜ぶ表情から、ここでの暮らしを心から楽しんでいる様子が伝わってきて、撮影している僕たちまでうれしくなりました。

松本智恵プロデューサーのひとことポイント

みなさんの暮らしぶりはもちろんステキなんですけど、本当は、都会で暮らしている私たちの身の回りの生活の中にも「ステキなもの」が隠れているはずなんです。私自身、みなさんの生活を見て「いいな」「憧れるな」と感じて終わってしまうのではなくて、自分の生活を見直すキッカケになったらいいなと思っています。

90歳のアヤ子さんと行く秋の味覚探し!

移住者と集落のもともとの住民の交流も、番組のほっこりポイントの一つ。金井さんは、90歳のアヤ子さんの案内で、地元の人が愛する秋の味覚探しへ出かけます。

収穫した山芋の仲間・トコロもふるまわれる村の収穫祭には、金井さんはもちろん、この村に移住予定の片山さんも参加。ツヤツヤの新米で作った海苔のり巻きやおにぎり、栗おこわに、思わず手を伸ばしたくなってしまいますよ。

集落のみんながごちそうを持ち寄り、収穫の秋に感謝!
ティーナさんが「ベストシーズン」と語る晩秋の村の風景。
松本智恵プロデューサーのひとことポイント

劇的な出来事が起きるわけではないけれど、毎回私たちも、新たな発見や驚きの連続です。90歳でふだんはゆっくり、そろそろと歩くアヤ子さんが、トコロ掘りとなるとがぜんイキイキとして、足場の悪い茂みに入り、どんどん土を掘り返していく姿には驚きましたし、本当にチャーミングだと感じました。また、移住を決めた片山さんを取材する中で、一人娘との葛藤と和解など、彼女の人生の一面が浮かび上がってきたのは予想外のことでした。「暮らし」を描く中で、その人の「人生」が垣間見えてくる瞬間があって、そこに心動かされます。

夏から秋へと移り変わる美しい風景とともにつづられる、カールさんとティーナさんたち集落の人々の暮らしと、心温まるふれあいの数々。年末の忙しさを一瞬頭の外に追い出して、のんびりご覧ください。

※カールさんのご自宅はじめ、竹所の再生古民家の敷地は私有地ですので、見学や訪問はお控えください。

カールさんとティーナさんの古民家村だより2021夏・秋

【放送予定】12月25日(土)[BSプレミアム・BS4K]後6:00

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