川端康成の代表作『雪国』をドラマ化!「美しい“言葉”と“余白”を感じてもえたら」(主演・高橋一生)

雪国 -SNOW COUNTRY-

4月16日(土)[BSプレミアム/BS4K]後9:00

日本人初のノーベル文学賞を受賞した川端康成の代表作『雪国』。没後50年となる節目の年に、世界に誇る名作文学が高橋一生さん主演でドラマ化されます。

雪国の美しい景色の中で、高橋さんは、文筆家・島村として芸者・駒子との恋愛をどのように演じたのでしょうか。
ドラマの見どころを紹介するとともに、主演を務めた高橋一生さんのインタビューをお届けします。

美しい雪国の景色とともに紡がれる物語

過去に何度も映像化されてきた『雪国』。物語のあらすじと、今作ならではの見どころポイントを紹介します。

【あらすじ】

雪国に向かう汽車の中で、島村(高橋一生)は病人の男・行男(高良健吾)に寄り添う若い娘・葉子(森田望智)を見る。ガラス窓に映る2人は夫婦のようにも見え、どこかこの世ならぬ幻灯のようでもあった。そして、宿に入った島村が半年ぶりに再会した駒子(奈緒)は、芸者になっていた。一晩をともに過ごす島村と駒子。翌日、駒子の住む部屋を訪れた島村は、そこで葉子に会う。病の行男も同居しているようだった。行男と自分が幼なじみであると語る駒子。しかも、駒子が芸者に出たのは、行男の治療費のためだったという。それなのに、なぜ行男に寄り添っていたのは葉子だったのか。駒子、行男、葉子──。3人を結んでいる糸が次第に明らかになってゆく。だが、すべてが「徒労」であると感じる島村の目に映っていたのは…。

見どころその1
福島県会津地方を中心にロケを敢行
美しい雪景色が作品世界を盛り上げる

撮影は、一面の銀世界の中でも行われた。

今作のメインロケ地となったのは、福島県会津地方。撮影期間中は例年を上回る大雪だったため、真っ白に降り積もった美しい雪景色の中でドラマは撮影されました。また、地元の協力により、明治から続く老舗温泉旅館や、伝統家屋が並ぶ集落や宿場町で撮影が行われたことで、物語の舞台となる昭和初期の温泉街のたたずまいを見事に演出。会津での撮影について、高橋さんも「僕が演じた島村の目を通した『雪国』の世界を、より雪深く美しいものにしていただきました。その場所に行かなければ撮れなかった絵はもちろん、その場所でなければできなかったお芝居もあったと感じています」と語るほど。美しい雪景色は必見です!

見どころその2

脇を固める個性豊かなキャストたち

(左上から時計まわりに)駒子役の奈緒、葉子役の森田望智、師匠役の由紀さおり、行男役の高良健吾。

脇を固めるキャストも個性豊かな俳優陣がそろいました。島村と深く関わっていく芸者・駒子を演じた奈緒さんをはじめ、葉子役を森田望智さん、行男役を高良健吾さん、駒子の師匠役を由紀さおりさんが演じています。実力派キャストによる登場人物たちの繊細な演技をじっくり味わいたいですね。

見どころその3
スタッフも実力派ぞろい!
脚本は藤本有紀、演出は渡辺一貴が担当

今作ではキャストだけでなく、スタッフにも注目! 連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」を手がける藤本有紀さんが脚本を、高橋一生さんと「岸辺露伴は動かない」や大河ドラマ「おんな城主 直虎」でタッグを組んだ渡辺一貴ディレクターが演出を担当しています。さらに、「岸辺露伴は動かない」にも参加したデザイナーの柘植伊佐夫さんが今作でも人物デザインを監修。島村のビジュアルにも注目です。

高橋一生が『雪国』に込めた思いとは?

──脚本を読んだ感想をお聞かせください。

もともと『雪国』は言葉がすてきな小説だなと思っていましたが、藤本有紀さんの書かれた脚本も、原作と変わらず“美しい言葉”と“美しい余白”が存在しているなと思いました。雪国に暮らす人たちと、そこに入り込んでしまった島村との人間的な接触が、とても情感豊かに描かれていて。もちろん原作から簡略化されている部分はありますが、その分、演じる僕たちがどう動くかに任されていると感じました。肉体があるからこそできる表現があると思いますし、こういった作品は最近少ないので、見る人に自由に感じてもらえたらいいなと思いながら読ませていただきました。

──島村を演じるうえで、どういったところをよりどころにしましたか?

島村は自分の人生のようなものを諦めている、“生”への執着が希薄な人物。そんな彼が雪国で暮らす女性たちと出会うことで、もしかしたら自分も熱情のようなものが取り戻せるんじゃないかと、どこかで思っていると感じました。彼女たちの物語の中に入り込みたいと思っているけれど、どうしてもそれができない。自分が主軸になって自分自身の物語を進めなくてはいけないのに、他人の人生からエネルギーをもらおうと考えてしまうことは、思いのほかあるのではないかと。そんな人との距離感のようなものを、先ほどもお話した「余白」が表現していると思っています。

「小説の駒子のイメージそのままの奈緒さんが現れたので衝撃でした」と語る高橋さん。

──印象的なシーンを教えてください。

初めて島村が泊まる椿つばきの間に駒子が来たシーンはとても印象的でした。撮影していく中で、駒子という存在のある基準になったような気がしています。小説には「清潔すぎた」と書いてあるのですが、そのイメージそのままの奈緒さんが現れたので、その衝撃は強かったです。

──奈緒さんとの共演はいかがでしたか?

同じシーンを通しで何度も撮ることが多かったのですが、そのつど集中力を切らさず、お芝居を的確にされる方だなという印象です。かといって、機械的なわけではなくて、感情がしっかりと入り込んでいて、それを何度も同じように再現できるというのは怖さすら感じました。

──福島での撮影で感じたことは?

見たこともない雪の風景で、全部まるで水墨画のように見えるんです。そこにいる駒子さんがとってもビビッドな青のマントを羽織っていて、とても美しかったです。会津若松という場所でないと撮ることができないだと分かりました。当時のまま残っている建物の中でも撮影させていただきましたが、奇跡的な撮影環境の中でお芝居ができていたんじゃないかなと思います。

──最後に、視聴者へメッセージをお願いします!

駒子はこうだったんじゃないかとか、葉子はこうだったんじゃないかとか、島村は雪国にいる登場人物それぞれに思いをはせるための“よりしろ”のような存在である気がするんです。ですから、島村の目を使って、雪国の世界をのぞき見してもらえたらいいなと思います。ぜひご覧いただければありがたいです。

「雪国 -SNOW COUNTRY-」

【放送予定】4月16日(土)[BSプレミアム/BS4K]後9:00

【原作】川端康成『雪国』

【脚本】藤本有紀

【音楽】三宅 純

【出演】高橋一生、奈緒、森田望智、高良健吾、由紀さおり ほか

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