レオナルド・ディカプリオ主演
謎めいたギャツビーの半生とは…

華麗なるギャツビー【坂本朋彦のシネフィル・コラム】

6月27日(月)[BSプレミアム]後1:00

今回ご紹介するのはレオナルド・ディカプリオ主演の文芸ドラマです。

舞台は100年前の1920年代。ウォール街で働くニックは、隣の大豪邸の主、ギャツビーからパーティーに招待されます。連日のように催される大宴会。しかしギャツビーがどんな人物なのかは知られていません。実はギャツビーがパーティーを開くのは、ある目的があったのです…。

ギャツビーを演じるのがディカプリオ。謎めいた若き大富豪の、内に秘めた純情を見事に表現しています。ニックを演じるトビー・マグワイアは、サム・ライミ監督の「スパイダーマン」3部作の主人公ピーター役で有名ですよね。同世代のディカプリオとマグワイアは、10代で俳優となるなど、境遇も似ており、私生活でも親しい友人だということです。
物語のカギとなる女性・デイジーを演じるキャリー・マリガンはイギリス出身、これまで2度アカデミー賞にノミネートされ演技派として活躍しています。

原作は1925年に発表されたF・スコット・フィッツジェラルドの小説。何度も映像化されたアメリカ文学の名作ですが、今回映画化したのはバズ・ラーマン監督。最新作は“キング・オブ・ロックンロール“が主人公の「エルヴィス」(2022)というラーマン監督、どの作品も音楽が印象的です。「ロミオ+ジュリエット」(1996)は、デズリーやカーディガンズ、レディオヘッド、「ムーラン・ルージュ」(2001)はポップス・ロックの名曲が次々流れるミュージカルでしたが、この映画でも音楽の使われ方が斬新で抜群です。

ジャズとクラシックを融合させた名曲として名高いジョージ・ガーシュインの「ラプソディー・イン・ブルー」。女性シンガーソングライターとして高く評価されるラナ・デル・レイ。ジャック・ホワイトはU2をカバー。“ロキシー・ミュージック”のフロントマン、ブライアン・フェリーはオーケストラを率いて、この時代のジャズを演奏しています。
そしてヒップホップ界を代表するジェイ・Z。ジェイ・Zは製作総指揮も務め、この映画への並々ならぬ思いが感じられます。
100年前のジャズでありながら“21世紀の音楽”でもあると印象付ける、ラーマン監督の野心的なセンスは、この作品の大きな魅力となっています。

この時代に流行した様式を取り入れた美術にも注目です。“アール・デコ”を代表するタマラ・ド・レンピッカの絵画をほうふつとさせる色彩や衣装、そのゴージャスさにはため息がでてしまいます。

みどころ盛りだくさんの超大作。どうぞお楽しみください。

プレミアムシネマ「華麗なるギャツビー」

6月27日(月)[BSプレミアム]後1:00〜3:23


坂本朋彦

【コラム執筆者】坂本朋彦(さかもと・ともひこ)

1990年アナウンサーとしてNHK入局。キャスターやニュースなどさまざまな番組を担当。2014年6月からプレミアムシネマの担当プロデューサーに。

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