先日クランクインをお知らせした2023年放送の大河ドラマ「どうする家康」。現在は、物語の主な舞台の一つである愛知県近郊にて順調に撮影を進めています! 愛知県にて出演者取材会が行われ、主演・松本 潤さんをはじめ、大森南朋さん、山田裕貴さん、松重 豊さんが撮影の様子を語りました。
主人公・徳川家康役
松本 潤さんコメント

家康公を演じることが決まってから、愛知県岡崎市や静岡県浜松市などにある、ゆかりの場所を巡りました。また、家康公について調べていると、もともと知っている神社やお寺でも、実は、家康公と関係がある場所だと知る機会がとても多く、あらためて家康公という人物の偉大さを感じています。“徳川家康が天下を取る”という史実はあらかじめ分かっているけれど、ドラマでは「本当に彼が天下を取れるのか?」と思うような始まり方をします。そこから彼がどう成長していくか、その過程も鮮やかに描かれると思うので、バランス良く、強弱をつけて演じたいです。何でもできて完璧、という人よりも、ちょっとおっちょこちょいで抜けているところがあるような人のほうが皆に愛されるということもあると思うんです。序盤は頼りない家康が、大人になって天下を取っていく姿が、人間ドラマとしての魅力になるのかなと。放送はまだ先ですが、第1回をぜひ楽しみにしていただけるとありがたいです。
今日の名古屋はとても暑いですが、そんなことが気にならないくらい、こちらも熱くいきたいと思います。
酒井忠次役
大森南朋さんコメント

13年ぶりの大河ドラマ出演で、久しぶりにこの緊張感を味わっています。かつらをかぶって気がつくこともあり、着物を着て気がつくこともあり……懐かしくもありつつ、毎日新鮮な気持ちです。まだ愛知県近郊をなかなか出歩けていませんが、クランクイン前に地図アプリと昔の地図を見比べながら、当時どんな距離感で合戦が行われていたかなど学びました。
私が演じる酒井忠次は、殿を幼いころから見守り続け、平八郎をはじめとする個性豊かな家臣団たちとの間を取り持つ役目を担っていきます。ともに成長し、皆で最後まで、突っ走っていきたいです。
本多忠勝役
山田裕貴さんコメント

初日は自分にとって大事なシーンからの撮影で、かなり緊張しました。きのうは、家臣団の皆さんと初めてお芝居をさせていただいたのですが、すばらしいキャストの皆さんと一緒に並んでいるのをモニターで見ると、すごく自分がちっぽけに見えて。でも、忠勝は今のところ家臣団で一番年下の設定なので、初々しさ、成長する姿を見せていけたら、いつか“戦国最強”の武将の姿になれるのではないかと思います。俳優としてもすごく成長できる作品になるんじゃないかと感じています。
撮影の合間には、岡崎城や、その横にある龍城神社という、本多忠勝が奉られている神社をまわってみたり、「本多平八郎忠勝誕生地」という石碑があるところに行ってみたりして、忠勝の“パーツ”を探っていました。でも最終的に演じるのは自分なので、史実の忠勝にあやかるだけではなく、自分の表情や動きでみせていきたいと思います。
石川数正役
松重 豊さんコメント

石川数正という人物は、途中で秀吉のもとへ出奔したために、家臣団の一人とはいいながら、「徳川十六神将」にも入っておらず、仲間外れになっています。ただ、どういう理由で出奔したのかということは、謎に包まれているんですよね。この謎が、今回この役を引き受けた最大の理由、魅力でございます。たぶん古沢さんが、非常におもしろくそこを描くのではないかなと。数正は今は殿に尽くしておりますが、いつ、どう心変わりするのか、楽しみにしています。
撮影では、皆で呼吸を合わせて、家臣団がひとつにならないといけないシーンがたくさんあるので、緊張感をもって名古屋に乗り込みました。楽しい1年が始まったなと感じています。

制作統括・磯 智明コメント
東海地方での撮影を開始して、1か月ほどがたちました。ロケ先では、愛知県の田原市や新城市、静岡県の浜松市などを訪れましたが、行く先々でいつも地元の皆さんからの熱い応援をいただき、その思いを自分たちのエネルギーに変えながら撮影しています。今週は、大高城に兵糧を運び込んだ家康たちのもとに、桶狭間の戦いで今川義元が倒れたという報告が届き、家臣と話し合いながら家康がどういう決断をしていくかという、まさに“どうする家康”というような大きな見せ場を撮っています。撮影の合間には、皆さん和気あいあいと話し合い、家臣団のチームワークを思わせる雰囲気をつくっているので、非常に熱いシーンが撮影できていると感じています。
※写真は大高城のセット。桶狭間の戦いの裏で、家康(当時:松平元康)たちが、敵軍に包囲された大高城に兵糧入れを強行したシーンのふん装です。
物語
貧しき小国・三河の岡崎城主・松平広忠の子として生まれた松平元康(のちの家康)は戦乱で父を失い、母とも離れ、駿河の大国・今川家のもとで人質として暮らしていた。今川義元に見込まれた元康は不自由ない生活を保障され、十分な教育も受け、やがて今川家重臣・関口氏純の娘・瀬名と恋に落ちる。そんな今川家に染まる姿を、元康に付き添っていた石川数正、鳥居元忠ら三河の者たちは苦々しく思っていた。
ある日、父の墓参りに三河・岡崎を訪れた元康は、そこで父に仕えていた酒井忠次など旧臣たちと再会。彼らが今川家に不満を抱き、松平家再興の思いがくすぶっていることを知る。しかし、義元を慕う家康にとって、彼らの思いは重荷でもあった。
1560年(永禄3年)、今川義元は、織田領である尾張へ進撃する。元康は妻子たちに別れを告げ、織田軍の攻撃を受ける大高城に、兵糧を送り込む任務に就いた。敵方の猛攻をくぐり抜け、大高城にようやくたどりつき、喜んだのもつかの間、桶狭間から衝撃の知らせが届けられる! しかも、大高城に押し寄せるのは、あの織田信長! 幼いころ、信長と一緒に過ごした時の忌まわしい記憶が、元康の脳裏によみがえる。織田軍に包囲される中、家族が待つ駿河に戻るか、故郷の三河へ進むか、それとも籠城か。
どうする家康!
この決断が、ピンチとガマンの連続、
壮絶な家康の人生の幕開けだった。