サンドウィッチマンが、世界有数の高齢者医療専門病院へ

病院ラジオ「高齢者医療専門病院編」

8月17日(水)[総合]後10:00~10:44

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お笑いコンビ・サンドウィッチマンが、出張ラジオ局を開設!

「病院ラジオ」は、患者や家族の日ごろ言えない気持ちをリクエスト曲とともに聞いていく、笑いと涙の新感覚ドキュメンタリーです。

今回の舞台は、愛知県にある国立長寿医療研究センター

世界最大規模を誇る「もの忘れセンター」で認知症の予防や治療を行ったり、目や耳、身体の失われた機能を回復させるための再生医療やリハビリに取り組んでいる病院です。

患者さんとそのご家族やパートナーと対面したサンドウィッチマンのお二人に、収録の感想を伺いました。

身近な病気でも知らないことがまだある

伊達:今回は、お話しにいらっしゃる方々に認知症の方が多く、自分もなりうるし家族もなりうるので、身近に思えるお話が多かったですね。

富澤:しかも今回、初めて知ったんですけど、認知症でも“〇〇型”とか種類があるんですね。身近な病気でも知らないことってまだまだあるんだなと思いました。

伊達:今回も皆さん印象的でしたけど、1組目の方は、お母さんが軽度認知障害で、娘さんと一緒に来てくれました。娘さんの悩みは、お母さんがデイサービスに行きたがらないこと。うちのばあちゃんも行きたくないって言っていたので、お母さんの気持ちもなんか分かるなと思いました。でも娘さんや家族は行ってほしいと思っているんですね。

富澤:お互いの気持ちが分かりますよね。

伊達:この母娘のお話をきっかけに、家族で話し合いをしてみようと思う人が増えると思います。あのお母さんは行かないかもしれないけど(笑)。

富澤:僕は、もともと大道芸をやっていた認知症の女性とその旦那さんが印象的でした。

伊達:旦那さん、若いころは芸人になろうとしていたんですって。

富澤:そうそう、おしゃべりがとても達者な方でした。旦那さんは試行錯誤の末、周りの力を上手に借りて余裕のある介護をされていて、もしかしたらこういうやり方がベストなのかなと考えさせられましたね。

サンドウィッチマンが人生相談!?

伊達:3組目にいらした女性からはパワーをもらいました。認知症になった自分と向き合いながら、その体験から当事者を励まそうと講演もしている方なんです。

富澤:その方が人生相談をしてくれると言うんですよね。僕は、「1組目に来てくださった方がデイサービスに行きたくないと言っていたんですけど、どうしたらいいですか」と相談しました。認知症の当事者なので、どうしたらよりいいのかということを答えてくださって、さすがでしたね。

伊達:僕は、「もっとおもしろくなるためにはどうしたらいいですか」と相談したら、「もう十分です」って言われましたけどね。切り返しがすばらしかったです。

伊達:認知症とは別に、スティーブンス・ジョンソン症候群というご病気の30代の女性がいらっしゃいまして、その方は視力がかなり低下していたんですね。高熱が出て、全身の粘膜がただれてしまったそうです。

富澤:美容師さんなんですよね、その方。華やかな職業じゃないですか美容師って。

伊達:おしゃれも好きだったけど目が見えにくくなって、それでも今を生きようと強く思っていらっしゃることに胸を打たれました。

富澤:90歳の糖尿病の患者さんもいらっしゃいましたね。病院に行って、先生の言葉で自暴自棄になっていた生活を変えたんだそうです。

伊達:その先生は命の恩人だと言っていましたね。話したらキリがないですよね。ぜひテレビで皆さんのお話を聞いてください。

自分がそうなったら…を考える

伊達:今回は特に家族そろって見てほしいですね。この番組に出てくれた方々が、こうやって病気と向き合っているんだというのを分かってほしいです。認知症ってひと事じゃないですよね。自分がそうなったとき、自分の家族がそうなったときはどうするんだろうと考えるきっかけになったらいいですね。

富澤:それから、年賀状の筆跡がいつもと違うと気付いてもらって認知症が分かったという方もいました。病院で検査を受けるきっかけにもなったらいいですよね。

伊達:あと、毎回思うんですけど、一人の放送時間をもっと長くできたらいいですよね。番組で放送されているのは本当に一部なんですよ。みなさんとっても真摯しんしに収録につきあってくださって、すごくいい話が多いんです。短い時間ですが、じっくりみなさんの声に耳を傾けてもらえたらうれしいです。

病院ラジオ「高齢者医療専門病院編」
制作者メッセージ

世界有数の長寿国として知られる、日本。シリーズ9回目となる病院ラジオの舞台は、国内の高齢者医療をリードする国立長寿医療研究センターです。ここに集う患者さんは、その多くが、長い人生の中で誰もが直面しうる病とともに日々を過ごしています。

代表的なのが、認知症の患者さんとそのご家族。私自身、20年ほど前に祖母が発症してから、身近に感じている病気です。当時は変わっていく祖母を受け止められず、孫として本人の不安に寄り添うことが充分にはできませんでした。今回、ご本人がその方らしく生きられる方法を模索するご家族の姿に、その場にいない祖母を思う取材の日々でした。

ほかにも、大切なご家族に先立たれた悲しみで、体調を崩された方。さらに、若くして予期せぬ難病に罹患した30代の女性など、さまざまな方から長い人生を力強く歩む真摯さを教えていただきました。

人の一生は、ある時から失うことの繰り返しのように見えます。それでも、その人が生きて、ただそこにいることが変わらずすばらしいのだということ。また、それを喜んでくれる周りの人がいることが、患者さん自身の生きる力なのだと教えていただきました。是非お一人お一人の言葉に耳を傾けていただければ幸いです。

番組ディレクター 辻 佐絵子

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