トム・クルーズ主演、監督トニー・スコット
カーレースに情熱を燃やす青年を描く青春ロマン

デイズ・オブ・サンダー【坂本朋彦のシネフィル・コラム】

10月5日(水)[BSプレミアム]後1:00

アメリカ映画を代表するスーパースター、トム・クルーズ。今年は「トップガン マーヴェリック」(2022)が大ヒット。体を張った超絶アクションだけでなく企画や製作にも積極的に関わり、エネルギッシュに活躍しています。今回ご紹介するのは、20代後半で初めて原案もてがけた青春アクションです。

クルーズが演じる青年・コールは、その天才的なセンスとテクニックを見込んだベテラン整備士ハリーの指導で一流ドライバーへと成長しますが、レース中の事故で重傷を負ってしまいます。治療にあたった医師クレアと恋に落ちたコールは、ハリーや仲間たちと再起を目指しますが…。

粗削りですが才能にあふれるコールはクルーズにぴったり。スピードに命をかける若者を熱演しています。

共演者にも注目です。クレアを演じるのはニコール・キッドマン。オーストラリアで俳優として活動し、本作でハリウッド・デビュー。トム・クルーズと私生活でも恋に落ち、結婚。2001年に離婚するまでに、ロン・ハワード監督の「遥かなる大地へ」(1992)、スタンリー・キューブリック監督の「アイズ・ワイド・シャット」(1999)で共演しました。コールを支える父親のような存在のハリーを演じるのはロバート・デュバル。粗野で豪放な男から理知的な紳士まで、抜群の演技と表現力でどんな人物でも演じきる名優の中の名優です。

この映画の誕生のきっかけは、自身がレーサーでもある大スター、ポール・ニューマン。「ハスラー2」(1986)で共演したクルーズは、ニューマンから著名なレースチームオーナーのリック・ヘンドリックを紹介されレースカーを運転。たちまちその世界に魅せられたということです。ヘンドリックをはじめ、本物のレーサーたちが撮影に協力し、映像と物語にリアリティーと迫力をもたらしています。

製作のジェリー・ブラッカイマーとドン・シンプソン、監督のトニー・スコットはクルーズが世界的なスターとなった大ヒット作「トップガン」(1986)のスタッフ。短いカットを組み合わせ映画的な興奮をもたらす、スコット監督ならではのスタイリッシュな映像美と演出はこの作品でも遺憾なく発揮され、クライマックスは息つく暇もありません。

10月はこのほかにも、毎週水曜にトム・クルーズの主演作を放送します。スティーブン・スピルバーグ監督と組んだ傑作「宇宙戦争」(2005)、ヒトラー暗殺をたくらむドイツ軍人を演じる「ワルキューレ」(2008)、SFアクション「オブリビオン」(2013)。
スーパースターの魅力をたっぷりご堪能ください!

プレミアムシネマ「デイズ・オブ・サンダー」

10月5日(水)[BSプレミアム]後1:00〜2:48

プレミアムシネマ「宇宙戦争」

10月12日(水)[BSプレミアム]後1:00〜2:57

プレミアムシネマ「ワルキューレ」

10月19日(水)[BSプレミアム]後1:00〜3:00

プレミアムシネマ「オブリビオン」

10月26日(水)[BSプレミアム]後1:00〜3:05


坂本朋彦

【コラム執筆者】坂本朋彦(さかもと・ともひこ)

1990年アナウンサーとしてNHK入局。キャスターやニュースなどさまざまな番組を担当。2014年6月からプレミアムシネマの担当プロデューサーに。

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