美容界のパイオニア・山野愛子の生きざまに、若手女優・植村友結がドキュメントとドラマで迫る！

植村友結メッセージ

ヒロインを演じることは、やはり憧れでした。しかもこの番組は、役について考える、いわば“役づくり”の様子も、ドキュメンタリーとして追っていくというのがとてもおもしろいと感じたので、ぜひやらせていただきたいと思ってオーディションを受けました。山野愛子さんのお名前は存じ上げなかったのですが、オーディションを受けるにあたって調べたところ “美容”の方だと知って。メイクもファッションも好きなので、ますます興味がわきました。
結果は、最終オーディションと聞かされていた現場で、ドッキリのような形で知りました。「決まったよ」と言われた瞬間は驚いたけど、「やりたい」と思っていたので、とてもうれしかったです！

植村友結メッセージ

一番大きかった経験は、愛子さんのお弟子さんにお会いできたことでした。その方は、「厳しくもあったけど、とても多くのものを与えてくれた」と愛子さんとの日々を楽しそうに振り返ってらっしゃいました。「今愛子さんがいたら、なんと声をかけますか？」と質問したら、「みんな元気でやってるからね、と伝えたい」とおっしゃって。私、その言葉にすごく感動してしまいました。自分のことではなく、師匠である愛子さんのことを第一に考えた、とても深い言葉だなあと思ったんです。
当初、愛子さんに対して、単に“エネルギーあふれるパワフルな人”というイメージしか持っていませんでした。やはり歴史に名を残す人って、そうでないといけないように感じて…。ですが、お弟子さんをはじめいろんな方々のお話を伺ううちに、それ以上にすごく周りの人々に愛される方だったんだなと思うようになったんです。

あらすじ

16歳で髪結かみゆいとして自分の店を開業した愛子。店は繁盛して、母親と二人では手が足りずに弟子をとるようになる。ところが、自分と同じ技術やサービスを求めるあまり、愛子は、弟子についつい厳しく接してしまうのだった。
ある日、逃げ出した弟子が、心を入れ替えて店に戻ってくる。ある理由から、愛子のもとで働かせてもらうよう、父親から諭されたためだった。このことをきっかけに、愛子は、後進を育てることを自分の目標の一つにするようになる。

植村友結メッセージ

実はこれまで、演じるうえで疑問点を持つことが苦手だったんです。役に対して深く悩めないというか…。ところが今回は、山野愛子さんについて考える時間が長かったからか、「この役はこう」と決めつけられなくて、ドラマ収録の最中も「本当にこれでいいの？」と悩みが絶えませんでした。いろんな方々から愛子さんのお話を伺う中で、「感じ方って人それぞれだけど、どれも間違いじゃない」と実感できたからかもしれません。何事においても、悩んで物事を掘り下げることって大事ですよね。この番組をきっかけに、悩むことの大切さに気づけたように思います。少しは成長できたかなと思うので、そんな部分もぜひご覧いただきたいです！