メキシコ湾原油流出事故の実話を映画化

バーニング・オーシャン【坂本朋彦のシネフィル・コラム】

11月28日(月)[BSプレミアム]後9:00

今回ご紹介するのは、実話をもとにした緊迫のドラマです。

メキシコ湾沖の石油掘削施設“ディープウォーター・ホライゾン”で、逆流してきた天然ガスが引火し、爆発事故が発生。炎に包まれた施設に作業員126人が閉じこめられてしまいます。果たして無事に脱出できるのか…。
2010年、実際にあった事故を題材にしたこの作品、巨大なセットを作り、視覚効果も駆使した映像は迫力満点。何とか被害を食い止め、生還しようとする作業員たちの熱いドラマに心打たれます。

主演はマーク・ウォルバーグ。アカデミー作品賞受賞の「ディパーテッド」(2006)、ボクシングが題材の「ザ・ファイター」(2010)、下品だけど憎めないクマのぬいぐるみとの大騒動「テッド」(2012)と、大ヒット作や話題作に出演。過酷なトレーニングで肉体を作りあげ、演じる人物に同化するアプローチで知られています。本作では製作も務めるなど、並々ならぬ情熱で取り組み、絶望的な状況でも希望を失わず、作業員を脱出させようとするエンジニアを熱演しています。

ベテラン作業員のジミーを演じるカート・ラッセルも数々のアクション映画で活躍してきた名優。とりわけジョン・カーペンター監督の「ニューヨーク1997」(1981)「エスケープ・フロム・L.A.」(1996)のヒーロー、“スネーク”は多くのファンに愛されています。私生活ではゴールディ・ホーンのパートナーですが、本作では、ホーンの娘、ケイト・ハドソンと初共演しています。

安全より利益を優先する会社の幹部を貫禄たっぷりに演じるのはジョン・マルコヴィッチ。目の不自由な心優しい青年を演じた映画デビュー作「プレイス・イン・ザ・ハート」(1984)でアカデミー賞にノミネート。スティーブン・スピルバーグ、クリント・イーストウッド、イタリアのベルナルド・ベルトルッチ、ポルトガルのマノエル・ド・オリヴェイラなど、世界的名匠・巨匠の作品に出演。「コン・エアー」(1997)では凶悪犯を演じるなど、変幻自在の名優です。

監督のピーター・バーグは、俳優として活動後、演出も手がけるようになり、サウジアラビアが舞台の「キングダム/見えざる敵」(2007)、異星人との海での戦いを描く「バトルシップ」(2012)、アフガニスタンが舞台の「ローン・サバイバー」(2013)と、骨太のアクション映画を発表しています。マーク・ウォルバーグとは本作も含め5作品で組み、深い友情と信頼で結ばれているのだと思います。

見ごたえたっぷりのパニック大作。ぜひご覧ください。

プレミアムシネマ「バーニング・オーシャン」

11月28日(月)[BSプレミアム]後9:00〜10:48


坂本朋彦

【コラム執筆者】坂本朋彦(さかもと・ともひこ)

1990年アナウンサーとしてNHK入局。キャスターやニュースなどさまざまな番組を担当。2014年6月からプレミアムシネマの担当プロデューサーに。

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