物語をワクワクさせる、強烈な個性を放つ新たな出演者7名をご紹介します。
求めるべきものは、地位か、名誉か、正義か、お金か?
乱世において自らの生き方を貫いた、ドラマのキーパーソンとして登場する、家康の「どうする?」にも大きくかかわる、ちょっと濃い目の方々です。きっとドラマをハラハラドキドキにさせてくれるに間違いありません。
放送まであと1か月余り。本当に、“麒麟は来る”のでしょうか?

旧時代の破壊者か、新時代の開拓者か
明智光秀
あけち・みつひで
酒向 芳
足利義昭に仕えるが、将軍の地位が危うくなると、自らを高く評価する織田信長の配下に入る。笑顔の中にも、常に鋭いまなざしがあり、家康や秀吉のささいなしぐさも見逃さない。信長には媚びへつらうが、その本心はどこにあるのか? 物語のキーマン。
酒向 芳さんコメント
60代も半ばにさしかかると、出演にあたって「意気込みは?」と問われれば、「ない」というのが正直な気持ちです 笑(人それぞれでしょうが)。ただ、奥の奥の奥に秘めた思いは、決して人には語らぬものでしょう。明智はそう言っているようです。

家康に難題を突きつける食えない男
佐久間信盛
さくま・のぶもり
立川談春
信長の父・信秀の代から織田家に仕える筆頭家老。信長の無謀さや羽柴秀吉、柴田勝家たち次世代の台頭に危機感を覚えつつも、織田家の足元を支える老獪な政治家。東部方面の戦略、徳川の監視役を任され、家康に無理難題をたびたび突きつける。
立川談春さんコメント
佐久間信盛はほかの織田家家臣団とはどうやら一線を画した存在だったように思います。筆頭家老という立場だけでなく、信長を父・信秀の後継者にするために動いた信長の幼少からの最大の理解者だったのでしょう。最後は信長に捨てられますが、それまでの信長からの信任は厚く家康までもを子ども扱いするしたたかな武将と思います。信長ファンからも家康ファンからも好かれない嫌いな男を演じられたらと思います。

愚直なまでに信義を通す“義の男”
浅井長政
あざい・ながまさ
大貫勇輔
北近江の戦国大名。織田信長と同盟を結び、政略結婚で嫁いできた市を慈しむ良き夫。信長ですら心を許す誠実さの持ち主。やがて、覇道を突き進む信長に不信感を募らせる。長政の真摯な言葉は家康の心にも響く。家康と深いつながりを持つことになる、茶々たち3姉妹の父。
大貫勇輔さんコメント
良き夫として、良き父として、良き武士として、さまざまな葛藤の末、彼は自分自身の正義を信じて突き進むことを選びます。愛する者がいながらも、自分の命をかけた選択に、僕自身、ものすごく心打たれました。その重みある彼の想いを胸に、覚悟をもって演じたいと思います。

冴えわたる知略・戦略・策略
穴山梅雪(信君)
あなやま・ばいせつ(のぶただ)
田辺誠一
武田氏の一門・穴山家の当主。信玄からの信頼厚く、抜群の知略を生かし、外交戦略のエキスパートとして活躍。武田軍の駿河侵攻においては、先兵として今川家の切り崩しを行い、のちに徳川家や織田家と対峙することになる。
田辺誠一さんコメント
甲斐の国、武田家を守るために忠義を尽くしたいと思います。阿部 寛さん演じる信玄公の圧倒的な存在感。その求心力で“風林火山”の旗の下、武田家の結束力を感じています。松本さん岡田さんをはじめ、大好きな俳優陣が集まっているので共演するのが楽しみです。

民衆の心をつかむ一向宗徒のカリスマ
空誓上人
くうせいしょうにん
市川右團次
家康が三河統一に苦心する中、人々の心をわしづかみにする本證寺の住職。民が苦しむのは武士のせいだと説き、寺の中に巨大な町をつくり、商人を呼び寄せ、集まる民衆たちを救済する。対立を深めた家康は本證寺に攻め込み、一向一揆の引き金をひいてしまう。
市川右團次さんコメント
初めての大河ドラマへの出演、お話をいただき大変うれしく光栄でした。空誓は僧侶で有りながらも、まず一人の人間として常に民衆とともに生きている人物であると理解し、そこに魅力を感じました。実際にどのような映像になっているか、今からとても楽しみです。

乱世を見つめたミステリアスな歩き巫女
千代
ちよ
古川琴音
本證寺の境内で神秘的に舞う巫女として振る舞い、家康と空誓が出会うきっかけをつくる。全国津々浦々を歩いてめぐり、各地の情報を握り、重要人物と通じているが、素性も狙いも、敵か味方かも分からない。家康とは不思議な縁で、長き関係を結ぶ。
古川琴音さんコメント
多くの謎に包まれたミステリアスな女性です。千代本人の意思はベールに覆われていて、どこかつかみどころのない、人間離れした印象です。千代は伝承のみの人物で、ほとんどオリジナルキャラクターですので、自由に、そして力強く演じようと思います。

困ったときに現れる京の豪商
茶屋四郎次郎
ちゃやしろうじろう
中村勘九郎
ちっぽけな三河の田舎大名・徳川家康に財を預け、出世を見込んで大博打を打った商魂たくましい陽気な男。数々のピンチを救い、家康のサクセスストーリーとともに国づくりを支え、日本一の豪商へとのしあがる。
中村勘九郎さんコメント
徳川家康の御用商人として取り立てられた茶屋四郎次郎、家康の数々のピンチを救った男ですが、公私ともに仲が良い“松本”家康殿のため、身を粉にしてお仕えしたいと思います。
「茶屋四郎次郎にお任せあれ!!」
物語
貧しき小国・三河の岡崎城主・松平広忠の子として生まれた松平元康(のちの家康)は戦乱で父を失い、母とも離れ、駿河の大国・今川家のもとで人質として暮らしていた。今川義元に見込まれた元康は不自由ない生活を保障され、十分な教育も受け、やがて今川家重臣・関口氏純の娘・瀬名と恋に落ちる。そんな今川家に染まる姿を、元康に付き添っていた石川数正、鳥居元忠ら三河の者たちは苦々しく思っていた。
ある日、父の墓参りに三河・岡崎を訪れた元康は、そこで父に仕えていた酒井忠次など旧臣たちと再会。彼らが今川家に不満を抱き、松平家再興の思いがくすぶっていることを知る。しかし、義元を慕う元康にとって、彼らの思いは重荷でもあった。
1560年(永禄3年)、今川義元は、織田領である尾張へ進撃する。元康は妻子たちに別れを告げ、織田軍の攻撃を受ける大高城に、兵糧を送り込む任務に就いた。敵方の猛攻をくぐり抜け、大高城にようやくたどりつき、喜んだのもつかの間、桶狭間から衝撃の知らせが届けられる! しかも、大高城に押し寄せるのは、あの織田信長! 幼いころ、信長と一緒に過ごした時の忌まわしい記憶が、元康の脳裏によみがえる。織田軍に包囲される中、家族が待つ駿河に戻るか、故郷の三河へ進むか、それとも籠城か。
どうする家康!
この決断が、ピンチとガマンの連続、
壮絶な家康の人生の幕開けだった。
大河ドラマ「どうする家康」
【放送予定】
2023年1月8日(日)スタート <初回15分拡大版>
毎週日曜[総合]後8:00 /[BSプレミアム・BS4K]後6:00
【作】古沢良太
【音楽】稲本 響
【制作統括】磯 智明、村山峻平
【演出統括】加藤 拓
【公式Twitter】@nhk_ieyasu ※NHKサイトを離れます