お菓子にまつわる数々の物語を紹介している番組「グレーテルのかまど」。12月21日(水)は、スピンオフドラマの第2弾を放送します。
主人公は、プロのパティシエとなった未来のヘンゼル(瀬戸康史)。オーダーメイドのスイーツ専門店で忙しい日々を過ごしているヘンゼルのもとに、ある依頼が舞い込んできて…。
さまざまなスイーツとともに、クリスマスの雰囲気もたっぷり。パティシエ・ヘンゼルの熟達したスイーツ作りの妙技と麗しいスイーツとともに、極上のドラマをご堪能ください。



【あらすじ】

クリスマス目前のとある日、パティシエとして慌ただしい日々を送るヘンゼルは、一息つこうと行きつけの喫茶店へ出かけることに。店のマダム、門真みどり(キムラ緑子)と話していると、そこに不思議な女性ソニア(宮澤エマ)が現れ、「世界一のクリスマスケーキ」をオーダーされる。彼女が言う、愛する人との約束とは? ヘンゼルはどんなケーキを完成させるのか。


今回は、和気あいあいとした撮影現場で瀬戸康史さんと宮澤エマさんにインタビュー。大河ドラマ「鎌倉殿の13人」では姉と弟のきょうだい役を演じるお二人に、今回のスピンオフドラマの見どころをお聞きしました。キムラ緑子さんからのメッセージもあわせてどうぞ~!!
トキューサとは違った瀬戸さんが見られた(宮澤)
瀬戸:スピンオフドラマの第2弾は、コメディー要素も入り、また違ったヘンゼルがお見せできるんじゃないかと思っています。前回の美村(里江)さんに続いて、今回もすてきなゲストの宮澤エマさんが来てくれてうれしいです。

宮澤:「鎌倉殿の13人」で瀬戸くんが演じるトキューサ(北条時房)は、ちょっといたずらっ子っぽくも何を考えているのか全く分からないような自由な人ですが、ヘンゼルはパティシエ姿もキリッとしていてまっすぐなピュアさがありますよね。トキューサとは違った瀬戸くんが見られて楽しかったです。
瀬戸:エマちゃんと僕は同い年で「鎌倉殿の13人」の前には舞台でも共演させてもらっているんですが、一緒に演じていて楽しい役者さんです。今回のスピンオフドラマでのエマちゃんの役は、ちょっと特殊な役でしたけどね。
宮澤:私の演じるソニアは、キムラ緑子さん演じるマダムの店でヘンゼルと出会います。クリスマスならではのロマンチックなストーリーに切なさもプラスされて、すごくステキな物語になっていますよね。
瀬戸:ソニアは、はかなげながらも大胆で、いろいろな表情を見せる女性。それを器用に演じられてさすがだなと思いました。

宮澤:特に印象的だったのは、ヘンゼルと見つめ合うシーンです。瀬戸くんとはプライベートでもきょうだいのように接していることもあって、目が合うとどうしても笑顔になっちゃって。笑いをこらえるのが大変でした。
瀬戸:そう、エマちゃんも栄子さん(「鎌倉殿の13人」北条政子役の小池栄子さん)も、僕の顔見て笑うんですよね(笑)。エマちゃんは舞台をやっている時からだったので慣れっこだけど(笑)。
今回のスピンオフは「鎌倉殿の13人」のオマージュのような一風変わった脚本で、トキューサなのかヘンゼルなのか、はたまた瀬戸康史なのか、というセリフもあるので、お客様にもクスっと笑ってもらえたらうれしいです。

「ピーカンナッツ・パイ」って何!?(瀬戸)
──ドラマにちなんで、子どものころのクリスマスの思い出のスイーツを教えてください。
瀬戸:瀬戸家のクリスマスは、僕はチョコレートケーキが好きだったんですけど、妹はイチゴのショートケーキ派だったので、小ぶりのサイズで2種類のケーキを準備してもらっていました。それでおのおの自分の好きなほうを食べる感じでしたね。
宮澤:うちのクリスマスの思い出のスイーツは、ピーカンナッツ・パイですね。甘党の父の大好物だったので、クリスマスは毎年ピーカンナッツ・パイを作ってもらっていました。
瀬戸:「ピーカンナッツ・パイ」って何!? 聞いたことない! さすが宮澤家(笑)。

実衣のおやつはおいしかった!(宮澤)
──「2022年のベストスイーツ」も教えてください!
瀬戸:僕は、プライベートで食べたおいしいクリームドーナツが印象に残ってるかな。僕の場合、毎月このグレーテルの収録でスイーツに触れているので、ベストスイーツはなかなか絞りづらいですけど、いつもスイーツに癒やされているのは間違いないです。エマちゃんは?
宮澤:ありがたいことに、いろいろな現場でおいしい差し入れをいただく機会が多いんですけど、大河の現場では大泉 洋さんが持ってきてくださったクリームパンがとてもおいしかったです。小栗 旬さんもマスクに「大泉 パンありがとう」って書いていらしたと思うんですけど(笑)。
瀬戸:収録のときのおいしい差し入れはありがたいよね。
宮澤:あと(大河ドラマで)私の演じた実衣は、つまみ食いするシーンが多くて、劇中でナッツとか木の実をよく食べていたんですが、そのときにスタッフさんが準備してくださる消え物のドライフルーツやナッツが実はとってもおいしくて毎回うれしかったです(笑)。

日々のストレスを癒やしてほしい(瀬戸)
瀬戸:今作はファンタジーですけど、一生懸命作ればどんなに遠くにいる人でもその思いは届くんだということが伝わるといいなと思っています。やっぱり手作りって気持ちがすごく大事だなって。
宮澤:それはすごく思います。その思いによって物語が変化していくので、ぜひ最後まで見ていただきたいです。あと個人的に、緑子さんとの共演も思い出になりました。緑子さん、瀬戸くん、私がそろうと、やっぱり笑いが絶えない現場になるんですよね。スタッフさんも温かく、その様子が画面を通して伝わるといいなと思います。
瀬戸:“かまど”ではない緑子さんとのお芝居は、僕にとってもうれしくて、すごく大切な時間でした。「グレーテルのかまど」が始まった11年前から変わらず尊敬していますし、いつも僕を褒めてくれるし甘やかしてくれる存在で、今回も癒やされながら撮影させていただきました。

宮澤:以前から「グレーテルのかまど」は唯一無二の番組だなと思ってよく見ていて。お菓子ができ上がっていくワクワク感と、ひとつのスイーツを掘り下げるVTRパートと、かまどとヘンゼルのやり取りも含めて大好きな番組なんですけど、今回こういう形で参加させていただけてすごく幸せでした。
今回のスピンオフドラマはクリスマスにぴったりなストーリーで、ちょっとキュンと切ないビタースイートな物語になっているので楽しんでいただけるんじゃないかなと思います。
瀬戸:人を思って作ることの大切さ、そういった何気ないことを思い出させてくれる物語になっていると思います。そしてこのドラマを機に、通常放送も見ていただけるとまたうれしいですね。僕と緑子さんがさらにふざけているので(笑)。日々のストレスを、このドラマでも、通常放送でも、癒やしていただければうれしいです。


キムラ緑子さんからのメッセージ!

2回目となったスピンオフドラマ。反響もいただいているようで、毎年できたらいいですよね。今回のゲストは、宮澤エマさんで華やかです。登場するケーキもとってもステキで、作っているのを少し見せていただいたのですが、やっぱりパティシエってアーティストですよね。撮影スタッフもそうですが、すごい達人がいる現場なので毎回楽しませてもらっています。前回に引き続き、なんで“かまど”の私が出演して、そしてヘンゼルと会話しているんだろうという不思議な感じや恥ずかしさもありましたが、それも含めて撮影は楽しかったです。クリスマスにピッタリなお話でもあるので、ゆっくりケーキでも食べながらほんわかした気分になってもらえるんじゃないかと思っています。
「グレーテルのかまど スピンオフドラマⅡ
~パティシエ・ヘンゼル クリスマスの魔法~」
【放送予定】12月21日(水)[Eテレ]後10:00~10:45