その「音楽」を聴けば「映画」の名シーンがよみがえる!
「映画」を見ていて心揺さぶられるのが「音楽」です。この番組は、映画史に残る数々のメロディーを、名シーンと共に、豪華歌手の歌声と極上の生演奏でお届けする「フィルム・コンサート」です。
第5弾となる今回ご紹介するのは、全部で16作品19曲。『E.T.』『ミッション:インポッシブル』『未知との遭遇』など超大作映画を彩った曲や、『スティング』『卒業』のように誰もが知る作品の珠玉の名曲、また『トップガン』からは大ヒットした2曲をお届けします。
その他、懐かしの映画、名曲が盛りだくさん! 新日本フィルハーモニー交響楽団による生演奏と、600インチの大スクリーンに映し出す映画名シーンをバックに、舞台・ライブで活躍中の9組の皆さんが歌います。




今回は、収録のこぼれ話や、ゲスト・平原綾香さんの曲に込めた思いなどを伺うとともに、番組の見どころをご紹介していきます!
安田 顕&森崎ウィン&村松崇継の未公開トーク
番組では、映画の曲を披露するのみならず、映画『64(ロクヨン)』『メアリと魔女の花』『とんび』など数々の映画・ドラマ音楽を手掛ける作曲家の村松崇継さんを迎えて「映画音楽」談議も展開します。
MCの安田さん、役者として映画音楽に触れる森崎さんとともに、トークは大盛り上がり。本編に入りきらなかった未公開トークを、放送に先駆けて特別にお届けします! 貴重なお話が聞けちゃいますよ~。

全員:よろしくお願いします!
安田:森崎さんは、最近どんな映画を見ていますか?
森崎:最近よくアニメを見ています。アニメを見ると、映像と一緒に楽曲に思い出ができたりしますよね。
安田:例えば?
森崎:ルパン3世とかジブリの音楽とかジャズアレンジされたバージョンがサブスクとかであると楽しくなっちゃって、それをひたすらかけて家で料理しているみたいな。
安田:いいなぁ!
森崎:実写モノは、自分が映画に出演するようになってから、そのシーンの裏側ばっかり気にしちゃって(笑)。
安田:わかります!

安田:村松さんは、ドラマや映画の音楽を作曲する立場ですけど、実際どのように手がけていくのですか?
村松:最初に脚本をいただくのですが、映像も見せていただける時には、役者さんたちの演技で曲が浮かぶこともすごく多いです。
安田:具体的にはどんな作業になるのですか?
村松:ドラマだと、脚本を読んで自分なりに「メニュー表」というのを立てるのですが、それをまた音響効果さんと話し合ってまたメニュー表を組み替えて…主人公の喜怒哀楽とか行動とかに合わせて、大体1つのドラマで30曲ぐらい作曲しますね。
安田:はい!(と手を挙げて)「メニュー表」って何ですか?
村松:「M1主人公の元気な時」とか、「M2主人公の悲しい時」みたいに、簡単なタイトル入りのプレイリストみたいなものです。そこに合わせて曲をつけていくための表なんです。ドラマの場合、脚本がどうしても1話2話しかできていないものもあるので、そういったメニュー表と脚本からのイメージで作っていきます。
安田:同じ映像作品でも映画はまた違う作り方なんですか?
村松:映画は「タイム合わせ」という作業があって、本当に何コマ何秒まで映像に合わせて音をつけていくのでそれはそれでまた難しさがあるんですけど。
森崎:曲めちゃくちゃいいけどあと2秒足りないとかなると、よし、BPMいじっちゃおう! みたいな感じに?
村松:そうですね、BPMでできるところはやります。
安田:BPMって?
村松:テンポの事です。テンポでできるところはやるんですが、なかなかそれができないと最初から作り直しだったりして。
安田:映像の制作者との闘いですね。「お前ら好き勝手言いやがってよ…」ってなることないですか?
村松:正直あります(笑)。
安田:そんな村松さんは見たくない(笑)。「せっかくよい曲ができたのに3秒足りないってなんだよ!」って感じですか?
村松:やっぱり長年やっているのでそんな時もたまにありますけど、でも最終的にバチっとスクリーン上で合った時の快感がやめられないんですよね。

安田:森崎さんは自分が出演した映画に音がついた時にどんな印象を受けましたか?
森崎:当然現場で演じている時は音がないですよね。全部出来上がって試写で見たとき、音楽が自分が見た映像とまた違った場所に連れていってくれるみたいな、不思議な感じがするんです。総合芸術というか、映像に音楽は欠かせないと思いますし、ハマった瞬間、「うわーこれこれ!」っていう感動があるんですよ。作曲家さんありがとうごいます! って。
安田:確かにドラマや映画って、スタッフさんだったり作曲家さんだったり演者だったり監督だったり…、色んな人の思いが詰まった総合芸術ですよね。

安田:今回番組では、お2人の共演もありますよね。
村松:「セント・エルモス・ファイアー」ですね。僕の思い入れの強い楽曲なんですよ!
森崎:そうなんです、めっちゃ緊張しています!
安田:楽しみ! よろしくお願いします!
平原綾香が歌詞に込めた思いとは
今回もさまざまなゲストが登場しますが、そのひとり、平原綾香さんが披露するのは、『ロミオ&ジュリエット』から「I’m Kissing You」と、実写版『美女と野獣』から「How does a moment last forever(時は永遠に)」です。

平原綾香さんメッセージ
今回歌う2曲のリクエストをいただいたとき、うれしくて思わず飛びはねました。私が小学生のとき、洋楽好きだった姉からCDを借りて聴いていたのがディカプリオの映画『ロミオ&ジュリエット』のサントラでした。「I’m Kissing You」を聴いて涙があふれたのを今でも覚えています。憧れの楽曲を歌う日が来るなんて、しかも映画の映像付きで! エマ・ワトソンの『美女と野獣』の「時は永遠に」も初めて歌いました。個人的なことですが、この2曲の歌詞を歌いながら、父と母の事を思わずにはいられませんでした。母に元気になってもらいたくて、歌詞を見ながら聴いてほしいと、家のリビングで母のためだけに歌いました。泣いている母の隣に父がいるような気がしました。番組をご覧の皆さんにも、楽曲のすばらしさが伝わったらうれしいです。
楽曲のすばらしさをより具体的に知っていただきたい。そんな思いから今回、「How does a moment last forever(時は永遠に)」の歌詞を平原さんみずから和訳してくださいました。 父と母の歌のように思えた…これが平原さんが感じた思いです。
♪「How does a moment last forever(時は永遠に)」
和訳 平原綾香
どうすれば瞬間は永遠になるでしょうか
どうすれば物語が終わらずにいられるでしょうか
私たちが手放してはいけないものは愛
簡単なことではないけれど 私たちは挑み続ける
時に幸せは囚われ
時間や場所は止まってしまったけれど
愛は私たちの心の中で生き続ける
これからも永遠に
数分が数時間に 数日が数年になり やがて過ぎゆく
すべてが忘れ去られてしまっても
私たちの歌は生き続ける
完璧じゃないときだってあった
素敵とはいえない想い出だってあった
けれど私たちは知らなければならない
悪い日があること 人生は完璧ではないことを
影が私たちを襲い
希望は消え去ったと感じたその時
私たちの歌は教えてくれる
愛は生き続けると
どうすれば瞬間は永遠になるでしょうか
どうしたら幸せは続くのでしょうか
困難の闇をくぐり抜けて
愛は美しく清いものだから
愛は朽ちることを知らず
魂の中を川のように流れ続ける
守り、継続し、耐えながら
完全なものにしてくれる
数分が数時間に 数日が数年になり やがて過ぎゆく
すべてが忘れ去られてしまっても
私たちの歌は生き続ける
私たちの歌が生き続けるとき
この瞬間は永遠になる
気になるセットリストはコチラ!
01.『E.T.』から「FLYING THEME」/インストゥルメンタル
02.『美女と野獣』から「HOW DOES A MOMENT LAST FOREVER」/平原綾香
03.『ネバーエンディング・ストーリー』から「THE NEVERENDING STORY」/井上芳雄
04.『スティング』から「THE ENTERTAINER」/インストゥルメンタル
05.『カリブの熱い夜』から「TAKE A LOOK AT ME NOW」/森崎ウィン
06.『ミッション:インポッシブル』から「THE MISSION:IMPOSSIBLE THEME」/インストゥルメンタル
07.『トップガン』から「DANGER ZONE」/SHE’S
08.『トップガン』から「TAKE MY BREATH AWAY」/平野 綾
09.『ドリームガールズ』から「ONE NIGHT ONLY」/清水美依紗
10.『アナと雪の女王』から「FOR THE FIRST TIME IN FOREVER」/小南満佑子
11.『卒業』から「THE SOUND OF SILENCE」/ハンバート ハンバート
12.『ディア・ハンター』から「CAVATINA」/インストゥルメンタル
13.『ディア・ハンター』から「CAN’T TAKE MY EYES OFF YOU」/中川晃教
14.『セント・エルモス・ファイアー』から「LOVE THEME」/インストゥルメンタル
15.『セント・エルモス・ファイアー』から「St. Elmo’s Fire」/森崎ウィン
16.『フック』から「THE FLIGHT TO NEVERLAND」/インストゥルメンタル
17.『ロミオ&ジュリエット』から「KISSING YOU」/平原綾香
18.『未知との遭遇』から「Excerpts From CLOSE ENCOUNTERS OF THE THIRD KIND」/インストゥルメンタル
19.『ヘラクレス』から「GO THE DISTANCE」/井上芳雄
♪ORCHESTRA MEMBERS♪
【指揮】藤野浩一
【演奏】新日本フィルハーモニー交響楽団
【ドラム】則竹裕之
【ベース】川崎哲平
【ギター】伊平友樹
佐々木“コジロー”貴之
【ピアノ】紺野紗衣
【シンセサイザー】大迫杏子
【コーラス】高尾直樹、鈴木佐江子、MARU、Chica
【ピアノ】村松崇継(04.14.15.)
【ギター】猪居亜美(12.)
【サックス】雲井雅人(14.)
※()はセットリストNo.
「映画音楽はすばらしい!Ⅴ」
【放送予定】12月24日(土)[BSプレミアム/BS4K]後7:30~8:59