ひとつの現場にカメラを据え72時間(3日間)定点観測する30分のドキュメンタリー番組「ドキュメント72時間」。
12月30日(金)は、毎年恒例! この1年の放送回から視聴者投票で選ばれたトップ10をアンコール放送する、6時間半のスペシャル番組を放送します。
この1年で取材した場所は31か所。年の瀬にさまざまな人間模様をじっくりゆったりご覧ください。
番組を一緒に見届けるのは、おなじみ山田五郎さん、鈴木おさむさん、吹石一恵さん、そして平成ノブシコブシの徳井健太さんです。番組のファンと公言する4人に、番組の魅力や見どころを聞きました!
視聴者が選んだトップ10を発表!
コロナウイルスの影響で移動制限もあったこの2年と比べ、少しずつですが全国のいろいろな所へ取材に行けるようになり、北は北海道から南は沖縄まで、各地のさまざまな人々、そして思いを取材してきました。

番組を楽しみにしている視聴者の皆さんは、この一覧でどんな回だったか思い出せましたか? また、初めてご覧になる皆さんは、タイトルから内容を想像してみるとおもしろいかもしれません。
年末スペシャルを見届けた出演者の皆さんも、ランキング発表のたびに大盛り上がり。今回、収録のご感想や見どころを熱く語っていただきました!
■この1年の「ドキュメント72時間」は?

山田五郎
これまでコロナで撮影に制限があったけど、今年は全国各地にいろいろといけるようになってきましたよね。内容的には、高齢者が多い現場はこれまでも取り上げることがしばしばあったけど、今回は子どもや若い人の多い現場が目立ち、その中で子どもや若い人が、常に何かに気を配って生きていることが見えてきて、この先も、もっと若い人の声が聴きたいなと思いましたね。
鈴木おさむ
今年は特に名作ぞろいでした。これまでコロナだった2年に比べて、撮影できる場所が再び広がってきたのも大きいと思います。今年の作品には「子ども」が今までと違うスタンスで取り上げられていることもあり、ありそうでなかった72時間がいくつもありました。まだまだ可能性があるんだなと驚きましたね。
吹石一恵
収録で出演者の皆さんがおっしゃっていたように、いろんな場所に行けるようになってきて、いろんなシチュエーションで撮影できるようになってきたのを実感した1年だったと思います。社会が落ち着いてきたからか、お話を聞くときも、以前より心を開いてくださるような雰囲気が感じ取れましたし、改めて72時間って見応えがあるな、着眼点がおもしろいなって、一視聴者としてほれ直した回もありました。
徳井健太(平成ノブシコブシ)
これまで「医療現場」や「お墓」など、高齢者が興味ありそうなところを取り上げた回が多かった印象だったけど、この1年はもっと「希望」に向かう、前向きな内容が多かったと思いました。「地方に行きたいな」とか「旅行に行きたいな」とか思えたり、笑える回もあったりした1年でした。

新しい取材場所が生まれる可能性も
番組では、視聴者の皆さんから「この場所なら72時間ができそう」という企画を募集しています。「年末スペシャル」では、その中から実際に3か所をお試しで取材。そのVTRを見て、見届け人たちが実際に見たいかどうか、「見たい札」で判定しました。この企画から実際の放送につながることもあるそうで、果たして多くの「見たい」を獲得した場所は…?
■「ドキュメント72時間」の魅力とは?
山田五郎
作り物ではない、生の人の生の声が見られることに尽きますね。まさにドキュメンタリー。それを72時間、同じ場所で見ることで共通点とか見えてくる構造ではありますが、場所は場所にすぎず、やはり出てくる人の生の声が最大の魅力だと思いますね。
鈴木おさむ
知らない日本を知ることができて、今、大切にしなきゃいけない“当たり前”を大切にしようと思えることです。僕は今、7歳の子どもを育てているのですが、子どもを授かってから、「ドキュメント72時間」を見て、ひっかかるところや感動するところが、かなり変化してきています。自分もまだ成長してるんだなとこの番組を見るたびに感じます。


吹石一恵
出てくださる方の本音が刺さるんですよね。皆さん、それぞれの人生にドラマがあって、いいドラマもあれば、「そんなに大変なことが…」って思うようなことを淡々とお話ししてくださったりします。人間ってしなやかでたくましい生き物だなと、勇気をもらっています。また、“客観的な引いた目”で見せている番組だと思っていて、説明のナレーションが少なく、インタビューを受けてくださる方の声を最大限に生かしている。引いて素材を生かす魅力、あえて足さない魅力があると思います。
徳井健太(平成ノブシコブシ)
バラエティー番組に多い「これはこういう意味で見せています」というのがないのが魅力ですね(笑)。過剰なBGMを流したり、残酷なテロップをつけたりもないですし。例えば、出会った人に対して「前向きに生きているな」なのか「悲しんでいるんだな」なのか、受け取り方はお茶の間側にあって、72時間は毎回お題だけをくれて、見ている人が自分で感じて受け止める。そこがこの番組のいちばんいいところだと思います。僕はこの1年、明るい回が多いって思ったけど、もしかしたら暗かったなと思う人もいる。同じVTRを見ても十人十色、感じることが違う、そこがすばらしいですね。

■視聴者の皆さんにメッセージ!

山田五郎
普通の人たちの生の声、これをぜひ味わっていただきたいと思います。
鈴木おさむ
名作ぞろいの今年の「ドキュメント72時間」。年の瀬に、心を温かくしてください。
吹石一恵
今年も見応えのある10本ですので、放送を見ていただいたり、見逃し配信が見られる「NHKプラス」で、ゆっくり見ていただいたりとライフスタイルに合った楽しみ方をしてくださればいいなと思います。
徳井健太(平成ノブシコブシ)
今年もコロナ禍でつらかった人も多いと思うけど、特に1位になった回は、「これが1位でよかった」と思う内容でした。ぜひ見て、明るい未来を考えてほしいです。希望が持てるような年末スペシャルになっています。

皆さんも、1年を振り返りながら、まったりベスト10を予想してみるのもいいかもしれませんよ~。
予想やご感想などは、「#ドキュメント72時間」でつぶやいてみてくださいね!
ドキュメント72時間 年末スペシャル2022
【放送予定】
12月30日(金)[総合]後0:15~6:49 ※途中3回ニュースあり
▶︎ 公式Twitter ※NHKサイトを離れます