ポップスピアニスト・ハラミちゃんがパリの街角で心の音楽を奏でる!

街角ピアノ スペシャル~ハラミちゃん パリを行く

4月16日(日)[BS1]後7:30~8:59
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駅や空港などに置かれた誰でも自由に弾けるピアノに集う人々を定点カメラで見つめ、さまざまな人生模様を映し出す「街角ピアノ」シリーズのスペシャル版!

Youtubeやライブ活動など幅広く活躍するポップスピアニスト・ハラミちゃんが、芸術の都・パリを旅しながら、ストリートピアノを楽しむ人々と音楽を通じて交流します。

自分のことを知られていない場所で、もう一度初心に帰って演奏してみたい――。

そんな思いを抱えて訪れたパリで、どんな出会いと発見があったのでしょうか? ハラミちゃんに、旅の思い出と番組の見どころを聞きました。

ハラミちゃん インタビュー

パリの人々の自由に音楽を楽しむ姿に刺激を受けました

――パリを旅された率直な感想を聞かせてください。

よくインタビューで「今後の目標は?」と聞かれるのですが、いつも「海外のストリートピアノを弾きたい」と言っていたんです。でも、コロナ禍で海外に行きづらい状況が続いていたので、なかなか実現しなくて……。

ずっともどかしく感じていたので、今回「街角ピアノ」のお話をいただいて本当にうれしかったですし、現地ではとても充実した時間を過ごすことができました。お仕事としてだけでなく、自分の人生においてもとても有意義な旅になったと思います。

――海外で演奏したいと思われたきっかけは?

2019年、東京都庁の展望室にあるピアノを弾いたときに多くの人々に注目していただいたのがきっかけで演奏活動を始めたのですが、そのときに、海外から来られた方々がノリノリで聴いてくださって。それまで、家にこもりがちな時期が続いていたのですが、そんなすばらしいリアクションを受けながら音楽を奏でている自分を好きになれたんですよね。

その経験を踏まえて、感情表現豊かな海外の方の音楽への愛を存分に浴びながら演奏することで、より表現の幅が広がるんじゃないかという思いがあったんです。特に今回の旅では、ほとんどの人に知られていない環境で演奏することで、活動を始めたころの初心に帰りたいという気持ちもありました。

――実際に演奏されてみて、いかがでしたか?
実は「駅ピアノの町」として知られるパリ。11年前にフランス国鉄が駅にピアノを置き、今やフランス全土60か所以上の駅に設置されている。

名前も顔も知られていないので、きっと、誰も立ち止まらないだろうなとイメージしていたんですよね。それが、いざ弾いてみると想像していた以上に多くの方が声をかけてくださったんです。「あなたの演奏はどこで聴けるの?」「SNSを教えて」って。

もちろん、テレビカメラで撮影していたことも大きいと思いますが、ハラミちゃんだから立ち止まるのではなく、この演奏を聴きたいから足を止めてくれた。それを知れたことが、今後活動していくうえでの自信になりました。フランスの皆さんから大きな勇気とエールをいただいた気がします。

サン・ラザール駅で出会ったアーティスト・カールとビートルズの「Let it be」を連弾。意気投合した2人は思わぬ場所で共演することに!?
――旅の途中ではさまざまな出会いがあったようですね。心に残った出会いや演奏を教えてください。

本当にたくさんのすてきな出会いがあったのですが、特にモンパルナス駅で出会った母娘のセッションが心に響きました。お母さまがピアノの先生で、彼女の演奏に合わせて娘さんが歌うんですけど、クラシックの曲やポップスの曲を次々に披露して、音楽をジャンルレスに楽しむ姿がステキだなと思いました。

あと、男性から「一緒に弾きましょう」って声をかけられて曲をリクエストされたんですけど、その曲を知らなくて。「耳コピしてもいいですか?」って言おうとしたのにそれを言い終わる前に弾き始めたことも思い出深いです(笑)。彼が弾いている音をその場で聴いて覚えて合わせて弾くというのは初めての経験だったので新鮮でした。日本では、皆さん「この曲弾けますか?」「どちらのパートを弾きますか?」と聞いくださって、お互いに打ち合わせをしたうえでセッションすることが多いので。

聴いている人たちも、すごく距離感が近くて、ピアノの演奏に合わせて歌いだしたり、踊りだしたりと、とにかく自由なんです。これも日本ではなかなか見られない光景ですよね。私ももっと自由に音楽を楽しもうと刺激を受けました。

リヨン駅で出会ったのは、駅での演奏をきっかけに一躍人気者となったシンガーソングライターのヴァンソン。天井を突き抜けるような圧巻の歌声とピアノの音色で人々を魅了する。
突然有名になったことに戸惑いを感じているというヴァンソンに自身の境遇を重ねたハラミちゃん。もっと話を聞きたいと、彼のスタジオを訪ねることに。

また、「音楽は世界共通言語」「音楽で会話する」と言われますが、今回の旅ではそれを身を持って体験しました。英語もフランス語も話せないのに、音楽の話になると不思議なくらい分かりあえちゃうんです。本当に音楽で会話ができるんだ!と感動したり、文化の違いに驚いたりしているところを楽しんで見てもらえたらいいなと思います。

――ちなみに、今後海外のストリートピアノを弾く機会があったら行ってみたい場所はありますか?

「街角ピアノ」で見たマルタ島の空港にあるピアノを弾いてみたいですね。あとは、クイーンやビートルズの曲を本場イギリスで演奏したり、WBCでも注目されたチェコにも行ってみたいです。街中に置かれたピアノをどう使うのか、お国柄によって全然違うものなんだなというのを今回の旅で実感したので、また新たな発見ができるんじゃないかと期待しています。ぜひまた「街角ピアノ」で行かせていただけたらうれしいです。


「街角ピアノ スペシャル~ハラミちゃん パリを行く」

【放送予定】
4月16日(日)[BS1]後7:30~8:59 

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