作り手の愛情がたっぷり!滝沢カレンがジブリパークの裏側に迫る

ジブリパーク“本物”への挑戦 ~滝沢カレンがのぞいた 舞台裏1000日~

4月29日(土・祝)[BSプレミアム・BS4K]午後6:00
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数々の名作アニメーションで世界中を魅了してきたスタジオジブリ。その世界観を体験できる「ジブリパーク」が昨年11月、愛知県長久手市にオープンしました。

総指揮を執るのは宮崎吾朗さん。彼が目指したのは、ジブリ映画の世界をとことん細部まで作り込み、訪れた人に“本物” の体験をしてもらうこと。では、ジブリ流の“本物” とは──?

番組では、パークの開園まで、展示空間の素材など細部にまでこだわる関係者の苦悩や奮闘を、4Kで長期密着取材! みずからジブリの大ファンであることを公言する滝沢カレンさんが現地を訪れ、初めて現物に触れ、キーパーソンから直接話を聞いていきます。また、語りはジブリ作品が大好きだという八嶋智人さん。滝沢さんとともにジブリパークを深掘りしていきます!

今回は、滝沢さんにインタビュー。ジブリパークを訪れたご感想や注目ポイントを聞きました!

ジブリの作品たちが
近づいてきてくれた

この仕事を始める前からジブリ作品が大好きだったので、ジブリパークへ伺えるお仕事が来たときはまさかと思いました。実は私の中では、アニメの世界は頭の中で記憶するというイメージがあり、体験などはしない方がいい、しないからこそアニメの良さがあると思っていたのですが、ジブリパークはそれがひっくり返るほどの感動の連続でした!

パーク内は、ここを舞台にアニメが作成されたのではないかと思わせる場所ばかりです。私たちが作品の中に入るのではなく、むしろジブリの作品たちが近づいてきてくれた、そんな身近に感じられるエリアが広がっていました。

「ジブリの大倉庫」の中央階段にて

作り手たちと
3つのエリアを散策!

初めに訪れたのは、映画『耳をすませば』で主人公が偶然たどりついた、アンティーク家具や時計の修理・販売を行う店「地球屋」がある青春の丘です。

「青春の丘」にある地球屋前にて

地球屋は、インテリアなどを担当した山田健太郎さんに案内していただきながら、家具や小物、キッチン、そして制作期間がなんと2年半のからくり時計など、どこをとっても生活感しかない空間を見せていただきました。ジブリパーク監督の宮崎吾朗さんと一緒にからくり時計を制作している風景も撮影しています。パーク開園直前までこだわり抜いた、時計にかけたドラマもご覧ください。

また地球屋には、階段を降りるとバイオリン工房があるんですね。アニメのままの工房にいると、店主の西さんが帰ってくるんじゃないか、階段から誰かが下りてくるんじゃないかと心配するほど、キャラクターたちがそこに存在しているような不思議な気持ちになりました。

バイオリン工房

次に訪れたのは、映画『となりのトトロ』に登場する姉妹の「サツキとメイの家」が再現されているどんどこ森です。サツキとメイの家の中で一番ときめいたのは、お風呂でした。今にも朝のドタバタが聞こえてきそうな炊事場も、今日サツキはどんなお弁当を作ったんだろうなど想像が膨らみました。

サツキとメイの家の裏山には、子どもたちが中に入って遊べる、トトロの姿をした遊具「どんどこ堂」もあります。

トトロのような姿をした遊具・どんどこ堂

どんどこ堂の制作に関わった左官職人の松木憲司さんによると、その素材はすべて自然のもので統一されているそうです。全体は土壁で作られていて、土でしか出せない色を追求したり、土が乾くまでに壁を成形しなければならないため時間をかけずに塗っていったりと、素材を大事にするさまざまなご苦労を伺いました。

私は、建物はなんでもかんでも丈夫で頑丈なものがいいと思っていたのですが、土壁にしたことで季節によって土の変化があること、また人間が年を取っていくのと一緒で土も年を取っていく良さがあるということもお聞きし、“生きているような変化”が今後も楽しみになりました。

最後に訪れたのは、不思議な町や作品展示、子どもたちが遊べる部屋など、ジブリの秘密がいっぱい詰まったジブリの大倉庫です。体験型の展示では、私の大大大好きなシーンでもある、『千と千尋の神隠し』の海上を走る不思議な電車にカオナシと乗るという体験ができたのがうれしすぎました。窓から見える景色からは、とっても遠いところへ移動しているんだろうなと感じられましたし、映画が好きすぎるからか、電車に乗った瞬間に懐かしいような、2回目の経験かのような感じがして不思議な気持ちがしました。

ジブリの大倉庫には、スタジオジブリがある東京・小金井市のちょっと昔をモチーフにした「子どもの街」もあります。子どもの街だけあって、小さな建物などが子どもたちの遊び場になっているのですが、デザイナーの清水郁菜さんと一緒に、通り抜けられる小道に入ったり、小さな入り口をくぐったり、ジブリの短編アニメーション『ギブリーズ』(2000年)、『ギブリーズ episode2』(2002年)にも登場する「カレーショップ トシちゃん」を発見してはしゃいだりもしました。

清水郁菜さんとジブリの大倉庫を巡ります

ほかにもこのエリアでは、ここでしか会えないパッチワークのネコバスにも出会えました! 中には子どもしか入れないのですが、とても触りたくなるし、入りたくなるかわいさです。こちらの制作も清水さんが担当されているのですが、生地へのこだわりや縫い方の技法など、作り手の愛情たっぷりの工夫を聞くことができました。

いろいろな愛が
ぎゅっと集まっている!

作り手の皆さんのお話を聞いていて思ったのですが、やはりジブリ愛がないとここまでこだわった展示の作成はできなかっただろうなと感じます。ジブリパーク制作の指揮を執った吾朗さんと作品を世に出した宮﨑 駿さんとの親子愛も展示の隅々から感じましたし、その吾朗さんの思いを受けてエリアを作り上げた方々の映画作品愛、展示作品愛もお話から伺えました。私自身も、『千と千尋の神隠し』を映画館で初めて見たところから始まった愛を持ってパークに伺ったこともあり、改めていろいろな愛がぎゅっと集まっている世界を体験できる場所だなと思いました。

ジブリパーク監督の宮崎吾朗さん
©Studio Ghibli

皆さんも、パークのおもしろさはもちろん、そのたくさんの愛を感じながらご覧いただければと思います。個人的には、案内役というよりただただ楽しみすぎている姿が全面に出ているかもしれないですが(笑)、作り手の思いをたっぷり取材しているので、隅々までご堪能いただけたらと思います。


「ジブリパーク“本物”への挑戦 ~滝沢カレンがのぞいた 舞台裏1000日~」

【放送予定】
4月29日(土・祝)[BSプレミアム・BS4K]
午後6:00

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