「正義の天秤」は、外科医から弁護士に転身した主人公・鷹野和也が、クセ者ぞろいの弁護士たちを率いて難事件の真相を暴く本格法廷ミステリー。2021年秋に放送され好評だった同作が、Season2として帰ってきます!
天才的な思考力と推理力を持ち、正義とは何か?を問い続けながら事件に関わる人々の魂を救う鷹野を演じるのは、亀梨和也さん。
約1年半ぶりに鷹野を演じた思いや、Season2ならではの見どころを語ってもらいました。
【あらすじ】
師団坂法律事務所の弁護士・鷹野和也(亀梨和也)は、少女監禁殺人事件の犯人・南野一翔(千葉雄大)の弁護を担当。じつは南野は、鷹野の恋人・雨宮久美子(大島優子)を襲った犯人でもあった。南野に対して複雑な思いを抱えながらも、「一生をかけて被告人の心を治療したい」という思いで裁判に臨み、無期懲役を勝ち取る。その後、鷹野は事務所を立ち去ったのだった。
それから3か月後。
師団坂法律事務所創設者の娘・佐伯芽依(奈緒)は、鷹野に事務所へ戻ってくるよう声をかけるが、鷹野は一向に姿を見せようとしない。
そんな中、鷹野や芽依の同僚弁護士・桐生実雪(大政 絢)の元に、自身が判事時代に殺人罪で無期懲役の判決を下した受刑者・出口聖大(駿河太郎)から再審請求の依頼が舞い込む。自らが下した判決を覆すことになるうえ、難易度の高い再審請求に挑もうとする桐生。そんな彼女の前に、鷹野が現れて…。
主人公・鷹野和也 役
亀梨和也 インタビュー

──シーズン2の制作が決まってから、どんな準備をして撮影に臨まれたのでしょうか?
シーズン1の撮影から約1年半時間が空いていたので、まずは前作を見直すことから始めました。声のトーンや口調、しぐさなど、前作で鷹野を演じていたときの感覚を思い出しつつ、シーズン2ではまた違った一面も描かれるので、前作を踏まえながらも新たな鷹野像を作り上げていったんです。
鷹野は絶対的な強さを持った孤高の弁護士で、前作では、師団坂法律事務所の仲間や被告人に対し、かなり高圧的な態度でズバズバ物を言う姿が印象的に描かれていました。
しかし今回の台本を読んでみたら、チームワークを重んじながら事件に向き合う姿勢や彼の心の揺らぎが前作よりも色濃く描かれていて。前作のときよりも人間味あるキャラクターになっていると感じたので、今回はもう少し自然な表情やしぐさで演じようと思いました。
──久々に撮影現場に入られての感想はいかがでしたか?
大半のキャストやスタッフがシーズン1に引き続き参加される方々だったということもあって、「ついこの間まで撮影していたんだっけ!?」と感じるくらい自然な雰囲気でクランクインしました。一瞬にして時間の空白がギュッと縮まったような気がしましたね。
続編ではありますが、シーズン1の良さを引き継ぎながら、撮影方法や演出面でも前作とは異なる手法を取り入れたりしていて、新たな物を作り出そうというスタッフの皆さんの熱がひしひしと伝わってくる現場でした。

僕自身も、前作で感じたことなどを踏まえて、ざっくばらんにお話させていただきました。例えば、鷹野は恋人の久美子(大島優子)を理不尽な暴力で傷つけられた過去を背負っているのですが、彼の正義との向き合い方は、一般的な弁護士とは若干乖離していると思うんです。それがこの作品の魅力でもあり、難しいところだなとも感じたので、そのギャップを埋めるためにはどう表現したらいいのかというディスカッションを重ねました。
──細部まで工夫されている様子が伝わってきました! ちなみに、前作では鷹野が事件の真相を頭の中で整理していくときにスーパーボールを弾ませる場面が印象的でした。
今回もスーパーボール弾ませていますよ! ちょうどワールドカップが終わったばかりのころだったので「足を使ってみようか?」とか(笑)。みんなでいろいろなバリエーションを考えて、楽しみながら撮影しました。
鷹野は天才的な頭脳を持つ反面、一風変わったところがあるキャラクターなので、彼の個性が際立つよう遊び心のある芝居がしたいと思っていたんです。ただ、シリアスな背景を背負っている人物でもあるので、どこまでやっていいのか、さじ加減がものすごく難しいんです。その辺りのバランスを常に試行錯誤しながら演じていました。
今回は、第1話の鷹野が最初に登場するシーンでかなり思い切ったことをやらせてもらったので、ぜひ楽しみにしていてください。
──確かに、前作の最終回で事務所を辞めてしまった鷹野がどんな形で戻ってくるのか、気になりますね。最後に、シーズン2ならではのポイントを教えてください。
鷹野は、恩人である佐伯真樹夫(中村雅俊)に代わって彼が設立した師団坂法律事務所を立て直すと言っていたのに、結果的には自身の事情で事務所を去ることになってしまいました。
彼は一体どんな思いで事務所に帰ってくるんだろう?仲間たちとの関係性はどうなるんだろう?と、僕自身すごく気になっていたんです。なので、台本には書かれていませんが、彼の“責任感”というのは演じるうえでの大事なテーマとして常に頭の中にありました。

シーズン2では、芽依(奈緒)、杉村(北山宏光)、桐生(大政 絢)、梅津(佐戸井けん太)ら事務所のメンバー一人一人のエピソードを軸に物語が展開していきます。鷹野自身が主体となって事件の真相を暴いていくというよりも、彼らを見守りながらアシストする立ち位置になるので、正義との向き合い方や裁判所での立ち居振る舞いも前作とは変わってきますし、新たな魅力を感じていただけるんじゃないかなと思います。改めて、正義とは何かを考えてもらえるきっかけになれば幸いです。
土曜ドラマ「正義の天秤 Season2」
【放送予定】
5月6日(土)スタート
毎週土曜[総合]午後10:00~10:49(連続5回)
【原作】大門剛明『正義の天秤』
【脚本】田辺 満、井上季子
【音楽】河野 伸
【出演】
亀梨和也、奈緒、北山宏光、大政 絢、佐戸井けん太、
大原櫻子・大島優子/竹中直人、中村雅俊、山口智子 ほか
Season1をまだ見たことがない人も、もう一度見たい人もイッキ見のチャンス!
Season2のスタートに合わせて、Season1を3夜連続で再放送します。
5月4日(木・祝)[総合]
第1回 午前1:25~2:14/
第2回 午前2:15~3:04 ※水曜深夜
5月5日(金・祝)[総合]
第3回 午前1:35~2:24/
第4回 午前2:25~3:14 ※木曜深夜
5月6日(土)[総合]
最終回 午前0:45~1:34 ※金曜深夜