現代に通ずる、戦国時代の人間模様とは

レギュラー番組への道「偉人たちの謝罪会見~時代を超えてゴメンナサイ~」

6月3日(土)[総合]午後11:30〜11:59

▶︎ 番組ホームページ

放送から1週間は見逃し配信をします(NHKプラス)

6月3日放送の「偉人たちの謝罪会見~時代を超えてゴメンナサイ~」は、偉人たちによる謝罪会見を通じて、歴史事件を解き明かします。

【あらすじ】
報道各所に届いた会見資料。そこには441年前の天正10年6月2日の文字が。送り主は、本能寺の変の首謀者、明智光秀だった! 謝罪会見を続けるうち、光秀は信長から受けた理不尽な仕打ちに対する怒りを吐露し始める。ただ、集まった記者たちは、光秀の発言に矛盾点を感じ次々と質問を投げかけた。騒然とする会場。そこに、なんと“あの男”が姿を現した! ついに441年の時を超えて歴史上の二人の人物の対決が始まる!

「偉人たちの謝罪会見~
時代を超えてゴメンナサイ~」
見どころポイント!

番組を制作した大里治磨さんに、見どころなどを聞きました。

謝罪会見は、
喜怒哀楽がかいま見える場

歴史番組はたくさんありますが、「タイムスクープハンター」や「信長のスマホ」など、歴史という題材はいろんな形で、取り上げることができます。以前、過去の謝罪会見の映像を集めた番組を制作しようとしたことがありました。これまでのさまざまな映像を見ていたときに、あの場は人間の喜怒哀楽がかいま見える場だとすごく感じました。
そこからヒントを得て、「謝罪会見」と歴史上の人物を掛け合わせると、すごくおもしろいことができるのではないかと思ったのが制作のきっかけです。

明智光秀(梶原善)が謝罪!? 次々と明かされる真相に記者(横山由依)も驚きを隠せない!

戦国の世は“謝ること”だらけ

放送中の大河ドラマが、「どうする家康」ということもあり、「戦国時代」の人物を取り上げたいとまず思いました。さまざまな愛憎が繰り広げられたであろう戦国の世だからこそ“謝ること”はたくさんあったのではないかと思ったのです。そんな中でも象徴的だったのが、「本能寺の変」。その背景には、上司との軋轢あつれきやライバルとの争いなど、現代人が直面する悩みや現状とも相通ずるものがあったと考えられます。そこで、本能寺の変を起こした明智光秀に謝らせたら、現代社会ともシンクロする、興味深い謝罪会見になるのではないかと思いました。

光秀が、あの名言を再現!

実は謝っていない!? 
謝罪会見をリアルに再現

亡くなったはずの光秀が甲冑かっちゅう姿で登場して、記者会見を行う。このシチュエーションがまず、おかしいですよね。そして、「このたび、私が起こした“本能寺”の不祥事により〜」という光秀の言葉で会見が始まる。ツッコミどころ満載の奇想天外な設定を、SNSでつぶやきながらでも楽しんでほしいですね。
謝罪会見とは言いながら、光秀からは謝罪の意思が感じられないかもしれません。これまでの歴史に残る会見でも、形だけ謝るような映像を見たことがあるかと思います。そういった部分もリアルに表現しています。

光秀、苦渋の表情の理由とは

梶原 善が明智光秀を熱演!

俳優の梶原 善さんが、明智光秀を演じてくれました。梶原さんは劇団出身なので、コミカルからシリアスなお芝居までこなす方。光秀の悲喜こもごもを表情豊かに演じてくれました。横山由依さんをはじめ、記者役の方々とのお芝居では、まるで舞台を見ているような感覚になります。梶原さんは、このおかしな設定の中で、大いに遊んでくれました。生き生きとしたお芝居にも注目してください。
横山さんは、史実を説明するセリフが難しく、覚えるのが大変だろうと思ったのですが、すごく楽しんで演じてくださいました。

本能寺の変の真相に迫るため、記者たちは資料を手に、光秀を追及する

光秀が抱えていた悩みが、
現代を生きるヒントに

舞台は会見場という質疑応答をするだけの場ではありますが、歴史資料を視覚的に分かりやすく、さらにおもしろく伝えられるように意識しています。史実に関しては、監修の先生と制作していますので、新しい史実を取り入れ、歴史好きの方にも楽しんでいただける番組になっています。
番組を見ながら、現代を生きる僕らが直面している問題に、偉人たちも悩まされてきたのかと安心していただいたり、考えるヒントになっていただけたらうれしいです。今後も、どんな偉人を取り上げるかアイディアはいろいろありますので、レギュラー番組として続けていきたいですね。

イラストで分かりやすく解説!
本能寺の変に関わった武士が残した貴重な資料も登場
突然、謝罪会見の場に現れたのは…

本能寺の変の真相は…。梶原 善さんの迫真のお芝居と共にお楽しみください。


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