「相葉雅紀さんの言葉は必聴です」番組プロデューサーが語る取材裏話!

陸海空 絶景ぜんぶ見せます!世界自然遺産 奄美沖縄

6月11日(日)[BSプレミアム/BS4K]午後2:00~3:30

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「奄美大島、徳之島、沖縄島北部、西表島」は、2021年に登録された日本で5番目の世界自然遺産です。

その大きな登録理由は「生物多様性」。中でも目を引くのは固有種の多さです。奄美大島と徳之島には原始の姿をとどめるアマミノクロウサギ、沖縄にはヤンバルクイナ、西表島にはイリオモテヤマネコなど、このエリアは世界でここにしかいない貴重な生き物の宝庫。固有種は動植物合わせて1000種を超えています。

番組ではこれらの生き物の生態映像をたっぷり盛り込みながら、照葉樹林の山々と川面に広がるマングローブ林を臨む奄美大島の絶景地にカメラを据え、大自然の魅力と亜熱帯の空気感を4Kで伝えます。出演は、相葉雅紀さん、宮崎美子さん、近藤春菜さんら。

番組を担当する小野泰洋プロデューサー(以下、小野P)による取材裏話を交えながら、生放送での見どころや相葉さんの起用理由なども聞いてきました!

マングローブ林や照葉樹林、
生き物たちを生中継!

■中継その① マングローブ林を観察

マングローブ林へ、カヤックで移動しながら分け入ります。中継の時間は潮が引く時間。干潟にいるカニやハゼの仲間にも出会えちゃうかも? また、塩水が入ってくる水の中でなぜ木が生きられるのかなども観察していきます。

■中継その② 2つのタイプの森を観察

マングローブの森と照葉樹の自然林が見える展望台から2つのタイプの違った森を観察します。

奄美大島のマングローブ林

■中継その③ 森に生息する生き物を観察

亜熱帯の森にはさまざまな生き物が生息しています。事前ロケでもさまざまな生き物が見られたとのことですが…中継当日は何が見られるのでしょうか? また、森の環境と生き物の暮らしが分かる最新の施設もご紹介します!

特別天然記念物アマミノクロウサギ

そのほか、奄美大島、徳之島、沖縄島北部および西表島の4つの島を紹介しながら、この地域の自然がどうしてこんなに貴重で大切にされてきたのか、どんな生き物が生息しているのかもVTRで見ていきます。人々が守ってきた自然との関わりとは? 一緒に学んでいきましょう~♪

小野Pの取材裏話

私はこの40年、自然番組の制作ばかりをしてきましたが、ここ最近、自然番組って少し視聴者に伝わりにくいし、難しく捉えられてしまう側面があるのではと思い始めていたんです。この世界自然遺産のシリーズでは、もっと多くの人に分かってもらえるように、専門的な言葉を一切使わないようにし、番組に登場してくださる専門家も地域の観光客向けのネイチャーガイドにお声がけして、分かりやすさを一番にお伝えできればと思っています。そのためには、相葉さん、宮崎さんらの素直なリアクションや言葉も重要です。事前ロケで相葉さんにも、「ネイチャーガイドの方のお話が分かりやすかった」とおっしゃっていただきました。それをそのまま番組にすることで、たくさんの方々に自然の大切さや重要さが軟らかくまっすぐに伝わるのではと思っています。さまざまな中継先でどんなお話が聞けるのか、ぜひご注目ください。

出演するのはこの方々!

■ナビゲーターは相葉雅紀さん

当日の生中継はもちろん、事前ロケで何度か奄美へ渡っていた相葉さん。天然記念物のアカヒゲの巣を観察したり、ハブにも遭遇したりしました。そんな姿をVTRでお届けします。ネイチャーガイドによると、「ハブがいるから奄美の森が守られている」。そこにはどんな謎があるのでしょう。相葉さんとともに探っていきましょう!

小野Pに相葉さんの起用理由を聞きました!

相葉さんは、2012年にNHKのスタッフが約2年半かけて撮影・制作したドキュメンタリー映画「日本列島 いきものたちの物語」でナビゲーターとして出演していただきました。私はそのときの共同プロデューサーで、相葉さんはその際のロケで、撮影する動物への間合を分かっていたこと、リアクションが素直だったこと、そして自然が広がる場所にどう自分をなじませるかができる人だなと感じていたので、“自然番組を伝える人”として最適だと思いお声がけしました。

小野Pが撮影したロケの様子

■メインロケの担当は宮崎美子さん

宮崎さんも、事前ロケでヤンバルクイナが生息している沖縄山原やんばる地方を訪ねています。めったに見られない幻の鳥のヤンバルクイナですが、その日は宮崎さんパワーが発動して…!? この先は番組で確かめてみてください! 宮崎さんと一緒に、なぜ人里にヤンバルクイナが生息しているのかも探っていきます。

事前取材で沖縄山原地方を訪ねた宮崎美子さん

小野Pに宮崎さんの起用理由を聞きました!

宮崎さんとも、これまでのお仕事でご一緒している信頼関係があったのが一つと、彼女の著書『「生きもの」への礼儀 - 自然を畏れ、守り、育て、愛する人へ』で、ご自身が世界各地で出会った生き物について思いをつづられているのですが、そこには屋久島や知床のことも書いてありました。また、彼女は学生時代に知床の自然を守り残すために土地を買うという運動に参加しているなど、今回の番組のコンセプトを先取りしていたこともあり、お声がけしました。

「ダーウィンが来た!」
との連動も!?

6月11日(日)午後7:30から総合で放送の「ダーウィンが来た!」との連動も決定しました!

番組に相葉雅紀さん、近藤春奈さんが引き続き生出演し、生き物たちが生息している場所にカメラを据え、夜の森をじっくり観察します。カエルやヘビ、夜行性で活発になったアマミノクロウサギも見られるかも!? ぜひご注目ください。

生放送を前に…小野Pのまとめ

世界自然遺産は日本に5か所ありますが、そのうちの屋久島と白神山地が登録されてから今年で30年です。番組で狙いたいのはやはりそのままの大自然です。自然保護エリアの中に入り中継をするので、機材やケーブルなどで自然を傷つけないようしっかり対策をとって撮影を進めています。中継でリアルな自然を感じてもらいながら、VTRやNHKの自然番組のアーカイブをうまく組み合わせつつ、なぜここが世界遺産になり、どんな魅力があるのかなど、大事なところをしっかりお伝えしたいと思います。また、30年で変わったもの、変わらないもの、次に残していくためにはどうしたらいいのかという話も専門家に軟らかい言葉で伺います。単純に「自然を守っていきましょう」ではなく、もう少し現実に即してどのように守られてきたのか、そこにたどりつくには課題があるのだというところまで伝わるといいなと思っています。
前回、第1回の放送の際は、SNSにたくさんの書き込みをいただきました。一般の方々の素直な思いや、相葉さんのこの言葉に響いたなどのつぶやきもあり、相葉さんのメッセージ力を改めて感じました。今回も、前回同様、たくさんの方々に見ていただけるとうれしいです。
番組は、4Kの美しい映像と自然の音のみの大自然を堪能できる場面もご用意しています。見られる方は同時放送をしている4Kのチャンネルでご覧いただけるとより楽しめると思います。ぜひ放送当日を楽しみにしていてください。

天然記念物アカヒゲは見られるのでしょうか

今後の放送予定はコチラ

絶景に浮かぶ進化の箱舟 小笠原諸島(7月放送予定)

東京から千キロ離れた絶海の島々は、偶然たどりついた生き物や植物が隔離進化を遂げた進化の宝石箱。父島を中継で結び、不思議なカタツムリの生態や、サメの住む入り江や美しいサンゴの大群落の今をライブで体感する。

森と海・野生の大集結 知床(9月放送予定)

驚異的な密度で生息するヒグマ、それを支えるマスの大回遊、沖合に集結するシャチや海鳥…世界が注目する森と海のつながりを、知床五湖をベースに船やドローンで中継リレー。原生自然の生態系を陸・海・空から立体的に紹介。

ブナの聖域・命の宇宙 白神山地(10末 or 11月放送予定)

小笠原氷河期に地球上から姿を消した原始的なブナ林が奇跡的に生き残る山域。豪雪に適応したイヌワシ、カモシカなどの希少な動物が生息する。マタギなどの人と共に暮らす森や神秘的な青い池・十二湖青池などから、全国の世界自然遺産とも連携して未来へ伝えるフィナーレとしたい。


「陸海空 絶景ぜんぶ見せます!世界自然遺産 奄美沖縄」

【放送予定】
6月11日(日)[BSプレミアム/BS4K]午後2:00~3:30

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