特別展「やまと絵 -受け継がれる王朝の美-」関連番組の紹介

平安時代前期に成立したやまと絵は、以後さまざまな変化を遂げながら連綿と描き継がれてきました。優美、繊細といったイメージで語られることの多いやまと絵ですが、それぞれの時代の最先端のモードを貪欲に取り込み、人びとを驚かせ続けてきた、極めて開明的で野心的な主題でもありました。伝統の継承、そして革新。常に新たな創造を志向する美的な営みこそが、やまと絵の本質と言うことができるでしょう。

本展は千年を超す歳月のなか、王朝美の精華を受け継ぎながらも、常に革新的であり続けてきたやまと絵を、特に平安時代から室町時代の優品を精選し、ご紹介するものです。これら「日本美術の教科書」と呼ぶにふさわしい豪華な作品の数々により、やまと絵の壮大、かつ華麗な歴史を総覧し、振り返ります。

特別展「やまと絵 -受け継がれる王朝の美-」

会期:2023年10月11日(水)~12月3日(日)
土・日・祝日のみ事前予約制(日時指定)
※会期中、一部作品の展示替えおよび巻替えがあります。

会場:東京国立博物館 平成館(東京都台東区上野公園13-9)

開館時間:午前9時30分~午後5時
※金曜・土曜は午後8時まで開館
〈総合文化展は午後5時閉館、ただし11月3日(金)より、金曜・土曜は午後7時閉館〉
※最終入場は閉館の60分前まで

休館日:月曜日
※ただし本展のみ11月27日(月)は開館

主催:東京国立博物館、NHK、NHKプロモーション、読売新聞社

問合せ:050-5541-8600(ハローダイヤル)

▶ 公式サイト
※クリックするとNHKサイトを離れます

メイン画像では、下記作品画像の一部を使用しています。
国宝 日月四季山水図屛風(金剛寺蔵)/国宝 信貴山縁起絵巻 飛倉巻(朝護孫子寺蔵)/国宝 鳥獣戯画 甲巻(高山寺蔵)/重要文化財 浜松図屛風/重要文化財 月次風俗図屛風/国宝 一遍聖絵 巻第七/国宝 平治物語絵巻 六波羅行幸巻/重要文化財 佐竹本三十六歌仙絵 壬生忠峯/重要文化財 紫式部日記絵巻断簡/国宝 片輪車蒔絵螺鈿手箱/重要文化財 砧蒔絵硯箱
※所蔵先の記載のないものはすべて東京国立博物館蔵

関連番組情報

びじゅチューン!
「鳥獣戯画ジム」

【放送予定】
10月31日(火)午後5:30~5:35
11月3日(金・祝)午後11:50~11:55

発想の源になった作品は「鳥獣人物戯画」(高山寺)。「日本最古の漫画」といわれることもある、12メートルにも及ぶ絵巻物。平安後期から鎌倉時代の作品で、動物たちの遊びや運動競技、法要やケンカなど当時の世相を思わせる場面が描かれている。墨一色のストイックな画面でスポーツなどに励む姿から「トレーニングジム」を想像し、その光景を歌にした。

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びじゅチューン!
「続いては、信貴山の石橋さ~ん」

【放送予定】
11月7日(火)午後5:30~5:35
11月10日(金)午後11:50~11:55

発想の源は、国宝「信貴山縁起絵巻しぎさんえんぎえまき」(信貴山しぎさん朝護孫子寺ちょうごそんしじ所蔵)。「信貴山縁起絵巻」(一巻)のストーリー全体を、現場リポーター(石橋さん)がつぶさにレポート! たまたま紅葉中継で現場にいた地元テレビのリポーターが、飛び鉢事件に遭遇したという設定。多彩なカメラワークで、信貴山のふもと、山の上、ふたたびふもと…と中継を続ける。

▶ 番組ホームページ

びじゅチューン!
「ヘルスチェックインザヘル」

▶ YouTube
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「特別展やまと絵」会場にて(右から、東京国立博物館 絵画・彫刻室長 土屋貴裕さん、画家・山口 晃さん、モデル・市川紗椰さん、歌舞伎俳優・中村壱太郎さん、MC・柴田祐規子アナウンサー)

日曜美術館
「まなざしのヒント 特別展やまと絵」

【放送予定】
11月12日(日)午前9:00~9:45
11月19日(日)午後8:00~8:45

美術の楽しみ方を展覧会場で実践的に学ぶ好評シリーズ「まなざしのヒント」。3回目の今回は話題の特別展「やまと絵」(東京国立博物館)を取り上げる。国宝の平安絵巻、洗練さを極めた白描画、華麗な室町屏風(びょうぶ)の傑作をひもときながら「日本美術の王道」といわれるやまと絵の鑑賞のしかたを伝授。講師は画家・山口 晃さんほか。これから美術に親しみたい人ももっと深く知りたい人も必見! 日本が生んだ美のすばらしさを堪能あれ。

▶ 番組ホームページ

関連番組情報、ぞくぞく公開します。

関連上映

8K番組「国宝 源氏物語絵巻 Genji Illustrated」(初回放送2017年)

特別展「やまと絵 -受け継がれる王朝の美-」開催期間中、東京国立博物館 平成館1階ロビーで上映予定です。

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