祖父の思いを知り…涙があふれ出した

収録を終えたばかりでまだボーッとしていて、おそらく今いろいろな情報を頭の中で処理中なんだろうなと思いますが、すごく温かい気持ちになりましたね。自分のルーツを知ることは僕の願いでもあったので、今回深く調べていただけて本当にありがたいなと思いましたし、今後の生き方や考え方にも影響を及ぼすような事柄がたくさんありました。もちろんポジティブな意味で。
両親もオンエアを見て初めて知ることが多いでしょうから、びっくりするんじゃないですかね。今回の「ファミリーヒストリー」を機に、両親や家族、親戚と話ができたらすごくいい年末年始が過ごせそうです。

自分の名字や名前にも誇りが持てました

今の自分のこの性格や、両親や祖父のことも、僕自身の視点からは当然把握しているんですが、両親から僕に向けた気持ちや、祖父母や親戚たちからの僕への思いを知ることができて、全部しっくりと嵌はまったんですよね。「なるほどな、だから祖父はそういう姿勢で僕に接していたのか」とか。
家族への思い入れや付き合い方は絶対に変わるんじゃないかなと思います。お墓参り以外にも、今回調べていただいたゆかりの所がたくさんあるので、自分の足で訪ねて自分の目で見ることもしたいなと思いましたし、自分の名字や名前にも誇りが持てました。僕は芸名ではなく本名で仕事をしているんですが、誇りを持って、家族に恥ずかしくないように活動していこうと思いました。

来年の「光る君へ」という作品の中でも…

これからの役者の仕事の上でも乗っかる部分が絶対にあると思います。役についての調べ方や、調べたことの受け止め方も変わってくると思うので、僕自身それを楽しみながらやっていきたいです。来年の「光る君へ」という作品の中でも何か一つでも発揮して、作品の一部になれるようにしたいですし、そうできるんじゃないかなと思って、すごく今、現場に行くのがまた楽しみです。
実在の人物を演じるときには時代背景も調べますが、自分のルーツを知ったことで、過去の時代も立体的に受け取れる感覚があるかもしれないですね。さきほど家系図もいただいたので、（「光る君へ」の舞台となる）当時に遡さかのぼってみて「このころに自分の祖先はこうだったんだ」と思うだけでも面白いですよね。もしかしたら、（祖先と）自分の演じる役との絡みがどこかであったかもしれない…なんて考えると本当に楽しみです。家系図は文字通り「家宝」にさせていただきます。

ファミリーヒストリーをご覧くださる皆さんへ

本当にびっくりするエピソードばかりでした。僕も情報の整理が追いつかないくらいたくさん調べていただいたし、ちょっと言葉ではなかなか表現しづらいくらいの時間になったと思っています。自分を形成してくれているルーツや環境、その大きな流れのようなものを知ることができて、極上の時間でした。ご覧くださる方の琴線に触れられたり、ご自身の家族や大切な方、周りの方たちとの関係ももしかしたら少し変わって見えてきたりするんじゃないかなと思うので、ご覧いただけたらうれしいです。