比嘉愛未、西野恵未が語る 心もお腹も満たされる癒やしのドラマ

夜ドラ「作りたい女と食べたい女」シーズン2

1月29日(月)スタート
毎週月~木曜[総合]午後10:45~11:00(全20回)

▶ 番組ホームページ

放送から1週間は見逃し配信をします(NHKプラス)

夜の15分という短い時間で楽しめる「夜ドラ」に、一昨年、SNSを中心に話題となった『作りたい女と食べたい女』の続編が登場します!

主演は、前作から引き続き、自らの恋心に向き合う「野本さん」を丁寧に演じた比嘉愛未さん。相手役には、同じく前作でドラマ初出演ながら抜群の存在感を発揮した「春日さん」役・西野恵未さんです。

シーズン1では、料理を「作る」ことが好きな野本さんと「食べる」ことが好きな春日さんの日常を通して、2人の間で通わせ合う心の交流が描かれました。前作の終盤では、春日さんへの恋心に気づいた野本さんの姿が描かれましたが、シーズン2では、どんな2人の物語が紡がれるのでしょうか。そしてどんなおいしそうな料理が描かれるのでしょうか。新たに登場するキャラクターとともに、平日の夜を彩る“夜ドラ”の15分間をお楽しみください。

あらすじ

料理好きの野本さんと食べることが好きな春日さん。女性同士の恋愛を描く人気漫画『作りたい女と食べたい女』をドラマ化。新たな友人たちとの関係や、2人の恋の行方を描くシーズン2。
年末年始の料理にお金を使いすぎてしまった野本さんと春日さんは、2人で食事することを控え、それぞれ節約料理に励んで報告しあうがどこか寂しい。そんなとき、野本さんは、SNSでやりとりしているyakoさん(ともさかりえ)と交流を始め、春日さんは、隣に引っ越してきた南雲さん(藤吉夏鈴)と出会う。彼女たちが心を通わせ、ときに支え合い、ときに料理を囲んで楽しい時間を過ごしながら、それぞれが抱える悩みや生きづらさと向き合っていく。

作りたい女・野本ユキ(比嘉愛未)
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食べたい女・春日十々子ととこ(西野恵未)
インタビュー

2人で「続編が見たい!」と話していました(西野)

比嘉愛未(以下、比嘉)シーズン1を撮影していたのが一昨年の秋ごろ。クランクアップの日は、恵未がこらえきれなくて泣いちゃって。キャストもスタッフもみんな相性の合う方々ばかりだったので、もっとこの世界に浸りたいなと思っていたら続編決定の連絡をいただきました。あの現場に戻れるんだと素直にうれしかったですね。(隣の西野さんに向いて)恵未はどうでしたか?

西野恵未(以下、西野)私も同じ感覚でした。ずっと続いていくような心地の良さに「続編がないわけないよね!」と思ってはいたんですが、実際にご連絡いただいたときはすごく驚いてしまって(笑)。2人の生活をまたのぞき見できるんだという、うれしさがありました。

比嘉:それすごく分かる! 自分たちで演じておきながら不思議なんだけど、シーズン1が終わったあともどこかの世界で野本さんと春日さんが生きてる感覚があるよね。前作をきっかけに、恵未とは同い年というのもあってよく2人でごはん会をしているんですけど…。

西野:2人で話しているときも視聴者目線になって「続きが見たいよね!」と盛り上がったりもして(笑)。

比嘉:続編をやるからには前回よりもさらにブラッシュアップさせたいという思いがあるので、どうしようかって2人で話したりもしたよね。

深みのある会話劇を楽しんでほしい(比嘉)

比嘉:シーズン2は、野本さんと春日さんの前に、少食であり、人前で食事をすることができない「会食恐怖症」の“食べたくない女”・南雲世奈さん(藤吉夏鈴/櫻坂46)や、野本さんがSNSで知り合うレズビアンの女性で料理をしたくない“作りたくない女”・矢子やこ可菜芽かなめさん(ともさかりえ)が登場して、2人の視野が広がるような、深みが増していくような展開になっていくんです。

南雲世奈役の藤吉夏鈴(櫻坂46)

西野:この4人の関係が物語をおもしろくさせていますよね。

比嘉:登場人物たちの深い会話劇が増したことで、言葉に出して話すことで気付きがあったり、自分を見つめ直したり、立ち止まったり成長したりしていきます。不思議だったのが、野本さんのセリフが、私が野本さんとして想像する気持ちとリンクすることでした。だからストレスなくセリフがつながっていくんです。改めて脚本の山田由梨さんを尊敬しました。等身大の会話の心地よさがあるから、多くの方々に “つくたべ”を応援していただけるのかなと思いますね。って私ばっかりしゃべってるね!(笑)

西野:ひゅ~!いいんですよ、うちの看板なんですから(笑)。続編での春日さんは、シーズン1の彼女の中にもすでにあったのかもしれない感情や、考えがたくさん見えてきます。それは、打ち明ける相手が野本さんだったり、関係性ができていく南雲さんだったりするからだと思いますが。

比嘉:春日さんの心情は、シーズン2のおもしろいところのひとつでもあるよね。

西野:“前回からの続きをお届けする”という中で、春日さんとしての立ち位置や野本さんとの向き合い方への変化はもちろんありますが、「春日十々子ととこ」という人物像そのものは変わらないぞというスタンスで撮影に臨んでいた気がします。

比嘉:おもしろかったのは、シーズン2の台本の最初の読み合わせのとき。お互い第一声がちょっと違っていたことです。恵未は、春日さんを演じるときは声のトーンを落としていて、逆に私は野本さんを演じるときは自分の地声よりもトーンを上げているんですが、その日はトーンやリズムを取り戻すのが大変でした。特に春日さんは、言葉を受け止める“間”を大事にして話し出すキャラクターなので、監督と恵未がすごく話し合っていたよね。

西野:シーズン1の間でも、春日さんも心境の変化がたくさんあったので、その都度テンポ感やトーンを変えたりしていたんです。でも久しぶりに「春日さん」として話したらシーズン1の初回のトーンに戻っていて(笑)。

比嘉:やっていったら思い出して、また息が合っていきましたね。個人的には、原作がある作品は、その原作のキャラクターにどれだけ「音」を合わせられるか、どれだけキャラクターを想像できるか、そのキャラクターに違和感がないかが大事だと思っているので、そこも見ていただけたらうれしいですね。

親子丼、鍋、アレンジ餅、シチュー…イチオシの料理シーンは?

比嘉:野本さんが作る料理にも注目いただきたいんですが、シーズン2は、前作のように「たくさん作る」というのではなく、日常になじみのあるお料理とともに物語が進んでいくんですよね。個人的には親子丼がおいしかったです。ほっとするおいしさで。ほかには鍋料理など湯気が感じられる季節の料理がたくさん出てくるんですよね。恵未はアレでしょ?

西野:そう、餅です。ベーコンチーズ餅はおいしかった~。あとは、私も鍋のシーンが大好きで、お出汁だしがおいしすぎて本番で表情に出てしまうかと思ったのと、「雪が降っているからみぞれ鍋にした」という、季節感を大事にしている野本さんと春日さんのセリフもかわいくて。あと、シチューに感動してたよね? 料理監修の方にレシピを聞きに行ったりして。

比嘉:行った!(笑)シチューって、市販のルーで簡単に作ることもできるじゃないですか。でも劇中ではルーも、いちから作ったんです。プライベートでも過去にルーから作ったことはありましたが、やはりおいしさが全然違ったので、個人的にも再挑戦しようと思って。私自身も料理が好きなので、野本さんの料理好きな部分はとっても共感できます。

ドラマを見て優しい気持ちになってもらえたら(比嘉)

比嘉:前回の放送から1年ほどが経っても、待っていてくださる方がたくさんいると聞いて本当にうれしく思っています。前回から応援してくださっている方も、今回初めてご覧になる方も、登場人物たちの優しい世界観にきっとハマっていただけるんじゃないかなと思います。それくらい押しつけがなく、さまざまな人たちに寄り添う作品を目指していますので、このドラマを見て優しい気持ちになってもらえたらうれしいです。

西野:どこかで生活していそうな人たちのお話なので、見てくださる皆さんのそれぞれの生活の中にひとつでも届くものがあればいいなと思いながら作っています。ご覧いただけたらうれしいです。

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