写真家・松本紀生が、アラスカの大自然をご案内!

アラスカ・大自然の話をしよう~秋冬編~

2月12日(月・休)[Eテレ]午前9:00〜9:30

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放送から1週間は見逃し配信をします(NHKプラス)

『アラスカ・大自然の話をしよう』は、写真家・松本紀生(のりお)さんが、およそ30年にわたりアラスカで収めてきた写真、映像、音で、子どもたちに大自然のすばらしさや尊さを伝える番組です。
昨年8月に放送した第1弾【春夏編】では、クジラやクマなどの野生動物の迫力ある映像を紹介しました。

第2弾となる【秋冬編】では、紅葉で染まる原野、野生動物との貴重なコミュニケーション、気温マイナス50度にもなる過酷な世界で50日間たった一人のキャンプ生活、北米最高峰の山デナリの上でうごめくオーロラなど、圧倒的な大自然の様子をお届けします!

番組に出演し、ユーモアあふれる語り口で、現地の様子を伝える写真家の松本紀生さんに、撮影でのこだわりやアラスカの魅力を聞きました。また、番組プロデューサーからの見どころもご紹介します。

松本紀生

写真家。1972年愛媛県生まれ。大学時代に写真家・星野道夫氏の著書に出会い、アラスカに渡り写真家になることを決意。写真界の芥川賞ともいわれる木村伊兵衛賞に写真集「原野行」がノミネート。アラスカの圧倒的な大自然の魅力にとりつかれ、日本とアラスカを行き来することおよそ30年。1年の半分以上、地元住民も寄り付かない秘境でたった一人キャンプ生活をしながら撮影をしている。

松本紀生さんインタビュー

アラスカは、手付かずの大自然が残っている「地球の宝物」のような場所

──番組へのご出演が決まった際のお気持ちはいかがでしたか?

第1弾の放送(春夏編 2023年8月4日放送)で、春と夏のアラスカの映像をご紹介しましたが、それはアラスカのほんの一部なんです。アラスカは一年中寒いというイメージを持たれる方も多いですが、ちゃんと四季があるんですよ。そして季節によって見える景色が全く変わります。なので、いろんな表情を持つアラスカをご紹介できるのは、とてもうれしいです。
SNSを通じてたくさんの方からご感想もいただき、「なかなか見ることができない世界を分かりやすく教えてくださり、ありがとうございました。」というメッセージもありました。アラスカは、行きたくても気軽には行けない場所なので、僕が撮影した写真や映像で、少しでもアラスカを知っていただけたのは、うれしかったですね。

アラスカの秋の様子
人前にめったに姿を現さないオオカミを撮影

──思うような一瞬を捉えるために、どういった工夫をされていますか?

「自然」を相手に撮影を行なっているので、僕が撮りたいと思うものが必ず撮れるわけではないんですよね。撮れるだろうと思ってその場所に行っても、チャンスに全く恵まれなかったり、そうかと思うと突然撮ることができたり。こちらの思うようには撮影が進まないんです。なので、僕はできるだけ長い期間、一箇所にとどまって、自然や時の流れに自分を合わせるように、じっくりと取材をするようにしています。

北米大陸で一番高い山「デナリ」のふもとにかまくらを作り、キャンプ生活をしながら撮影を行う

──今回紹介する映像や写真の中で、松本さんにとって印象深いものはありますか?

空全体を覆い尽くすほどの大きなオーロラが出たときに、オオカミが遠えを始めたんです。オーロラが縦横無尽にうごめいている映像と共に、その遠吠えの音も撮ることができました。これはめったにないことで、番組の構成が出来上がり、改めて見直したときも、「こんなことが起きていたのか」とゾクゾクしましたね。
あの空の下にいたら、どこにいても絶対に視界に入ってしまうような大きなオーロラだったので、オオカミもきっとオーロラを見ていたと思います。遠吠えをせずにはいられなかったのかもしれないですね。彼らがどんな感情を抱いていたのか、それを想像するだけでも面白いです。

「デナリ」とオーロラ

──アラスカでの撮影の中で一番心に残っているエピソードを教えてください。

それは冬のデナリでの初めてのキャンプです。もう20年以上も前ですが、それまで氷の上でキャンプをしたことがありませんでした。1か月滞在しましたが、オーロラは全く出ず、雪はたくさん降るし、気温もマイナス40度まで下がり、さらにはストーブが壊れてしまって…。それでも自分が持てる力を全部発揮して、なんとかキャンプを終えて旅の拠点としている村に戻りました。写真は一枚も撮れませんでしたが、「自分はこういうことがやりたかったんだ」と、実感することができたんです。目標に向かってとにかく頑張って、「燃え尽きた!」と言えるような、そんな旅や生き方がしたいと確信することができました。

キャンプを始めて28日目にやっと出会えたオーロラ
松本さんもめったに出会えない赤いオーロラの撮影に成功

──松本さんの映像や写真を見ながら一緒にトークを繰り広げる、小林優仁(まさひと)さんと浅田芭路(はろ)さんとの共演はいかがですか?

優仁くんはどんなことにも興味を持っていて、もしかしたら将来アラスカに行くんじゃないかというぐらいの好奇心を感じました。だから、アラスカのことを紹介していると、良い反応が返ってきてすごく楽しいんですよ。
芭路ちゃんは、とてもこまやかな感性を持っているように思います。オーロラの映像の中で、ちょっとした変化が起きたのですが、芭路ちゃんがすぐに気づいたんですよ。映像を見ながらいろんなことを感じてくれているんだなととてもうれしくなりましたね。

松本さんが撮影した写真や映像を見ながらトークを繰り広げる、小林優仁さん(左)と浅田芭路さん(中央)

──視聴者の方にメッセージをお願いします。

アラスカは、手付かずの大自然が残っているということがいちばんの魅力です。そういった場所はなかなかないので、「地球の宝物」だと思います。そこで撮影した美しい自然や野生動物の映像を紹介しながら、地球温暖化による異変についても取り上げています。今回ご覧いただく映像は、僕自身、撮っていてとても衝撃を受けました。視聴者のみなさんにも、番組でご紹介するきれいな自然を守っていきたいと思っていただけたらいいなと思っています。
大自然の映像や写真は、年齢や性別問わず、きっと心に響くものがあると思います。ぜひご家族で見ていただいて、感動を共有しながらあたたかい時間を持っていただけたらうれしいです。

アラスカの氷河。地球温暖化による異変も紹介する

番組プロデューサー
ここが見どころ!

松本さんの映像や写真は、誰も行かない場所の様子を伝えてくれるので、“人類の財産”だと思うんです。今回、番組で紹介するものはどれも、シンプルにすごいなと感じます。松本さんが撮影したものを見ていると、自然のすごさや神秘、あるいは人間のちっぽけさなども感じ取れるのではないでしょうか。
また、松本さんの語り口も見どころの一つ。どんな様子でどんな言葉を使って伝えているかにも注目いただけたらと思います。

松本さんが新しく撮影した、アラスカの夏の写真もご紹介

第1弾【春夏編】を再放送!ラジオ第1では、第2弾【秋冬編】の特別版も

「アラスカ・大自然の話をしよう」第1弾(春夏編)[再放送]

【放送予定】
2月7日(水)[Eテレ]午後7:25〜7:55

第2弾(秋冬編)の前に、ぜひ第1弾の再放送もご覧ください!


ちきゅうラジオ
「アラスカ・大自然の話をしよう~秋冬編~」特別版

【放送予定】
2月17日(土)[ラジオ第1]午後5:05〜6:50

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冬のアラスカでキャンプ中の松本さんに生電話で、現地の様子をインタビュー! さらに、2月12日の放送(Eテレ)では、時間の都合上残念ながらカットとなったお話をご紹介。冬のキャンプ地で遭遇した動物とのエピソードや、極限の環境下でのストイックな食生活についてなど、盛りだくさんな内容でお届けします。

アラスカの大自然の魅力が満載! 写真家・松本紀生さんとのアラスカの旅へ出発しましょう。

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