2月23日(金・祝)の総合テレビは、イチオシ番組がたくさん!
『タサン志麻の小さな台所』『ファミリーヒストリー 石川佳純』『ひむバス!』について、出演者や制作者のインタビューを交えながらご紹介します。
タサン志麻の小さな台所 自分の味のつくり方
「きょうの料理」の人気シリーズが特別編に!
“予約のとれない伝説の家政婦”タサン志麻さんが、季節の料理と暮らしを楽しむヒントを提案する「きょうの料理」の人気シリーズ『タサン志麻の小さな台所』。番組では、去年春に東京から自然豊かな山里に移住した志麻さん一家の1年を、春・夏・秋・冬と4回にわたって見つめてきました。
今回は、過去の放送で志麻さんがつくった料理の中から、厳選したレシピを紹介!
この1年を振り返りながら、志麻さん流の料理上達のヒントもお届けします。放送を前に、志麻さんにインタビュー。移住してからの変化や料理への思いを聞きました。
タサン志麻さんに聞く「小さな台所」の豊かな暮らし
──移住されてまもなく1年が経ちますが、暮らしにどんな変化がありましたか?
朝起きて鳥のさえずりが聞こえたり、美しい花や緑に触れたり、子どもたちは虫と遊んだり。自然を身近に感じられる今の暮らしはすごく気持ちがよくて、家族もリラックスしているので表情が生き生きとしています。人との距離感も近くなりました。近所の方から野菜をたくさんもらったり「みんなで大根を収穫しにおいでよ」と声をかけてもらったり、いつも気づかっていただいて。人のつながりが深くて、皆さん温かいんです。
東京のほうが食材の種類も豊富ですし買いに行くのにも便利ですが、食材の鮮度は、やはり格別だと実感しています。畑で収穫したばかりのネギや大根はみずみずしくて本当においしいんです。この時期は、菜の花をたくさんもらうので菜の花の料理をつくる機会が多いのですが、「この土地でこの季節だからこそ食べたい」という料理のアイデアが広がって、季節の移り変わりが以前よりも楽しみになりました。
──このシリーズでレシピを提案される際に大事にしている点を教えてください。
「料理」というと、キッチンに立ってレシピに沿ってつくることをイメージされる方が多いかもしれませんが、私はつくって食べるところまでが料理だと考えています。料理って毎日やらなきゃいけないじゃないですか。だから「きょうは何をつくろう」と悩んで疲れて終わってしまうのではなく、簡単につくれて楽しく食べて終わってほしい。私も、家で料理をする際にそれをいちばん大事にしています。サッと簡単につくるコツがわかって時間をうまく使えたら、料理がすごく変わるので、それがうまくいくようなレシピをいつも心がけています。
──これから番組をご覧になる視聴者の皆さんにメッセージをお願いします。
レシピどおりに一生懸命つくることがおいしさにつながるわけではないので、まずは自分や家族が好きな味を知ることが大事だと思います。「もっと濃い味つけにしよう」「もう少し火を通したい」など、好みに合わせて冒険しながら自分の味をつくっていただくと、もっと料理が楽しくなると思います。私も、皆さんにより料理を楽しんでもらえるようなレシピづくりをしていきたいです。
「タサン志麻の小さな台所 自分の味のつくり方」
【放送予定】
2月23日(金・祝)[総合]午前9:15〜9:59
【語り】
浜野謙太(ミュージシャン・俳優)
ファミリーヒストリー「石川佳純」
卓球五輪メダリスト・石川佳純のルーツが明らかに!
著名人の家族の歴史を本人に代わって徹底取材する番組「ファミリーヒストリー」。
今回は、オリンピック3大会連続でメダルに輝き、日本卓球女子の歴史を切りひらいてきた石川佳純さんのルーツを探ります。
去年5月に競技を引退した石川さんは、「新たな道を探している今、家族がこれまでどんな道を歩んできたのか知りたい」と、番組に出演しました。収録直後のご本人にインタビューし、率直な感想を語っていただきました。
母方の家系図にあの天才軍師の名前が!
まずは、母・久美さんが生まれた小川家のルーツを求めて福岡県へ。小川家の家系図をたどると、そこには大河ドラマの主人公にもなった戦国武将・黒田官兵衛の名が記されていました。官兵衛と小川家の深いつながりに、スタジオは騒然! さらに、佳純さんの祖父・末弘さんの歩みを振り返ると、佳純さんに宿る“勝負師”の気質と重なる共通点が見えてきました。末弘さんの意外な素顔と、佳純さんへの思いとは?
父方のルーツは島根県の世界遺産にあり
一方、父・公久さんが生まれた石川家のルーツは島根県にありました。石見銀山の役人だった11代前の先祖・勘左衛門は、ある悲しい出来事を機に大満寺という寺を開きました。今も残されている阿弥陀如来像に込められた思いとは? また、天性の明るさで多くの人に愛された祖父・四郎さんの人生をたどり、佳純さんとの絆を見つめます。
収録直後の石川佳純さんにインタビュー
家族のことって、知っているようで意外と知らないことがたくさんあるものですね。
取材していただいたVTRを見て、なんとなく歩んできた道も、ベースには先祖や祖父が歩んできた道があり、そのルーツを受け継いで今の自分があるのだと感じました。
──特に心に残ったエピソードを教えてください。
黒田官兵衛の話は今まで家族の誰からも聞いたことがなかったですし、まさかあの「関ヶ原の戦い」に自分の先祖が参戦していたなんて思いもしなかったので、驚きました。しかも、大河ドラマに出てくるエピソードに先祖が関係していたりして、思わず「えええっ!?」と叫んでしまいました(笑)。
この番組で取材していただかなければ知る機会がなかったと思うことがたくさんありましたが、特に祖父にまつわるエピソードは、グッときました。ふだんは寡黙で「佳純ちゃんがんばれ」としか言わなかった祖父が、日記に私へのエールをたくさんつづってくれていて。いつも、みんなで卓球の試合を応援しに来てくれていましたが、私の知らないところでもこんなに応援してくれていたのだと知ってうれしかったです。
──ご自身のルーツを知って、今後の活動にどう生かしていきたいですか?
「これだと決めたことは貫き通す」という私の性格は、先祖代々受け継がれてきたものだと強く感じたので、今後も「これだ」と思うことを見つけていきたいですね。
選手を引退してから「自分探し」の時間が多かったので、今このタイミングで家族の歴史を通して、自分のことを知れてよかったです。新しい一歩を踏み出すためのいいきっかけをいただき、貴重な時間になりました。
ファミリーヒストリー「石川佳純」
【放送予定】
2月23日(金・祝)[総合]午後7:57〜8:47
【MC】
今田耕司、寺門亜衣子アナウンサー
【語り】
余 貴美子
ひむバス!
『ひむバス!』の見どころを番組制作者が解説!
中型自動車免許を取得したバナナマンの日村勇紀さんが、全国各地の“送迎が必要な人々”の元を訪ねる『ひむバス!』。漫画家の浦沢直樹さんがデザインした「ひむバス」に乗客のみなさんとその思いを乗せて、目的地まで送り届けます。
第9弾となる今回は、佐賀県佐賀市で100年の歴史に幕を閉じる老舗料亭をお手伝い! さらに、二十歳になった乃木坂46の皆さんを、サプライズで送迎します。
初回を除くすべての放送回を制作してきた河添有祐ディレクター(以下、河添D)に、今回の見どころを聞きました。
佐賀県佐賀市、創業100年の老舗料亭へ! 営業最終日のお客さんを送迎
河添D:番組制作にあたり、日村さんによる送迎サービスの形で何かお手伝いできることはないかリサーチをしていた時、佐賀にある創業100年の料亭が閉店する記事を見つけました。こちらの料亭に連絡したところ、人手不足で困っている従業員の皆さんに代わって営業最終日のお客さんの送迎をさせていただくことになりました。
最後のお客さんは常連客の3組のご夫婦で、毎年11月22日(いい夫婦の日)に、「いい夫婦の会」をこちらで開いてこられたそうです。そのうちのおひとりが、このお店のことを「人生の縮図(のような場所)」とおっしゃっていたのが印象的でした。これまで、節目の会食やご自身の結婚式、娘さんの結納もこの場所でおこなってきたそうです。地域の方々にとって無くてはならない、大事な場所だったんだなと感じました。
日村さんは、撮影に参加してくださる地元の方たちを大切にされています。『ひむバス!』ではこれまでも、結婚式などの大事な場面に立ち会わせていただきましたが、日村さんはその場で起こっていることを最優先し、こちらの都合で何かお願いすることのないように配慮されます。私たちも、出演してくださる方々に寄り添う日村さんのそんな姿を大切にしながら撮影させていただくように気をつけています。
二十歳になった乃木坂46のメンバーを、サプライズ送迎!
河添D:日村さんは、乃木坂46がデビューしたころからの付き合いなので、何か一緒にできないかと思ったのが今回の送迎のきっかけです。乃木坂46は毎年、二十歳になるメンバーを祝うイベントを「成人の日」の時期に開催しています。今回はその会場への送迎を、メンバーのみなさんには内緒にしてサプライズで行いました。
実は、日村さんがバス(中型自動車)免許を取った理由の一つが、乃木坂46のみなさんを乗せることだったそうです。家族のように彼女たちのことを見守る日村さんの幸せそうな表情に注目です。日村さんの夢がかなう特別な放送回でもあるので、乃木坂46のファンの方はもちろん、いつも『ひむバス!』をご覧いただいている方にも楽しんでいただけると思います。
「ひむバス!」
【放送予定】
2月23日(金・祝)[総合]午後10:00〜10:45