池田エライザ×野田洋次郎 辞書編集部の奮闘物語

プレミアムドラマ「舟を編む〜私、辞書つくります〜」

2月18日(日)スタート!
毎週日曜[BSP4K・BS]午後10:00〜10:49(全10回)

▶ 番組ホームページ

編集者・馬締光也(まじめ みつや)を主人公に、辞書「大渡海」編さんへの道のりを描いた三浦しをんのベストセラー小説「舟を編む」。

2月18日(日)から放送するプレミアムドラマ「舟を編む〜私、辞書つくります〜」は、原作の主人公・馬締ではなく、辞書編集部の新入り社員・岸辺みどりの視点から描かれるストーリーです。辞書への思い入れも知識もなかったみどりと、個性的な編集部員たちの奮闘の日々。全く新しい“言葉の海を渡る”冒険が始まります!

前日にクランクアップしたばかりの池田エライザさん(岸辺みどり役)と野田洋次郎さん(馬締光也役)に、役への思いやドラマの見どころを語ってもらいました。

あらすじ

元読者モデルで出版社編集部員の岸辺みどり(池田エライザ)。担当していたファッション誌の廃刊が決まり、突然辞書編集部への異動を言い渡されてしまう。みどりを待ち受けていたのは、超まじめな上司・馬締光也(野田洋次郎)をはじめとする、クセの強いメンバーたち。彼らは一冊の辞書「大渡海」編さんのために、並々ならぬ情熱と十数年にわたる歳月をかけていた。

岸辺みどり役・池田エライザさん
インタビュー

“言葉は自分の気持ちを一番正しく伝えるために生まれたのだ”ということを、
みどりちゃんと一緒に学ばせてもらいました。

『舟を編む』を通して辞書と向き合う中で、辞書は多面鏡に似ているなと思いました。多面鏡に映る、反転した自分の顔を見て「これ、自分?」と不思議な気持ちになることがあります。そんなふうに、辞書は“自分が発している言葉に違う聞こえ方がある”という事実をただ教えてくれる存在。ひとつの言葉がいくつもの意味をはらむからこそ、言葉を選ぶこと、学ぶことは大事なのだと考えるようになりました。

私が演じた新入りの編集部員・岸辺みどりちゃんは、豊かな感情を持っている子なのですが、その感情にどんな名前がつくのかわからないときがあります。最初は辞書作りに全然興味がなく、言葉の使い方を誤って周りの人を怒らせてしまうような、未熟で愚かなところもあります。そんなみどりちゃんをよく見せようとするのではなく、「この子と一緒に、転んで折れて学んで、立ちあがろう」と考えながら演じていました。

みどりちゃんの魅力は、知らないことに興味を持って学ぼうとするピュアさや、美しくない気持ちも頑張って言語化しようとするまっすぐなところ。“言葉は、自分の気持ちを一番正しく伝えるために生まれたのだ”ということを、私自身、みどりちゃんと一緒に学ばせてもらいました。彼女が言葉に詰まると、上司の馬締さんは「それでも言葉にしてください」と言ってくれます。そのとき、みどりちゃんがひねり出す言い回しに、幼少期の弱虫な気持ちが呼び起こされて、涙が止まらなくなってしまうことがありました。大人に気持ちを伝えたくて頑張っていたころを思い出すようなせりふで、お芝居をするのがとても楽しかったです。

馬締光也役・野田洋次郎さん
インタビュー

言葉を紡ぐ者として、馬締が言っていることはまったくひと事のように思えず、
自分の分身であるかのように感じました。

僕にとっては、4年ぶりくらいのお芝居のお仕事でした。昨年、『舟を編む』の脚本をいただいたとき「こんなに面白い脚本があるんだ」と衝撃を受け、「俳優としてでも音楽制作でも、どんな形でもかまわないからこの作品の一部になりたい」と思いました。

辞書編集部のセットは、たくさんの書物に囲まれています。撮影中、膨大な知識の中に身を置くと、それだけで厳かな空気が流れました。さらに共演者同士の温かさとほどよい緊張感が漂っていて、そういった現場の雰囲気も映像から感じていただけるかもしれません。

僕はミュージシャンとして約20年間、「言葉はどうすれば届くんだろう」「自分だけの言葉をどうすれば獲得できるんだろう」と考えながら歌詞を書いてきました。言葉を紡ぐ者として、馬締が言っていることはまったくひと事とは思えず、まるで彼が自分の分身であるかのように感じました。

でも役に踏み込んでみると、僕と馬締がやっていることは全く別ものだとわかりました。辞書作りにおいては、自分のエゴで言葉を解釈してはいけません。辞書はその言葉を使う手段のきっかけであり、「人々にとっての入り口」となるものだからです。
僕らがふだん当たり前のように使っている言葉に、今一度立ち返る瞬間が、このドラマの中にはいっぱいあります。ドラマを見てくださる皆さんにも、ぜひその瞬間を体験してほしいなと思います。

プレミアムドラマ「舟を編む〜私、辞書つくります〜」

【放送予定】
2月18日(日)スタート
毎週日曜[BSP4K・BS]午後10:00~10:49(全10回)

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