岸辺露伴シリーズ新作に映画も放送!
高橋一生&飯豊まりえからメッセージ

ドラマ「岸辺露伴は動かない」/映画「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」

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放送から1週間は見逃し配信をします(NHKプラス)

「ヘブンズ・ドアー 今、心の扉は開かれる────」。

相手を本にして生い立ちや秘密を読み、指示を書き込むこともできる特殊な力“ヘブンズ・ドアー”を持つ漫画家の岸辺露伴が、編集者の泉 京香とともに奇怪な事件や不可思議な現象に立ち向かうドラマ「岸辺露伴は動かない」。

『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズで世界的な人気を誇る荒木飛呂彦さんの原作漫画を、高橋一生さんの主演で実写化した人気ドラマシリーズです。
その最新作「密漁海岸」の放送が決定しました。

放送に先駆け、岸辺露伴役の高橋一生さん、泉 京香役の飯豊まりえさん、演出の渡辺一貴さんにメッセージをいただきました。撮影で苦労したあのシーンとは?

第9話「密漁海岸」(新作エピソード)

【放送予定】
5月10日(金)[総合]午後10:00~11:00
5月5日(日・祝)[BSP4K]午後1:00~2:00 ※先行放送

あらすじ

露伴邸の近くにひっそりとオープンしたイタリアンレストラン。その店を訪れた露伴と京香が出会ったのは、供する料理で客の体の悪いところを改善させる不思議な力を持ったシェフのトニオ・トラサルディ(Alfredo Chiarenza)だった。トニオは露伴に、どんな病気でも治してしまうという伝説のヒョウガラクロアワビを手に入れようと密漁を持ちかける。実はトニオには、重い病気を抱えたフィアンセ・森嶋初音(蓮佛美沙子)がいたのだ。

<キャスト&スタッフ>
岸辺露伴:高橋一生
泉京香:飯豊まりえ
森嶋初音:蓮佛美沙子
トニオ・トラサルディ:Alfredo Chiarenza ほか

原作:荒木飛呂彦
脚本:渡辺一貴
脚本協力:小林靖子
音楽:菊地成孔/新音楽制作工房
人物デザイン監修:柘植伊佐夫
演出:渡辺一貴

岸辺露伴役・高橋一生

泉 京香役・飯豊まりえ
からメッセージ

「密漁海岸」は、いろいろなアイデアが織り交ざっている

高橋一生(以下、高橋)今回の「密漁海岸」は、物語としては前後半に分かれているんです。前半部分は『ジョジョの奇妙な冒険』第4部のあるエピソードを、後半は『岸辺露伴は動かない』の原作につながっています。とはいえ、“露伴らしさ”ともいえる暗くゴシックなテイストは変わらず、音楽の菊地成孔さんのセンスで日本的な音楽が入ってくるなど、いろいろなアイデアが織り交ざっておもしろいものになっていると思います。映像的な見どころもたくさんありまして、この現場では、CGではなくアナログでどこまで見せられるのかということを追及しているのも魅力のひとつです。例えば…タコ、動いています。そういったところにも注目していただけたらうれしいです。

飯豊まりえ(以下、飯豊)一生さんが言うように、ほとんどCGを使わないので、台本では読み取りきれないかなりトリッキーな撮影の連続でした(笑)。私が演じた泉は、ふだんはハツラツとしているのですが、今回は寝不足で歯も痛く、トニオの食事を食べるとその体の調子の悪い部分に変化が起きるんです。どんなことが起きるのか、ぜひ楽しみにしていてほしいです!

水中シーンは臨場感のある芸術的なカットに

高橋:印象的なシーンでいうと、やはりトニオとともに幻のアワビを手に入れようと画策する水中のシーンです。人間の体は息を吐き切った状態にしないと思った以上に沈まないなとか、沈んだら沈んだで今度は浮上するのが難しいとか、肺って本当に浮袋なんだと実感することもあり、お芝居をしながら水中での自由のきかなさを感じました。

飯豊:水中シーンの撮影は私も見学させていただいたのですが、5メートルくらい潜っていました?

高橋:全体は10メートルあるプールで、5メートルあたりで沈んだり浮かんだりしていましたね。

飯豊:見ているこちらも息を止めてしまうほどでしたが、一生さんの身体能力のすごさ、スタッフさんたちのチームワークを目の当たりにして、改めていいチームで撮影させていただいているんだなと再確認できました。

高橋:水中シーンは、ふだんの撮影隊に加えて水中撮影を得意とする方々にも来ていただいたのですが、これまで一緒にやってきたかのようなチームワークで撮影することができました。映像としては臨場感のある芸術的なカットになっていると思います。

会った瞬間「トニオがいる!」

高橋:トニオ・トラサルディ役のAlfredo Chiarenzaは、会った瞬間「トニオがいる!」と思いました。日本語も完全にこなしてすごく実直に役に取り組んでいらして、目線の交わし合いなども受けてくださいましたし、僕も安心してお芝居をすることができました。トニオのキャラクターとともに、Alfredoさんの人柄もにじんで見えるんじゃないかと思います。

飯豊:Alfredoさんは、セリフは全て日本語ですし、量も多かったので、大変だったと思うのですが完璧にこなしていたのが印象的です。トニオの衣装がすごくピッタリで、「原作のままだ!」と感動しました。

高橋:5年目に突入した岸辺露伴シリーズですが、今回の「密漁海岸」の撮影で、初めてマスクをはずし顔の全ぼうが確認できたスタッフの方々がいました。そういえば2019年まではこういったカタチで撮影が出来ていたなと感慨深かったです。一人一人の笑顔や充実した顔を確認しながら撮影できたのは、お芝居をやっていて楽しいなと思える瞬間でした。

飯豊:映画『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』の撮影のときは次のお話がまだ決まっていなかったので、こんなにも早く新作がお届けできるのがうれしくもありますし、5年続いているこのチームの絆とともに新作をお届けできることがすごくうれしいです。見てくださる方々にどんな反応をいただけるのか今から楽しみで仕方ありません。

取材会の様子。左から飯豊まりえ、高橋一生、演出・渡辺一貴

演出 渡辺一貴 からメッセージ

これまでの蓄積と新しいチャレンジが凝縮された60分

満を持してといいますか、今までやろうと思っても手の届かない存在だった「密漁海岸」にようやく5年目にして手が届いた感覚です。これまで撮影してきた4年間の蓄積や新しいことへのチャレンジが60分に凝縮されていますので、たくさんの方に楽しんでいただけたらうれしいです。
「密漁海岸」は、トニオの能力を分かっているうえで成り立っているお話です。ドラマは、“岸辺露伴シリーズ”を知らない人たちも見ることを想定していますので、前半で『ジョジョの奇妙な冒険』第4部のエピソードをお借りしてトニオの能力を紹介し、それにより「密漁海岸」の物語を際立たせることができたと思います。

撮影に関しては、今までで一番露伴(一生さん)に体を張っていただきました。海のロケを2日、潜水用のプールでの撮影は1日でしたが、その前に何度もテストをするなど、下準備にかなりの時間をかけました。水中のシーンは、全て一生さんが潜って演じています。ぜひじっくりご覧いただければと思います。

ほかにも、トニオが働くレストランで巻き起こる仕掛けは、CGはごく一部、8~9割アナログ(特殊造型や仕掛け)で撮影しています。この「密漁海岸」は、第1期のころから原点にあった“地に足の着いた変なドラマを作りたい”というコンセプトに戻ろうという思いのもと作っています。CGで全てを表現しないことで、さまざまな想像をしていただけたらうれしいです。


2023年5月に劇場公開された映画『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』のテレビ初放送も決定しました。露伴が“美の殿堂”ルーヴル美術館を舞台に、“黒い絵”の謎にまつわる事件に挑みます。ドラマの7~8話も再放送。大型連休は、露伴の世界をたっぷりと。どうぞお見逃しなく!

映画『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』

【放送予定】
5月6日(月・休)[総合]午後3:55~5:54
4月27日(土)[BSP4K]午後7:00~8:59 ※先行放送

あらすじ

特殊な能力を持つ漫画家の岸辺露伴は、青年時代に淡い思いを抱いた女性からこの世で「最も黒い絵」の話を聞く。それは、最も黒く、そしてこの世で最も邪悪な絵だった。時は経ち、新作執筆の過程で、その絵がルーヴル美術館に所蔵されていることを知った露伴は、取材とかつての慕情のためにフランスを訪れる。しかし、不思議なことに美術館の職員すら「黒い絵」の存在を知らなかったが、データベースでヒットした保管場所は、今はもう使われていないはずの地下にある「Z-13倉庫」だった。そこで露伴は「黒い絵」が引き起こす恐ろしい出来事に対峙することとなる…。

<キャスト&スタッフ>
出演:高橋一生、飯豊まりえ/長尾謙杜、安藤政信、美波/木村文乃

原作:荒木飛呂彦『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』
監督:渡辺一貴
脚本:小林靖子
音楽:菊地成孔/新音楽制作工房
人物デザイン監修・衣裳デザイン:柘植伊佐夫

ドラマ「岸辺露伴は動かない」第3期
第7話「ホットサマー・マーサ」、
第8話「ジャンケン小僧」(再放送)

【放送予定】
5月5日(日・祝)[総合]午後4:10~5:58

<キャスト&スタッフ>
岸辺露伴:高橋一生
泉 京香:飯豊まりえ
イブ:古川琴音(第7話)
大柳 賢:柊木陽太(第8話)


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