これまでの街歩き

バース/ イギリス

2012年2月9日(木) 初回放送

語り:牧瀬里穂

撮影時期:2011年10月

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温泉保養地として栄えた穏やかな街を歩く

 イギリス南西部、ローマ時代に温泉保養地として栄えたバースは、一説には、英語でお風呂を意味する「bath」の語源になったとも言われる街。18世紀には上流階級が集うリゾート地として栄えました。この地域で取れるハチミツ色の石材で造られた建物が街全体を覆い尽くし、その町並みが世界遺産に登録されています。
 まずは、鉄道駅の近くから温泉遺跡のある広場に向かって街歩き開始。円柱を多くとり入れた18世紀の「ジョージアン様式」の建築が並びます。途中で、建物の屋上から手を振る水着姿の女性に出会いました。そこは温泉プールになっているとのこと。そこから5分ほど歩いて、2000年前に造られた温泉施設の遺跡に到着。初めて温泉を見たという校外学習の小学生や、飲泉を楽しむ紳士に出会いました。遺跡前の広場では、30分おきに大道芸人が入れ替わりでパフォーマンスを繰り広げます。そこには、自作の“足でギターを弾く”機械で伴奏しながら、バイオリンを奏でる男性の姿が。
 温泉遺跡からほど近い公園は、花でいっぱい。のんびりくつろぐ人々と、手入れに忙しい庭師に出会いました。街じゅうに飾られている花のすべてを手入れしているんだそうです。そこから北に歩いた住宅街では、温泉プールでの水泳教室に向かう親子に出会いました。さらに北へ向かうと運河に行き当たります。水辺には水上生活を営む人々の船が並んでいました。緑に囲まれた静けさの中、若いカップル、退役軍人、ガンの摘出手術を受けて退院してきた人など、さまざまな人たちが互いに助け合いながら船での生活を送っていました。
 温泉保養地として栄えた歴史ある街で、穏やかに暮らす人々に出会う街歩きです。

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