世界ふれあい街歩き

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これまでの街歩き

セゴビア/ スペイン

2010年5月9日(日) 初回放送

語り:中嶋朋子

撮影時期:2010年3月

世界地図

地図

場所

スペイン中央部、高原地帯のカスティーリャ・イ・レオン州にあるセゴビアは、人口およそ5万5000。エレスマ川とクラモレス川が合流する標高約1000mの岩山の上に街は位置し、その姿はしばしば船の形に例えられます。天然の要塞(ようさい)として、古来よりケルト人、ローマ人、イスラム勢力など、さまざまな支配を受けてきました。
中世になると、繊維産業が盛んになり、街は全盛期を迎えます。スペイン王国の前身、カスティーリャ王国の宮殿も置かれ、栄えました。城壁に囲まれた旧市街にはローマ時代の水道橋や、アニメーション映画「白雪姫」の城のモデルになったといわれるセゴビア城、地域の伝統技法で彩られた建物などが、今も数多く残ります。
「セゴビア旧市街とローマ水道橋」は、1985年にユネスコ世界遺産に登録されました。

Information

子豚の丸焼き

セゴビアの伝統料理「子豚の丸焼き」をご存じですか?この地域は山が多く、硬い、乾いた土地なので、昔から農業は適しませんでした。そのため畜産が発達し、この地方独特の食文化をつくっていったのです。
特に、子豚へのこだわりはスペイン随一。飼育段階から州が一頭ずつ認証番号をつけて管理するほどの徹底ぶりです。丸焼きには母乳だけで育てた、生後3週間以内の子豚のみを使用します。200度に熱した薪(まき)オーブンで2時間以上をかけて丹念に焼き、素材の味を最大限にいかすために、塩と水だけで味付けします。

熱気球

セゴビア城では、気球に関するとある大発明がなされました。この城は前方が絶壁で、市街を見下ろすことができる立地。周囲の美しい風景などから、歴代諸王が好んで宮殿として使っていました。そして1764年、城内の一部に、スペイン初の軍事アカデミー、王立砲兵学校が創設されました。そこで「空からの偵察」という重要な軍事目的のために研究されていたのが、熱気球だったのです。
当時、熱気球による初の有人飛行を成功させたのはフランス。しかし、その熱気球を「操縦可能」にしたのが、セゴビアだったのです。「リップパネル」と呼ばれる気球の上端についた開閉弁を操作することで、気球内の空気を冷まし高度を調節、気流に乗って移動することを可能にしました。
セゴビアでは今も熱気球ツアーが盛ん。上空400mの空中散歩はいかがでしょう?

“漕(こ)がない”自転車レース

旧市街の周囲にはサイクリングロードが整備されていて、自然の中で自転車を楽しむことができます。街にはいたるところにレンタサイクルがあり、1日3ユーロで借りることが可能です。
でも、ただのサイクリングじゃ物足りない方にはこちら!「“漕がない”自転車レース」をお勧めします。セゴビア特有の上ったり下ったりする坂を、ペダルの無い自転車で一度も地面に足を付けずにどれだけ早く進めるか競うのです。1935年に自転車好きの街の若者たちによって始められました。今では毎年12月におこなわれるレースにヨーロッパ中から参加者が集まる盛況ぶり。テレビ中継までされるほどです。上り坂でももちろん、漕ぎません。前輪を左右に振り、坂道をよじ上ります。
セゴビア伝統の名物自転車レース、ぜひ一度挑戦してみては!?

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