これまでの街歩き

ライプツィヒ/ ドイツ

2014年12月2日(火) 初回放送

語り:貫地谷しほり

撮影時期:2014年9月

世界地図

地図

場所

 ライプツィヒはドイツ東部ザクセン州に位置します。ヨーロッパの歴史をひもとくと、過去のどの時代でも時代の先端を走ってきました。15世紀には世界初となる国際見本市の開催された舞台として、またトーマス教会少年合唱団や、作曲家バッハ、メンデルスゾーンなどと関わりがあり、音楽の街としても知られてきました。
 19世紀半ば、グリュンダーツァイト時代と呼ばれる経済発展期で建てられた壮麗な建物が多く、市内にある15,672件の文化財指定建築物のうち、この時代のものが8割を占めます。また近年では、東西ドイツ統一運動発祥の地でもあり、また高級車製造や現代美術によっても注目を集め、文化・経済都市として活気に満ちあふれています。

Information

ライプツィヒの街の歴史

 常に時代の最先端を進んできたライプツィヒ。15〜18世紀にかけては商品見本市発祥の街として、世界中からあらゆる商品と人が集まり、華やかなアーケードがいくつも建設されました。さらに19世紀中頃に始まる「グリュンダ―ツァイト」時代。ドイツの産業革命期であったこの時代、工場や企業が次々と設立され好景気にわきました。
 しかしその後ドイツは2つの世界大戦に破れ、社会主義国家への転換という激動の時代を生きます。その終わりを告げる1989年のベルリンの壁崩壊。平和革命の先陣を切ったのはライプツィヒでした。東西ドイツ統一を求める市民がニコライ教会に集まり、デモ行進を始めたことがきっかけとなりました。

食べ歩きグルメ

街歩きしながら手軽に楽しめるご当地の味を、厳選してご紹介!

 今回紹介してくれるのは、散歩しながらおいしいお店を探すのが大好きな大学院生、スージーさん。スージーさんは、ライプツィヒの街を散策しながら食べるおやつを紹介してくれました。
 甘いお菓子からボリューム満点なものまで、ライプツィヒでオススメの街歩きおやつベスト3です。

カップケーキ

街中の女性に大人気で、とってもかわいらしいカップケーキ。店主の手作りで愛情がたっぷり注がれています。店頭にある16種類の中でも一番人気のカップケーキが、アラビアンナイト。チーズクリームにザクロを入れて、さらにクリームできれいにデコレーションした後、オレンジピールやシナモンなどの香辛料をトッピングしたもの。フルーツの甘さと、スパイスが調和した、オリエンタルな風味が人気の秘密です。

公衆トイレのハンバーガー

公衆トイレで作られているハンバーガーではありません。現在は普通のハンバーガーショップですが、さかのぼること127年前、同じ場所にあったのが公衆トイレ。ライプツィヒの古い物を大切に使うという心意気が、当時の外装をそのままの姿で復元させました。今では多くの人が集う公衆トイレ。ではなくハンバーガーショップとして大人気です。

レアヒェ

ライプツィヒの街中の老舗カフェには必ずおいてある小さくてかわいいお菓子、レアヒェ。ほんのり甘いアーモンド風味のマジパンが入っているライプツィヒの伝統的なお菓子です。19世紀、ライプツィヒでは世界中から珍しいものが伝わり、当時の流行でアラブから伝わったコーヒーと一緒にレアヒェを食べるのが大流行したんだそう。今でも変わらぬ姿で食べ続けられています。

ちょっとより道

街からちょっと足をのばして、イチ押しの観光スポットを訪ねます!

妖怪の住む山?!ハルツ山地
語り:つぶやきシロー

 ライプツィヒ中央駅から電車を乗り継いでおよそ2時間。向かった先はハルツ山地。ドイツでも奥深い辺境な地域でここの山にはなんと妖怪がいるのだとか!?
 ハルツ山地に向かう途中、ヴェルニゲローデに立ち寄ります。そこは中世の街並みが残るかわいらしい街。妖怪の情報収集をしていると、そこで出会ったのは魔女!実は魔女の格好をしたツアーガイドさん。予約をすればこの街の案内をしてくれます。彼女が教えてくれたのは、妖怪はブロッケン山にいる!とのこと。
 歴史ある山岳鉄道の蒸気機関車に乗って山頂を目指します。山頂にはインフォメーションセンターがあり、そこで妖怪の正体が判明。実は山頂に立った人の姿が太陽に照らされ、霧にその影が投影される珍しい現象が、中世の頃に妖怪の伝説が信じられていたのでした。本物の妖怪には出会えませんが、中世の街並みそして自然を堪能することができました。

※NHKサイトを離れます
ページトップ