これまでの街歩き

民主化のエネルギー
ヤンゴン/ ミャンマー

2017年1月24日(火) 初回放送

語り:小倉久寛

撮影時期:2016年10月

世界地図

地図

場所

 ヤンゴンはミャンマーの南に位置し、市街地は三方が川に囲まれ、かつての貿易港の名残を残しています。2006年、ネピドーに首都としての機能が移転されましたが、今もなお商業と文化の中心地となっています。
 ヤンゴンの南部にダウンタウンがあり、街並みは19世紀のイギリス植民地時代に整備され、当時建てられてたコロニアル様式の立派な建築物も多く残っています。北部にはインヤー湖があり、緑豊かな森に囲まれ水鳥たちも見られ、市民の憩いの場となっています。そして中部には、ミャンマー最大の聖地「シュエダゴン・パヤー」があり、観光客も多く見られます。
 日本からヤンゴンへは全日空で1日1便直行便があり所要時間は約8時間。その他、香港などを乗り継いで向かう場合は所要時間約10時間ほどです。

Information

”民主化”への道

 約135もの民族が暮らす多民族国家のミャンマーは民族間の争いが絶えず、支配者が次々と変わってきました。
 19世紀にはイギリスによる植民地時代へと突入。120年に及ぶ植民地時代の中で独立を訴え続けたのがアウンサン氏です。根気強くイギリスと交渉し、1948年、ビルマ連邦として独立を果たしました。しかし、1960年代には軍部がクーデターを起こし軍事独裁政権が発足。
 そこで動いたのがアウンサンの娘、アウン・サン・スー・チー氏。延べ15年に及ぶ軟禁生活を余儀なくされたが民主化を訴え続け、そして、2015年。スー・チー氏が率いるNLD(国民民主連盟)が政権を取り、軍事政権に幕を下すこととなりました。
 これから国が変わっていくことに人びとは期待に胸を膨らませています。

食べ歩きグルメ

街歩きしながら手軽に楽しめるご当地の味を、厳選してご紹介!

日系企業でバリバリ働くOLのテイダーさんとテスーさんにヤンゴン女性がハマっている美食グルメを紹介していただきました。

ドットォウ

ハッカなど様々なスパイスで煮込んだ串刺しの豚のモツ。食べやすいよう一口サイズになっており、食べた本数分だけ支払うシステム。ヤンゴンの女性から最も人気のある屋台料理です。

チェッターヒン

屋台食堂ならランチタイムに必ず出てくる定番のミャンマー風チキンカレー。玉ねぎとニンニク・ショウガ・チキンをじっくりと油で炒め、仕上げにマサラを入れた家庭料理です。とても油っこいので食べ過ぎには要注意。

モヒンガー

ミャンマーの国民的麺料理。あらかじめゆでている米麺に、豆と川魚を煮込んだスープをかける。レストランではなく屋台で食べる方が一般的。トッピングの人気はパクチーやニンニク揚げ、アヒルのゆで卵です。

ちょっとより道

街からちょっと足をのばして、イチ押しの観光スポットを訪ねます!

宙に浮く!?金色岩 チャイティーヨー
語り:篠原ともえ

 ヤンゴンからバスを乗り継ぐこと約5時間。標高約1200メートルの場所にあるのがチャイティーヨー。どうやらそこには、仏教徒なら一生に一度は訪れたいと願う聖地があるのだとか。
 山頂に到着し歩いて聖地に向かっている最中、観光客にお話を聞くと、「崖の上に岩が浮いていて、その岩の上に仏塔があるのよ。」とのこと。半信半疑でその聖地へ向かうと…、何とも不思議な光景!崖の上に今にも落ちそうな金色に輝く岩があり、その岩には仏塔が建っているじゃありませんか。
 どうやら数ある言い伝えの一つに、”修行者の功績をたたえた天王様が、魔法を使って修行者の頭の形の岩を海中から運び上げた”という説があるのだとか。あたりを見回すと、さすが聖地!お祈りをする方たちがたくさんいます。中には願いを込めて岩に金ぱくを貼る方も。習わしでは金ぱくを貼ることができるのは男性のみ。貼る時は押しすぎないよう注意しないと…。

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