世界ふれあい街歩き

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これまでの街歩き

地中海の太陽
アルメリア/ スペイン

2017年5月16日(火) 初回放送

語り:高橋克実

撮影時期:2017年2月

世界地図

地図

場所

 地中海に面したスペイン南部、アンダルシア地方のアルメリア。
 もともと小さな港町だったアルメリアが大きく発展したのは10世紀のこと。アフリカ大陸に近い立地から、イスラム教徒が支配し、大きな要塞都市が築かれたことがきっかけでした。今も丘の上から街を見下ろす要塞アルカサバはその当時に築かれたものです。その後15世紀後半、アルメリアはレコンキスタを推進していたスペイン王国に征服され、再度キリスト教化されます。
 長らく降水量が少なく貧しい土地でしたが、20世紀以降は、日照時間の長さを利用したビニールハウス栽培を発展させ、街とその近郊は豊かな農業地帯となりました。またアルメリアで生産された野菜は、スペイン国内だけでなく、イタリア、ドイツ、ノルウェーなど、ヨーロッパ各地へ輸出されています。

Information

ビニールハウス栽培

 アルメリアは、よく晴れの日が多いと言われるスペインの中でも、もっとも日照時間の長い街のひとつです。一方、年間降水量は200ミリに満たないことから、1960年頃からその特性を活かし、ビニールハウス栽培を行うようになりました。几帳面(きちょうめん)で真面目なアルメリアの人々は改良に改良を重ね、現在は、使用する水を少量に抑えたトマト栽培の仕方や害虫の天敵の虫を使って農薬を減らすなど環境に適したハウス栽培を行っています。
 またハウス栽培によって、季節を問わず野菜を生産できるようになったアルメリアでは、1986年のスペインのヨーロッパ共同体加盟による貿易の自由化が追い風となり、より一層多くの野菜をヨーロッパ各地へと出荷できるようになりました。

食べ歩きグルメ

街歩きしながら手軽に楽しめるご当地の味を、厳選してご紹介!

今回グルメを紹介してくれるのは、アルメリア出身の食いしん坊芸人、ペペ・セスペデスさん。仲間のコメディアンたちと一緒に、おいしいアルメリアの居酒屋料理をコントを交えながら教えてくれました。

ミガス

「ミガス」はニンニクを入れたオリーブオイルに小麦粉を入れ、じっくりいため、粉状にした物のこと。北アフリカのクスクスのような見た目をしています。この上に、揚げた魚やピーマンなどをのせて食べます。揚げた魚の代わりにチョリソーやベーコンなど肉類をトッピングすることもあります。老若男女に愛される伝統料理です。

グルージョ・コン・ヒビア

ショートパスタとイカ、トマトなどの野菜の入った煮込み料理です。「グルージョ」とは、アルメリアの名物であるショートパスタのことです。地中海で採れた新鮮なモンゴウイカや地元で採れるトマト、そして数種類のスパイスを煮込むこと2時間。ショートパスタ「グルージョ」にしっかりと味が染み込んだら出来上がりです。

アホ・ブランコ

アンダルシア伝統の冷製スープ。「アホ」とは、にんにくのこと。ニンニクとアーモンドをふんだんに使い、水に浸したパンやオリープオイルなどと合わせてミキサーにかけて作ります。どのお店にもあって、それぞれクラッカーやパンなどにつけて食べるのが主流。食べやすく、栄養満点です。

ちょっとより道

街からちょっと足をのばして、イチ押しの観光スポットを訪ねます!

砂漠の中の映画村
語り:篠原ともえ

 アルメリアからバスで北上すること40分。ヨーロッパで唯一の砂漠地帯にある街タベルナスの映画村を訪ねます。タベルナスは、「荒野の用心棒」や「夕陽のガンマン」など、1960年代から世界中でヒットしたイタリア製作の西部劇、マカロニ・ウェスタンを数多く制作した場所で、映画村もその中で造られました。
 イタリアの西部劇をスペインで?!それを映画村のガンマン役の役者さんに聞くと、タベルナスの荒涼とした風景の場所に連れて行ってくれました。彼いわく、この大地がアメリカの19世紀後半が舞台となる西部劇のロケ地にぴったりだったそうです。つまり、当時大流行したアメリカが舞台のイタリア製作の映画はスペインで撮影されていたのです。その後も、映画村やタベルナス砂漠は、あの有名な「アラビアのロレンス」の撮影が行われたり、今もアメリカのドラマ「Game of thrones」などのロケ地として重宝されています。

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