世界ふれあい街歩き

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これまでの街歩き

ナザレ/ ポルトガル

2010年5月30日(日) 初回放送

語り:八嶋智人

撮影時期:2010年3月

街の「スカート」

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ナザレの街を歩いていると、同じような格好の年配の女性にたくさん出会います。市場や路地、どこででも色鮮やかなシャツに、ショールを巻いて、ひざ丈スカート、足下はハイソックス。実はこれナザレ女性の伝統衣装なんです。特徴的なスカートは、かつては足首まで丈があったのだとか。でも今では、みなさん短いスカートが好みなんですって。
スカートは複数枚重ねてはき、その一枚一枚にはきれいな刺しゅうが施されています。「最大で7枚も重ねるのよ」と、何人もの女性がすそをめくって自慢のスカートを披露してくれました。
なぜ7枚なのか?その答えは、夕方、道ばたでいすに腰掛け、裁縫をしていた人たちが教えてくれました。ナザレには7枚のスカートを重ねることで、荒波が静まり、海が安全になる言い伝えがあるのだそうです。漁に出た夫や息子の無事を、こんなかたちで祈っているのですね。

街の「ボール遊び」

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“あみだくじ”のような路地を探索していると、女性たちが集まり、大騒ぎでボール遊びに興じていました。ナザレの伝統的な遊び「バンカ」です。2チームにわかれ、交互にボールを的の箱に投げます。当たれば点数が入り、先に30点とったほうが勝ち、というルール。もとは大昔のイースターのときに、路地で遊んだのがはじまりなのだそうです。
参加できるのは女性のみ。路地いっぱいに女性たちが広がって遊び、とてもにぎやかな光景です。出会ったのは、お昼前。これから昼ごはんの支度や午後の作業が待っているのだとか。
「忙しい合間をぬって、ぱっと騒ぐのよ。黙って遊んだって、楽しめないでしょう」と話してくれました。うん、そりゃそうだ!

街の「炭火焼き」

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路地を海の方へ曲がったら、煙がもくもくと…。路地の真ん中で、炭火焼きをしている女性がいました。煙は海からの風に乗って、どんどん流れてきます。炭火の上には、脂がのったクロダイ。もうすぐ港から漁師のご主人と息子さんが戻るので彼らを待ってお昼ごはんにするのだとか。煙がすごいので、家の中では焼かずに路地で焼く、これがナザレの隠れた伝統なのだそうです。
路地に面した3階から顔をのぞかせたご近所さんいわく、煙は全然気にならず、逆に食欲がわいちゃうのだとか。お昼どきは、路地のいたる所で女性が炭火で魚を焼いています。歩くと本当に食欲をそそられるんです。

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