これまでの街歩き

マドリード/ スペイン

2013年4月9日(火) 初回放送

語り:勝村政信

撮影時期:2013年2月

街の「古本屋さん」

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 街の中心にある広場、プエルタ・デル・ソルからのびる通りには、マドリード最古のサン・ヒネス教会があります。教会を目指して歩いていると、道のわきに書棚がずらりと並んでいます。ここは露店の古本屋さんで、お店の人に話を聞くと、なんと400年も前から続いているのだとか。中には1万ユーロもする本も!そんなに高価な本を屋外に並べているのは心配だけど…。さすが太陽の国・スペイン。フランコ独裁時代の逸話にも詳しい博識な古本屋さんも、どこかおおらかですね。

街の「高級果物屋さん」

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 午後、サラマンカ地区を歩きました。ここは19世紀、上流階級の住宅地として整備された新市街地です。高級感あふれるカフェやブティックの前を通り抜けると、なにやら人だかりが。みなさん、お店の前で試食をしています。
 店内には色鮮やかな果物が並べられ、よく見ると有名人らしき写真が飾ってあります。お店のご主人に話を聞くと、ここは「高貴な方の御用達」なのだとか。写真にはご主人も写っていて、話し出すと自慢話が止まりません!この果物屋さんは今年で創業70年。ここまでの人気店に育て上げるには相当な苦労をしてきたそうですが、今やマドリード中の人々から愛されています。

街の「オタクセンター」

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 夕暮れ時、旧市街に戻り路地裏へ入ると、ショーウインドーいっぱいにアニメのキャラクター・グッズを飾ったお店を発見。看板には“オタクセンター”の文字…。“オタク”って、日本語のオタクのこと?確かめてみようと店の中に入ると、壁一面にマンガやフィギュアが並んでいます。奥には、日本のアニメのコスプレをした女の子まで!店員さんに話を聞くと、最近、こうしたオタク向けのお店が増えているのだとか。
 このお店を出て歩いていると、今度は油絵の教室がありました。油絵の先生にオタク文化の人気をどう思っているか聞いてみると、「古いものが新しいものに変わっていくのは、いつの時代も同じ」ですって。人々のそういう気持ちが、この街を絶えず魅力的に輝かせているんですね。

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