これまでの街歩き

福岡/ 日本

2013年11月26日(火) 初回放送

語り:武田鉄矢

撮影時期:2013年9月

街の「結婚式」

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 駅前の大通りから細い路地を抜けて、櫛田神社を訪ねます。博多の総鎮守として、「お櫛田さん」の愛称で地元の人々に親しまれている由緒ある神社。本殿では、なんと結婚式の真っ最中!参拝に訪れた人々も興味津々で式の様子を見つめています。
 新郎新婦に話を聞いてみると、博多で神前式といえば「やっぱり、お櫛田さん」ということで、こちらで挙式することにしたのだそう。親戚の方のみならず一般の参拝者にも門出を祝ってもらえるなんて、すてきですよね。実はこの櫛田神社、年間を通して結婚式が多いのだとか。お日柄のよい日には、お食い初め(おくいぞめ)や七五三のお祝い事も。たくさんの幸せな儀式に、巡り合えるかもしれませんよ。

街の「わらび餅屋さん」

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 中洲を抜け、天神の方へ歩いていくと、道端に人だかりを発見。自転車移動式の屋台が止まっています。通りすがりの皆さんが買っているのは、わらび餅!屋台のおじさんに尋ねると、60年ほど前は50台以上あったわらび餅の屋台も、今ではこの1台だけとのこと。だから幻と呼ばれているのだとか。もなかの皮にわらび餅を入れ、そのままパクッといただく食べ方がおすすめだそう。大人になってもこのわらび餅に懐かしさを感じる人たち、きっと多いんでしょう。

街の「剣術稽古」

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 日も暮れた天神の近く、はかま姿の青年がさっそうと歩いていきます。声をかけると、これから剣術の稽古に行くのだとか。小学校の体育館で行っているそうで、見学させてもらうことにしました。師範の母里市兵衛忠一さんに話を聞くと、福岡藩に伝わる剣術の稽古中とのこと。ちなみに母里さん、黒田武士、母里太兵衛友信の末えいだそうです。母里太兵衛は名槍(めいそう)“日本号”をかけて酒の勝負をしたことで有名な酒豪。このエピソードは民謡・黒田節にもうたわれています。
 館内を見渡してみると、小学生の男の子や、女性も参加しています。皆さん、キリッと引き締まった精かんな表情。こうして現代の若者たちにも伝統が受け継がれているんですね。

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