これまでの街歩き

エディンバラ/ イギリス

2014年1月7日(火) 初回放送

語り:中嶋朋子

撮影時期:2013年10月

街の「1時の大砲」

Photo

 岩山に威風堂々とそびえるエディンバラ城。紀元前から天然の要塞として重要な役割を果たし、中世にはスコットランド王の居城となっていました。幾多の戦いの舞台となった城で、現在は街で随一の観光スポットです。
 城壁にはさまざまな時代の大砲が並んでいます。城の中を歩いていると、比較的新しい大砲の周りに人だかりが。皆、1時の大砲を待っているというのです。エディンバラ城では、1861年以来、日曜を除く毎日1時に大砲を撃つ習わしがあるのだそう。もともとは、海を航行する船に正確な時刻を教えるためだったとか。1時ジャスト、兵隊さんが時計を見ながら…発射!大きな音に腰を抜かさないよう、気をつけてくださいね。

街の「宝島」

Photo

 18世紀から19世紀にかけて、壮大な都市計画に基づいて造られた新市街へ。石造りの建物が整然と並ぶ住宅街を歩いていると、一人の紳士に出会いました。聞けば彼の家は、冒険小説『宝島』で有名な19世紀の作家、スティーブンソンがかつて住んでいた家なのだそうです。中に入れてもらうと、大きな吹き抜けがあり、光が降り注いでいてとても豪華!さらに「庭に“宝島”があるんだよ」と言うのだから驚きです。広々とした緑地は、周囲の住人だけが使える共同の庭「プライベートガーデン」。これも都市計画の一つで、なんと当初は物干し場として設計されたのだとか。スティーブンソンが幼い頃に遊んだかわいらしい池と島の周りでは、今も子どもたちが元気に走り回っていました。

街の「ケーリー」

Photo

 夜のエディンバラを歩いていると、クラシカルな建物に向かう伝統衣装の男性が。これから「ケーリー」を踊りに行くと教えてくれました。ケーリーとはスコットランドの伝統的な民族舞踊。結婚式や祝い事の場につきものの踊りです。
 誰でも参加できるダンスパーティが毎週開かれているというので、男性についていくことに。中では若い女の子から初老の男性まで、老若男女が輪になって踊っています。複雑なステップでくるくると踊る常連の男性。「会場の女の子全員と踊るんだ」と、元気はつらつでした。

※NHKサイトを離れます
ページトップ