世界ふれあい街歩き

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これまでの街歩き

モスクワ/ ロシア

2016年8月30日(火) 初回放送

語り:松田洋治

撮影時期:2016年5月

街の「バラライカ」

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 歩行者天国を歩いていると、熱の入った楽器演奏が聞こえてきました。3人編成のグループですが、いちばん目を引くのは三角形ボディの大きな弦楽器。ロシアの民族楽器「バラライカ」のコントラバス版ということでした。実はバラライカには音域別にさまざまな大きさのものがあり、私たちがふつう目にするのはプリマと呼ばれる2番目に高い音域のもの。そしていちばん低い音が出るのがこのコントラバスなのだそうです。
 ヒゲがトレードマークのスタニスラフさんによると、学生時代にグループを結成してからおよそ20年、ほとんどメンバーチェンジもなく活動しているとのこと。実はCDも出している実力派なのですが、みんな街で演奏するのが大好きで、よくこのあたりに出没しているのだそうです。

街の「音楽院」

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 ロシアが生んだ偉大な作曲家・チャイコフスキー。その銅像の横でおしゃべりしていた4人の若者は「チャイコフスキー記念モスクワ音楽院」の学生たちでした。この学校はパリ、ジュリアードとともに世界三大音楽院のひとつに数えられる名門中の名門。創立は1866年で、ラフマニノフやリヒテルなど偉大な音楽家が数多く輩出しています。
 出会った4人も幼少の頃から音楽の道を歩んできた超のつくエリートたち。バラキレフの「イスラメイ」はピアニスト泣かせの難曲として知られていますが、これをさらりと弾いてくれたエリザベータさんはなんとまだ一年生というから驚きです。いつの日か「巨匠の若き日の姿」として、貴重な映像になるかもしれませんね。

街の「パイプ」

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 ポプラの綿毛が舞うのどかな住宅地を歩いていると、突然目の前に巨大なパイプが立ちふさがりました。道路を越え、公園を抜け、街を貫いて延びています。
 通りかかった方に聞いてみると暖房用のパイプということでした。発電所で沸かしたお湯を付近の住宅に回すセントラルヒーティングのシステムで、ソビエト時代に造られたものだとか。ならばモスクワじゅうパイプだらけでもおかしくないのでは?と重ねて聞くと、「ほとんどのパイプは地下を走ってるわ。でも工事の途中で予算が足りなくなったらしくて、ここだけ地上に造っちゃったらしいのよ」と笑っていました。 
 実は現在、パイプの埋設工事が進行中。この「ソビエトの遺産」が見られるのもあと数年らしいです。

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