これまでの街歩き

緑輝く入り江の街
バンクーバー/ カナダ

2017年11月21日(火) 初回放送

語り:羽田美智子

撮影時期:2017年8月

街の「犬」

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 バンクーバーの街には、犬を連れて歩く人が多いのですが、犬とともに通勤中という男性に出会います。話を聞くと、なんと犬も一緒に職場で働いているということでした。男性が職場のホテルを案内してくれるというので、ついていくことに・・・。
 犬はエラという名で、ホテルのロビーで働いています。ホテルのコンシェルジュと一緒に接客し、お客さんを笑顔にするのがエラの仕事なんだそうです。お客さんは、まるで家にいるようだと、大変に人気なんだそうです。15年も続いている大切な仕事で、エラは3代目だそうです。

街の「青空ランチ」

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 お昼時になると、ダウンタウンのあちこちにフードトラックが現れます。特に晴天が多い夏は、このフードトラックでお弁当を買って外で食べる人も多く、広場はにぎわっています。楽しそうに一緒に食べていた3人組は「夏は断然外で食べる!」とのこと。同僚なのかと思って聞いてみると、同僚ではなく“ただの友達”。それぞれ別々の会社で働いていてお昼に待ち合わせをして、一緒にご飯を食べて、おしゃべりをして、軽く運動するのが日課なんだとか。それが最高に楽しい時間だと、とっても素敵な笑顔で答えてくれました。
 青空の下で友達と一緒にご飯を食べる。忙しい中でも、自然を感じながら時間を有意義に楽しむ人々の姿がありました。

街の「船」

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 入り江の街・バンクーバーは岸に沿って遊歩道が整備され、また海には至るところにマリーナがあります。遊歩道を歩いていると桟橋に「FISH SALES」の文字。桟橋を降りてみると、船の上でカニを売っていました。店員さんとおしゃべりをしていた荷物を抱えた男性。買い物帰りでこれから船に帰る、と言います。なんと30年も船で暮らしているというのです。
 マリーナの桟橋の一番先頭に、彼の“わが家”はありました。1986年からこの船で暮らし続けていて、息子さんもこの船で育ったそう。船からは、パドルボードを楽しむ人々の姿、そして時にはアシカにも出会えます。幼いころから船が身近にあったという彼にとって、船は人生そのもの。これからも、船暮らしを続けるそうです。

※NHKサイトを離れます
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