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放送内容

討論

私たちのこれから
#認知症社会
~誰もが安心して暮らすために~

初回放送

総合 2017年3月26日(日)
午後9時00分~9時49分 総合

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  • 討論
  • 社会

多くの人にとって切実な問題となっている認知症。厚生労働省は、団塊の世代が75歳以上になる2025年には、その患者数が700万人を超えると推計している。一方、そのケアをする団塊ジュニアは、非正規雇用の人や未婚者も多いことから支え手になれるか不安視されている。介護保険の財源は逼迫、介護人材の不足も続く日本。その未来では、認知症が原因のトラブルや事件、事故が多発する新たな局面を迎えると、多くの専門家が警告する。しかし、本人の異変を早期に発見し、家族も含めた支援が適切に行われれば、発症を遅らせたり、重症化を防いだりして穏やかに暮らし続けられることもわかってきた。番組では、2025年の社会の姿をシミュレーション。さまざまな課題をあぶり出し、地域や個人ができる対策、国がなすべき施策の方向性を提示、誰もが安心して暮らせるための処方せんを探っていく。放送中には視聴者参加を呼びかけ、番組中の「気になる場面」などを選ぶ「ライブ投票」を実施、ツイッターやメールで寄せられる意見や質問も紹介し視聴者の皆さんと一緒に考えていく。

放送を終えて

市民参加型の討論番組「私たちのこれから」。シリーズ第8回目は「認知症」をテーマに、誰もが安心して暮らすために、社会として何ができるかを探りました。

団塊世代のすべてが75歳以上となる2025年、認知症とその予備群とされる軽度認知障害の方は、1300万人になるという試算を今回、専門家への取材などをもとに番組で発表しました。

国民の9人に1人がここに該当するという時代。日本社会に何が起きるのか。福祉や医療、看護、介護といった次元ではなく、社会全体の問題として「認知症」をとらえ直し、これまでとは違う新しい社会の仕組みを考える必要に迫られていると改めて感じ、番組を企画しました。

印象に強く残ったのが、番組の最後に、視聴者の皆さんにお聞きしたアンケートです。「認知症になっても安心して暮らせる社会」が「実現できる」か「実現できない」かお聞きしたところ「実現できる」が38.9%、「実現できない」が61.1%という厳しい結果をいただきました。

これは「お茶の間」が抱く、ひとつの本音であり、それほどまでに、厳しい状況が「認知症」の問題には横たわっていることを改めて感じさせられました。

2025年に向けて「認知症」になっても安心して暮らせる社会の実現には、認知症の方の意志を尊重する政策を推し進めることはさることながら「綺麗事」や「理想論」ではない、現実的なアプローチがこれまで以上に求められています。

アンケートの結果が、今後逆転し「認知症になっても安心して暮らせる社会」が「実現できる」と多くの人が感じてもらえるよう、既存の概念を越えた議論や、特定の人だけで盛り上がるのではなく、これまで関心を持ってこなかった人や企業を巻き込む、まさに総合的な取り組みが高まることを心より望みます。

今回、番組の生投票には、2万4千人もの方が参加。「気になるボタン」投票は58万回。ツイッター・番組HPからも、放送中、4千件を越える多数の質問・意見を頂きました。視聴者の皆さんの熱のこもった番組視聴に、心より、御礼申し上げます。

ディレクター 神原一光

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