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放送内容

経済

マネー・ワールド
~資本主義の未来~
第2集  仕事がなくなる!?

初回放送

総合 2018年10月7日(日)
午後9時00分~9時49分 総合

関連ジャンル

  • 経済
  • 宇宙・科学・テクノロジー

爆笑問題と共にお届けする経済エンターテインメント。第2回はAIやロボットが私たちの懐具合に与える衝撃。AIやロボットが、これまで人間が行っていた仕事を担うようになり、私たちは富を生み出せなくなる、当然収入も減る…。そんな時代が、もう目の前に迫っている。ラスベガスでは、カジノホテルの従業員たちがAI・ロボットに仕事を奪われることを危惧し、大規模なデモを展開。アメリカでは、ホテルなどのサービス業や農業、金融業といった様々な分野にAIやロボットが進出し、人間の雇用に置き換わっている。中国もまたAIやロボットによる自動化を積極的に進め、無人スーパーや無人宅配便などが続々と誕生している。その激しいうねりは、日本にも押し寄せている。大手銀行が昨年発表した大規模なAI導入と従業員削減のニュースは、日本中の金融関係者に衝撃を与え、多くの人が転職の道を探り始めた。AIやロボットが幅を利かせる近い未来、私たち人間はどのようにして生きていけばよいのか? 知恵を振り絞って考える。
ゲスト: 孫正義(ソフトバンクグループ社長) 新井紀子(国立情報学研究所教授)

放送を終えて

 AIやロボットの導入で雇用が危うくなるのではないかという不安から、ラスベガスで労働者によるデモが起きそうだ-。その一報が届いたのは、たしか5月の終わりだった。
そういう話は、もう少し先のことかと思っていた。現実にはラスベガスで大量解雇が始まったわけではない。起こりうる未来を恐れて、労働組合が先導する形でカジノホテルなどを相手に将来の雇用確保にいち早く動いたわけだ。
ラスベガスでデモに参加する人々を取材して、あらためて感じたことがある。それは、彼らが恐れているのは、実はAIやロボットではないということだ。テクノロジーの進化は止められないし、人類はそれを享受すべきであると、彼らは口々に言う。
では、何を恐れているのか。彼らが恐れているのは、テクノロジーを使う人間であり、企業だ。便利なテクノロジーを手にした企業は、効率を高め競争を勝ち抜くためにAIやロボットを我先に導入するだろう。雇用を守るのが大事だから、優れたテクノロジーの導入をひかえよう、などとは考えないであろうことを、アメリカの人々は身をもって感じているということだ。
 ひるがえって日本ではどうか。少子高齢社会に不可欠なテクノロジーとしてAIやロボットの導入を進めようという声を聞く。20年後には日本は人口の3分の1が65歳以上の高齢者となる。そのときAIやロボットは、肉体的に衰えたお年寄りの仕事をサポートする頼もしいパートナーとなっているのか。あるいはお年寄りは働かなくてもAIやロボットが稼いだお金が再分配されて豊かに暮らせる社会になっているのか。はたまた年金だけでは暮らしていけないのに、AIやロボットに仕事を奪われて、どうにも立ちゆかないお年寄りがあふれているのか。
 先進国の中でも少子高齢問題にいちはやく立ち向かわなくてはならない日本こそが、持続可能なAI・ロボット社会の範を世界に示して欲しいと期待するばかりだ。

ディレクター 片岡利文

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